TIS、ロボットによる人の業務代行・分担を実現する「サービスロボットインテグレーション事業」を提供
~ 複数のロボットを統合管理するプラットフォーム「RoboticBase」で、人手不足の解消と業務生産性の向上などの社会課題を解決 ~
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹、以下 TIS)は、警備、案内、運搬、清掃など人の業務の一部をサービスロボットが代行・分担する環境を実現する「サービスロボットインテグレーション事業」を提供することを発表します。
本事業では、複数のサービスロボットを統合的に管理し、複数のロボット同士やセンサーなどの環境や人を含めた相互連携を実現するプラットフォーム「RoboticBase(ロボティック・ベース)」と、これに関連するインテグレーションサービスを提供します。「RoboticBase」は、今秋中にβ版を開発し、来春を目途に正式版を公開する予定です。
<TISの「サービスロボットインテグレーション事業」の全体像>
少子高齢化による労働力の不足など様々な社会課題の解決に向けて、24時間365日休まずに作業可能なサービスロボットが、人の一部業務を代行・分担することへの期待が高まっています。
TISでは、少子高齢化による人手不足の解消や業務生産性の向上といった社会課題の解決のために、サービスロボット同士の情報共有や連携を容易にするプラットフォーム「RoboticBase」の提供を中心とした「サービスロボットインテグレーション事業」を開始します。
「RoboticBase」では、業務・環境に適応させた新ロボットの追加のための標準的なインタフェースを用意し、ロボットと設備に設置されたカメラやIoTデバイスとのリアルタイムなデータ連携、官民のオープンデータ(災害アラートなど)との連携を可能にします。
TISは、「RoboticBase」の構築に向けて、ゼネコン、デベロッパー、ビルメンテナンス企業などを含むビルメンテナンス市場の様々なプレイヤーとの協業の準備を進めています。
TISでは、「サービスロボットインテグレーション事業」を、まずは警備や案内、運搬、清掃など業務代行のニーズがあるビルメンテナンス市場向けに展開し、段階的に適応市場を広げることで、関連ビジネスの売上として、2023年度までに40億円、2026年度には110億円規模の事業への拡大を目指します。
■「サービスロボットインテグレーション事業」提供の背景
政府発行の「未来投資戦略2018」ではサービス分野など非製造分野のロボット国内生産市場規模は、2020年では1.2兆円と試算されています。※1
しかし、安価で汎用性のあるロボットが少なく、インテグレーションのコストも高額のため、ロボットの活用は進んでいません。また、これまでのサービスロボット活用においては、人の代わりに業務プロセスに組み込んで活用するという方法は十分行われていないのが現状です。
TISでは、ロボットが人の機能を補完し、人とロボットがそれぞれの役割を果たすことで「人とロボットが共生」し、将来的にはロボット活用が様々な分野の社会課題を解決できると考えています。
そこで、人の業務を代行するサービスロボット活用のためのロボットインテグレーション(ロボティクス技術とICT技術の連携)に着目し、研究・教育機関やコンソーシアムなどと連携しながら、先進技術の研究開発を推進してきました。
TISは、サービスロボットを活用するための環境を提供する「サービスロボットインテグレーション事業」を通じて、社会課題の解決に寄与することを目指します。
※1:平成30年6月15日「未来投資戦略 2018」p.36。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2018_zentai.pdf
■「サービスロボットインテグレーション事業」の概要
「サービスロボットインテグレーション事業」では、以下2つのサービスメニューを準備します。
① サービスロボットインテグレーションプラットフォーム「RoboticBase」
「RoboticBase」はサービスロボットをインテグレーションするためのプラットフォーム機能を提供するソフトウェアサービス(SaaS)です。本プラットフォーム上では、ベンチャー企業などが開発・提供する警備や案内などの各業務に特化した各種のサービスロボットが「サービスロボット同士が効率的に連携し特定業務を分担する」「カメラやIoTデバイスとのデータ連携によりサービスロボットが様々な付加サービスを提供する」といった人の業務を代行・分担できるようになる環境が実現できます。サービスロボットを活用したい企業は、「RoboticBase」を介して複数機種のサービスロボットを束ねて統合的に業務利活用することができるようになります。
② サービスロボット導入コンサルティング
企業がサービスロボットを導入するには、これまで人がやっているどの業務をロボット化するかという観点から、業務プロセスの再設計および費用対効果の算定が重要な課題となります。TISは、長年培ってきた、システム導入のための要件定義やシステム設計のノウハウを最大限活かすことで、サービスロボットを導入し効果を出すためのコンサルティングを提供します。
■「RoboticBase」の基盤技術
TISが提供する「RoboticBase」は、IoT・スマートシティ向け基盤ソフトウェア「FIWARE※2」(ファイウェア)をベースに構築されたソフトウェアサービス(SaaS)のプラットフォームです。「FIWARE」はEUがその成果をオープンソースとして公開しており、TISは2018年6月にその運営団体であるFIWARE Foundationにゴールドメンバーとして参画し、ロボットとIoTとの連携ソフトウェア開発を進めています。
「RoboticBase」では、「ロボット間のデータ連携」と「ロボットやIoT、オープンデータなどのデータ連携」が可能になります。技術的には、データ連携のための標準的なインタフェース仕様である「Next Generation Service Interface (NGSI)」に沿ったシステム間連携のしくみを利用するとともに、外部システムとの連携部分については、 NGSI、HTTP、MQTTといったインターネットおよびIoTで標準的に活用されているプロトコルに対応しているため、サービスロボットメーカー各社も、「RoboticBase」を通じて他のロボットやIoT機器、オープンデータなどとの連携が容易になります。
TISでは、「RoboticBase」のβ版を活用し、参画する一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム※3の AI・ロボット分科会を通じて、会津大学と共同で2018年度内に会津大学内で実証実験の実施を計画しています。
※2: FIWARE:FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)。FI-PPPが次世代インターネット技術における欧州の競争力強化と、社会・公共分野のスマートアプリケーション開発を支援するために、開発した基盤ソフトウェア。
参考URL:https://www.fiware.org/
※3:一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム:シチズンセントリックな視点とオープンなクラウド技術により世界最高レベルの電子政府および電子自治体を実現するため、政府機関への提言とその実現にむけた活動を行う一般社団法人。政府施策を支援、促進するために専門家から構成される分科会、ワーキンググループを立ち上げて活動を行っています。構成メンバー35社(2018年4月現在)。AI・ロボット分科会の担当理事は、TIS株式会社 戦略技術センター長 油谷実紀。
TIS株式会社について
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ会社約60社、2万人が一体となって、それぞれの強みを活かし、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客さまのビジネスを支えるITサービスをご提供します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
<TISの「サービスロボットインテグレーション事業」の全体像>
少子高齢化による労働力の不足など様々な社会課題の解決に向けて、24時間365日休まずに作業可能なサービスロボットが、人の一部業務を代行・分担することへの期待が高まっています。
TISでは、少子高齢化による人手不足の解消や業務生産性の向上といった社会課題の解決のために、サービスロボット同士の情報共有や連携を容易にするプラットフォーム「RoboticBase」の提供を中心とした「サービスロボットインテグレーション事業」を開始します。
「RoboticBase」では、業務・環境に適応させた新ロボットの追加のための標準的なインタフェースを用意し、ロボットと設備に設置されたカメラやIoTデバイスとのリアルタイムなデータ連携、官民のオープンデータ(災害アラートなど)との連携を可能にします。
TISは、「RoboticBase」の構築に向けて、ゼネコン、デベロッパー、ビルメンテナンス企業などを含むビルメンテナンス市場の様々なプレイヤーとの協業の準備を進めています。
TISでは、「サービスロボットインテグレーション事業」を、まずは警備や案内、運搬、清掃など業務代行のニーズがあるビルメンテナンス市場向けに展開し、段階的に適応市場を広げることで、関連ビジネスの売上として、2023年度までに40億円、2026年度には110億円規模の事業への拡大を目指します。
■「サービスロボットインテグレーション事業」提供の背景
政府発行の「未来投資戦略2018」ではサービス分野など非製造分野のロボット国内生産市場規模は、2020年では1.2兆円と試算されています。※1
しかし、安価で汎用性のあるロボットが少なく、インテグレーションのコストも高額のため、ロボットの活用は進んでいません。また、これまでのサービスロボット活用においては、人の代わりに業務プロセスに組み込んで活用するという方法は十分行われていないのが現状です。
TISでは、ロボットが人の機能を補完し、人とロボットがそれぞれの役割を果たすことで「人とロボットが共生」し、将来的にはロボット活用が様々な分野の社会課題を解決できると考えています。
そこで、人の業務を代行するサービスロボット活用のためのロボットインテグレーション(ロボティクス技術とICT技術の連携)に着目し、研究・教育機関やコンソーシアムなどと連携しながら、先進技術の研究開発を推進してきました。
TISは、サービスロボットを活用するための環境を提供する「サービスロボットインテグレーション事業」を通じて、社会課題の解決に寄与することを目指します。
※1:平成30年6月15日「未来投資戦略 2018」p.36。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/miraitousi2018_zentai.pdf
■「サービスロボットインテグレーション事業」の概要
「サービスロボットインテグレーション事業」では、以下2つのサービスメニューを準備します。
① サービスロボットインテグレーションプラットフォーム「RoboticBase」
「RoboticBase」はサービスロボットをインテグレーションするためのプラットフォーム機能を提供するソフトウェアサービス(SaaS)です。本プラットフォーム上では、ベンチャー企業などが開発・提供する警備や案内などの各業務に特化した各種のサービスロボットが「サービスロボット同士が効率的に連携し特定業務を分担する」「カメラやIoTデバイスとのデータ連携によりサービスロボットが様々な付加サービスを提供する」といった人の業務を代行・分担できるようになる環境が実現できます。サービスロボットを活用したい企業は、「RoboticBase」を介して複数機種のサービスロボットを束ねて統合的に業務利活用することができるようになります。
② サービスロボット導入コンサルティング
企業がサービスロボットを導入するには、これまで人がやっているどの業務をロボット化するかという観点から、業務プロセスの再設計および費用対効果の算定が重要な課題となります。TISは、長年培ってきた、システム導入のための要件定義やシステム設計のノウハウを最大限活かすことで、サービスロボットを導入し効果を出すためのコンサルティングを提供します。
■「RoboticBase」の基盤技術
TISが提供する「RoboticBase」は、IoT・スマートシティ向け基盤ソフトウェア「FIWARE※2」(ファイウェア)をベースに構築されたソフトウェアサービス(SaaS)のプラットフォームです。「FIWARE」はEUがその成果をオープンソースとして公開しており、TISは2018年6月にその運営団体であるFIWARE Foundationにゴールドメンバーとして参画し、ロボットとIoTとの連携ソフトウェア開発を進めています。
「RoboticBase」では、「ロボット間のデータ連携」と「ロボットやIoT、オープンデータなどのデータ連携」が可能になります。技術的には、データ連携のための標準的なインタフェース仕様である「Next Generation Service Interface (NGSI)」に沿ったシステム間連携のしくみを利用するとともに、外部システムとの連携部分については、 NGSI、HTTP、MQTTといったインターネットおよびIoTで標準的に活用されているプロトコルに対応しているため、サービスロボットメーカー各社も、「RoboticBase」を通じて他のロボットやIoT機器、オープンデータなどとの連携が容易になります。
TISでは、「RoboticBase」のβ版を活用し、参画する一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム※3の AI・ロボット分科会を通じて、会津大学と共同で2018年度内に会津大学内で実証実験の実施を計画しています。
※2: FIWARE:FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)。FI-PPPが次世代インターネット技術における欧州の競争力強化と、社会・公共分野のスマートアプリケーション開発を支援するために、開発した基盤ソフトウェア。
参考URL:https://www.fiware.org/
※3:一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム:シチズンセントリックな視点とオープンなクラウド技術により世界最高レベルの電子政府および電子自治体を実現するため、政府機関への提言とその実現にむけた活動を行う一般社団法人。政府施策を支援、促進するために専門家から構成される分科会、ワーキンググループを立ち上げて活動を行っています。構成メンバー35社(2018年4月現在)。AI・ロボット分科会の担当理事は、TIS株式会社 戦略技術センター長 油谷実紀。
TIS株式会社について
TISインテックグループの TIS は、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型の IT ソリューションを多数用意しています。同時に、中国・ASEAN 地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で 3000社以上のビジネスパートナーとして、お客様の事業の成長に貢献しています。詳細は以下をご参照ください。http://www.tis.co.jp/
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ会社約60社、2万人が一体となって、それぞれの強みを活かし、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客さまのビジネスを支えるITサービスをご提供します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
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