衛星データ・AI解析を基にした、自然由来のカーボンクレジット向けdMRVソリューションを提供する株式会社Archedaへ出資

グローバル・ブレイン株式会社（以下、グローバル・ブレイン）が運営する、MEイノベーション投資事業有限責任組合（以下、MEイノベーションファンド）は、衛星データ・AI解析を基にした、自然由来のカーボンクレジット向けdMRVソリューションを提供する株式会社Archeda（本社：東京都千代田区 / 以下、Archeda）へ出資を実行したことをお知らせいたします。   

近年、カーボンニュートラルの実現に向けた有効な手段の一つであるカーボン・オフセットの取り組みが世界的に進んでおり、森林系など自然由来カーボンクレジットの取引が主流となっています。日本においても、2026年度から排出量取引制度*1が開始されることで、カーボン・オフセットの重要性および自然由来カーボンクレジットの取引に対する需要が高まる見通しです。一方で、算出根拠が不明瞭なクレジットが発行されるなど、クレジットの信頼性を確保するための仕組み作りが課題となっています。

Archedaは、「地球の秘めた可能性を価値にする」をミッションに掲げ、衛星データやAIを活用した自然環境のデータ化を通じて「企業や自治体の自然管理における効率化」、「Nature-based solutionsにおけるモニタリング効率と信頼性の向上」の実現に取り組んでいます。

同社では現在、三菱電機株式会社が開発したレーダ衛星だいち2号などから得られる衛星データを活用し、独自のAI解析技術で対象地の環境変化や炭素吸収量のモニタリングに加え、ベースライン*2の評価を高精度かつ効率的に実施できる技術・ソフトウェアを開発しています。これらの技術は、アジア地域を中心とする複数のパイロットプロジェクトで実証が進んでいます。同技術を応用し、森林資源量の把握、伐採・造林状況の解析支援を自治体向けに提供し、日本国内のバイオマスマップの構築にも取り組むことで、森林資源管理の高度化を進めています。

グローバル・ブレインはArchedaの高い技術力、経営陣の業界でのリーダーシップ、自然由来のカーボンクレジット市場の成長ポテンシャルを評価し投資を決定いたしました。本出資を通じて、三菱電機株式会社とともに、同社の事業成長に向けた多角的な経営支援を実施してまいります。

*1 各企業のCO₂排出量に枠を設定し、その排出枠の過不足を企業間で取引する制度

*2 仮にプロジェクトを実施しなかった場合に想定されるCO₂排出量

■Archedaについて

会社名　株式会社Archeda

所在地　東京都千代田区霞が関3丁目2-5 霞が関ビルディング 36F

　　　　WORKSTYLING霞が関ビルディング内

代表者　津村 洸匡

設立日　2022年9月

事業内容　リモートセンシングデータを活用した自然環境の解析事業

　　　　　カーボンクレジットの創出支援・モニタリング解析事業

URL　https://archeda.inc/jp

■MEイノベーションファンドについて

登記上の名称　MEイノベーション投資事業有限責任組合

無限責任組合員　グローバル・ブレイン株式会社

運用総額　50億円

■グローバル・ブレインについて

会社名　グローバル・ブレイン株式会社

所在地　東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号

代表者　代表取締役社長 百合本 安彦

設立日　1998年1月

事業内容　ベンチャーキャピタル事業

URL　https://globalbrains.com