3次元公差解析ツール CETOL 6σ 最新バージョン12.0販売開始のお知らせ

3次元CAD「NX」上で直接操作できる「NX統合版」リリースのほか、ユーザーエクスペリエンスを向上させる機能強化で、設計品質の向上に寄与します。

サイバネットシステム

サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:白石 善治、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるSigmetrix, L.L.C.(本社:米国テキサス州、以下「シグメトリックス」)が開発・販売・サポートする3次元公差解析(※1)ツール「CETOL 6σ(シーイートールシックスシグマ、以下「CETOL」)」の最新バージョン12.0の国内販売および技術サポートを本日より開始することをお知らせします。


CETOL 6σとは
「過去の図面の流用」や「勘と経験」などのあいまいな根拠や、個人の知見によって設定されてきた公差や寸法を、3次元CADデータを利用して検討・改善することで、高い製品品質の確保を実現する「3次元公差解析ツール」です。

・解析対象の部位に影響が大きい公差、寸法は?

・緩和できそうな公差はないか?

・公差、寸法を変更した場合に、ばらつきや不良は低減できそうか?

などが明確になることで、設計改善案を短時間で得ることができ、量産時の安定した品質の確保や、市場投入までの時間短縮に繋がります。


■CETOL 6σ v12.0 主な特長

NX統合版の新規リリースにより、NX上でCETOLの操作が可能に

自動車や精密機器といった分野でシェアを持つSiemens Industry Software, Inc.(本社:米国、以下「シーメンス」)の3次元CAD「NX(※2)」ユーザーからの要望にお応えし、NXのアプリケーション内で直接CETOLを操作できる「CETOL 6σ NX 統合版(以下、NX統合版)」が提供開始されました。

これまでNXユーザーがCETOLを利用する場合は別のソフトウェアとして起動していましたが、NX統合版を利用することによりNXのアプリケーション内でCETOLのデータを直接開き、公差の設定や解析が可能となります。CETOL 6σ for NX(スタンドアロン版)で作成したモデルも、NX統合版にインポートして利用可能です。

また、公差値の変更をNXのPMI(※3)に自動反映できるようになり、NXユーザーの利便性が向上しました。設計品質の向上や検証時間の短縮に貢献します。

NXのアプリケーション内でCETOLを操作でき、シームレスな公差解析が実施可能に

■CETOL 6σ v12.0 その他の機能改善

アセンブリレベルの形体をモデルに追加できるようになり、設定工数を削減可能に

CETOL v12.0では、CADでアセンブリレベルに作成したデータム平面(※4)、軸、点および形状フィーチャ(穴やカットなど)を形体としてモデルに追加できるようになりました。これにより、ユーザーが解析モデルを作成する際にCADデータを修正する必要がなくなり、設定作業の工数を削減できます。

アセンブリレベルのデータム平面や、形状を形体としてモデルに追加

測定終点などの指示に補助形体が使用可能に

測定終点やジョイント(※5)の位置、形体の原点位置などについて、補助形体を使用した指示が可能になりました。以前のバージョンでは、位置の指示に使えるのはCADモデルの頂点や点だけでしたが、この機能改善で詳細な設定がCETOL上で完結できるようになり、操作性が向上しました。

ジョイント位置や原点位置の指示に補助形体が利用可能に

コンテキストメニューに「幾何公差拘束の追加」機能を追加

従来はリボンアイコンから操作していた「幾何公差拘束の追加」機能が、形体のコンテキストメニューにも追加されました。設定をより直感的に行えるようになり、作業効率が向上します。

形体に幾何公差拘束を追加するコンテキストメニューが追加

新機能「ジョイントDOFのリセット」で、設定の変更をよりスピーディーに

構成部品のコンテキストメニューに、ジョイントの自由度設定をデフォルト状態にリセットする「ジョイントDOFのリセット」機能が新しく追加されました。対象の部品を右クリックし、コンテキストメニューを選択するだけで、ジョイントの設定をスピーディーに変更できます。

CETOL製品の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。

https://www.cybernet.co.jp/sigmetrix

■リリースWebセミナー開催のお知らせ

下記の日程で、CETOL v12.0の新機能をご紹介します。CETOLの機能について知りたい方、NXをご利用されている方はぜひご参加ください。

日時

2025年3月28日(金)11:00-11:20

開催形式

ZoomによるWebセミナー

参加料

無料(Webによる事前登録制)

対象者

・3次元CAD、特にシーメンス社のNXをご利用中の設計者の方
・CETOLをご利用中の方

詳細・申込

https://www.cybernet.co.jp/sigmetrix/seminar_event/120_webinar_20250328/

※ 内容は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

注釈

※1:3次元公差解析:設計段階や量産開始前に3次元モデルを利用して公差の累積によるアセンブリ品質のバラツキを事前検証し、公差配分、組立順、組立条件の決定の支援を行うこと。

※2:NX:3次元CADソフトウェアの1つ。設計から製造、解析まで、製品開発のプロセスをトータルにサポートするハイエンドCAD/CAE/CAM製品開発ソリューション。

※3:PMI:Product Manufacturing Informationの略で、製品製造情報のこと。PMIは、3次元CADに紐づける公差、寸法、注釈、材料等で構成されている。

※4:データム平面:物体を測定したり、幾何公差を定義したりするための幾何学的基準をデータムと呼ぶ。このうち、基準が平面の場合をデータム平面という。ここでは、CADでのモデリング時などに基準として用いる、仮想の平面の意。

※5:ジョイント:CETOLにおいて部品間の組立や拘束条件をジョイントというコマンドで定義する。

シグメトリックスについて

シグメトリックス(Sigmetrix, L.L.C.)は、1990年に米国で創設された、機械系技術者のために使い易さにフォーカスした公差解析ツールを提供する企業です。CETOL 6σ for Pro/ENGINEER(現在は、CETOL 6σ for Creo Parametricに改称)は、1992年の出荷開始以来、世界中で利用されています。現在では、CETOL 6σ for CATIA、CETOL 6σ for SolidWorks、CETOL 6σ for NXも開発し、多くの3次元CADユーザーに対して公差解析のソリューションを提供しています。2009年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入っています。

シグメトリックスに関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。

http://www.sigmetrix.com/


サイバネットについて

1985年の創業以来、物理学などの科学技術とデジタル技術の両面に精通した技術者集団として、製造業の研究・開発・設計部門や大学・政府の研究機関を中心に、コンピュータシミュレーションやサイバーセキュリティ、AR/VR、医用画像処理などに関わるデジタルソリューションおよび技術コンサルティングサービスを提供しています。

近年は、CAE、MBD、MBSEを中心とした製造業におけるエンジニアリングチェーンの革新に加え、PLMやIoTを活用したサプライチェーンの高度化に関わる分野にもソリューションの提供範囲を拡大しています。また、サイバーセキュリティ分野では、最新の脅威に対応した先端的なソリューションを複合的に提供できる体制を構築してきました。さらに、AIを活用したプログラム医療機器の分野において国内で初めての医療機器承認ならびに公的医療保険の適用を受けるなど、医療AIのパイオニアとして業界をリードしています。

サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。

https://www.cybernet.co.jp/

※記載されている団体名、ブランド名、製品名、サービス名は、各所有者の商標および登録商標です。

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会社概要

URL
http://www.cybernet.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフトビル
電話番号
-
代表者名
白石 善治
上場
未上場
資本金
9億9500万円
設立
1985年04月