『ABCラジオぼうさい部スペシャル あの日に学ぶ 未来への備え』が第62回ギャラクシー賞(ラジオ部門)で優秀賞
放送批評懇談会が優れた番組や個人などを顕彰するギャラクシー賞の第62回(2024年度)の贈賞式が行われ、朝日放送ラジオ株式会社(以下、ABCラジオ)の特別番組『ABCラジオぼうさい部スペシャル あの日に学ぶ未来への備え』が、ラジオ番組部門の優秀賞を受賞しました。

番組は、1995年の阪神淡路大震災から30年を迎えるにあたり、過去の経験を踏まえた防災と復興の重要性について考える特別番組です。放送では、震災の記憶を振り返りながら、被災者の声や現場での対応、そして震災後に導入された防災対策や制度、ボランティア活動の進化など、多岐にわたるトピックを取り上げ、リスナーと共に現時点での防災の備えについて考えるきっかけを提供したことが、高く評価されました。
ラジオ部門での優秀賞受賞は、2017年度の「ラジオと童謡と~「サッちゃん」の阪田寛夫が残したもの」以来となります。

パーソナリティを務めたのは、震災当時『おはようパーソナリティ道上洋三です』でアシスタントを担当していた高野あさおと、北村真平(ABCアナウンサー)です。番組は、30年前の阪神・淡路大震災発生時の生々しい音声から始まり、神戸市東灘区の自宅から局に向かう車の中で被災した高野が当時の記憶を語りました。
生放送中には多数のゲストが登場し、さらにABCラジオの多くのパーソナリティからもコメントが寄せられ、自身の震災の記憶と実体験に基づく教訓、そして将来起こりうる災害への備えについての思いなどを語りました。また、リスナーの方々からも、30年前の被災時の心痛な思いや体験談が番組に多数寄せられました。この番組は、30年経った今でも色褪せない震災当時の記憶を語り継ぎ、阪神・淡路大震災を知らない若い世代へも災害の悲惨さを知っていただく機会となりました。
【受賞コメント】
高野あさお
「この度は素晴らしい賞を頂き、恐縮しています。番組では当時の貴重な音源や、リスナーさんからのメールに震え、涙しそうになる中、北村真平アナの冷静沈着で優しい声に何度も助けられました。私の経験したことや気づいた事、未来に何を残せばいいのか、震災を知らない世代の皆さんの語り部として微力ながらお役に立てるのかもしれない、、、と生放送を進めながら覚悟を決められたようにも思います。この素晴らしい賞は震災を忘れず、この出来事に学び、よりよい未来に向けて想像していくことを惜しまない、皆さんに頂いた賞なんだと思います。 ありがとうございました。
追伸。
この番組をお届けしていたあの生放送中、現場にはいつも以上に優しい空気が流れていたこともお伝えしておきます。」
北村真平
「当日は被災された方からも多くのお便りをいただきました。忘れてはいけないという声。思い出したくないという声。今は幸せだという声。幸せになってはいけない気がするという声。人の数だけ悲しみの形が異なる中で“寄り添う”放送とは何なのか。メディアに携わる中で、これからも考え続けます。この番組が防災意識を高める上での一助になれば幸いです。」
【番組情報】
番組名: ABCラジオぼうさい部スペシャル あの日に学ぶ未来への備え
放送日時:2025年1月13日(月・祝)おひる12時~3時
出演者:高野あさお、北村真平(ABCアナウンサー)
ゲスト:島田大(ABCテレビ報道部)、松川杏寧(兵庫県立大学准教授)、木戸崇之(ABCテレビディレクター)、菅井智絵(北陸朝日放送アナウンサー)、鶴田宏樹(神戸大学バリュースクール准教授)、山邑太左衛門(櫻正宗11代当主)
コメント出演:桑原征平、桂文珍、上沼恵美子、桂吉弥、伊藤史隆(ABCテレビアナウンサー)、小縣裕介(ABCテレビアナウンサー)
プロデューサー:戸谷公一(ABCラジオ)
ディレクター:狩森康伸(オフィス自由本舗)/村田侑亮(ABCラジオ)
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