【ＢＳ日テレ】ランクルに人生捧げた男の情熱物語「変えずにブレずに進化していくのがランクル」名車復活へ役員説得した“作戦”とは≪おぎやはぎの愛車遍歴≫

6月21日(土)よる9時「愛車遍歴的名車年代記トヨタランドクルーザー編」

ＢＳ日テレ

2025年6月20日 12時00分

愛車遍歴を辿れば、人生がみえてくる！「おぎやはぎの愛車遍歴　NO CAR, NO LIFE！」

6月21日(土)よる9時からの放送は、人気企画「愛車遍歴的名車年代記（クロニクル）」！トヨタ・ランドクルーザーの開発責任者を務めた小鑓貞嘉(こやりさだよし)さんが再び登場！

世界で愛されるランクルの歴史や、開発者ならではのトリビアを多数、紹介します。クルマに対するニーズが多様化する中、時代を問わずランクルに求められるのは、耐久性や安全性。どんな過酷な環境からもカムバックする信頼感あふれる1台は、いかにして生まれたのかをひも解きます！

■矢作がゲットできなかった1台

1985年にトヨタに入社した小鑓さんは、約40年の開発車人生のうち30年、ランクルに携わった、まさに “Mr.ランドクルーザー”。その小鑓さんとともに、番組では古代、中世、近世、近代、現代に分けてランクルの歴史を振り返る。ランクルの前身は1951年に販売されたBJシリーズ。当時のフォルムはまさに軍用車だったが、時代の流れとともに一般のユーザーを見据えたデザインへ変化。20シリーズ、40シリーズと、徐々にバリエーションを増やしていった。

MCのおぎやはぎら、一同の前に最初に登場したのは、60年登場の40シリーズ。24年間という超ロングランの販売期間で、世界で100万台以上製造された名車だ。この1台には、矢作にも若かりしころの悔しい思い出があるという。「当時アルバイト先の友達のお父さんが乗ってて。あげるって言われたの。」ところが、その譲渡は実現せず。当時の事情が浮かび上がる、その理由を明かす。

ランクルには、他のクルマとは違う宿命が課されている。それは、壊れないこと。「壊れないクルマって、どう造るんですか？」。矢作の素朴な質問に、小鑓さんが独自の厳しい検査基準を説明する。海外でも過酷な実車試験を行うといい、「最後は人が乗るクルマ、命を懸けているクルマなので、実車評価は必ずやります」と力を込める。小鑓さんが出会った中で、最も乗り続けている家族は、4世代にわたり1台を乗り継いでいるという。その走行距離に、おぎやはぎも驚愕。矢作は「ありえなくもないなって思っちゃうのもすごいよね。ランクルだから」と、信頼性の高さに舌を巻く。

■絶対に変更できないパーツ

中世のランクルは、用途によって3つのスタイルに分かれた80年代。小鑓さんが「ランクルの幹」と称する70シリーズが登場する。新時代の四駆をリードすることをテーマに開発。小鑓さんとはほぼ“同期”で、思い入れの強い1台のようだ。実はこのシリーズには、ちょっとしたトリビアが。小鑓さんがランクルらしい逸話を紹介する。

24年にわたり販売された70シリーズは、ニーズの変化もあって、04年に日本ではいったん販売を終了。しかし、小鑓さんは10年後に復活させる。「僕がいなかったらなかった」という復活劇。そこにはランクルに命を懸けた男の情熱の秘話があった。50～60人いるという会社の役員を説得した、小鑓さんの秘策とは？

昨年まで開発責任者を務め、その座を降りた小鑓さん。「変えずにブレずに進化していくのがランクルの世界」。ランクルを次世代へ受け継ぐために、未来の開発者たちにメッセージを託す。