追手門学院大学アサーティブ研究センター・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト発足学生の学びと成長を追跡する、総合的なアセスメント手法の開発

-アサーティブプログラム・アサーティブ入試の成果検証を起点として-

 追手門学院大学アサーティブ研究センターと株式会社ベネッセホールディングスの社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」は、「学生の学びと成長のプロセス」を明らかにし、入学前から入学後にかけての学びと成長を追跡するための、総合的なアセスメント手法の開発を目的とした共同研究を立ち上げます。
 日本の大学教育は、ディプロマポリシーに基づく学修成果の評価・測定、アドミッションポリシーに基づく多角的な選抜方法の工夫、カリキュラムポリシーに基づく授業・カリキュラムの改善など、様々な改革課題に直面しています。とりわけ、多面的な評価に基づく選抜の実施や、学生の学習意欲を早期に高め、学生の成長を最大化することが、喫緊の課題とされています。
 追手門学院大学では、この課題にいち早く取り組み、多面的な人物評価と入学前教育プログラムを組み合わせて実施する「アサーティブプログラム(※)」「アサーティブ入試(※)」を2015年度入学生から導入しました。今回の共同研究では、学びと成長に関する調査研究に取り組んできたベネッセ教育総合研究所の知見と、ベネッセグループが保有する学習アセスメントを活用し、アサーティブプログラムおよびアサーティブ入試の成果検証を行います。そして、入学前後の学生の学びと成長の様子を追跡し、高校-大学-社会の移行期における新しい教育接続理論、成長要因を明らかする総合的なアセスメント手法、そしてそれらを活用した教育実践を生み出すことを目的としています。
 本研究で得られる成果は、追手門学院大学での教育改善に活用するとともに、教育・学修成果の評価・可視化、アドミッションポリシーに基づいた多角的な人物評価による入試選抜の実施など、わが国の大学が直面する課題解決に資するべく、広く情報提供を行う予定です。

※アサーティブプログラム・アサーティブ入試
 「選抜型」入試から「育成型」入試への転換をコンセプトとした、追手門学院大学独自の教育プログラムと入試制度。この取り組みは、文部科学省の平成26年度大学教育再生加速プログラムテーマⅢ(入試改革)に採択された事業です。

 

<アサーティブプログラム>
 高校生(1~3年生が対象)に対し、以下のプログラムを提供し、大学で学ぶ目的を考えさせ、大学で学ぶ姿勢と意欲を持てるように育てるもの。
①大学職員との個別面談で自分を知り、大学で何を学ぶのか「考える」ことを促す
②独自開発した教育支援システム「MANABOSS(マナボス)」を使い、基礎学力の向上と計画的学習を習慣づける
③プログラムのプロセスを「アサーティブノート」に記録し、振り返ることで自己成長を促す

<アサーティブ入試>
 上記のプログラムによって身につけた力を発揮できる場として「アサーティブ入試」を設定。大学入学後を見据え、グループディスカッションと基礎学力を測り、追手門学院大学で学びたい意欲を伝える個別面接を組み合わせた入試。

【プロジェクトメンバー】 ◎は代表者

<追手門学院大学>
◎池田 輝政(基盤教育機構 教授(学長補佐)、アサーティブ研究センター センター長)
原田 章(経営学部長 教授)
志村 知美(アサーティブ研究センター 研究員、アサーティブ課 課長)

<ベネッセ教育総合研究所>
◎谷山 和成(所長)
木村 治生(副所長)
佐藤 昭宏(高等教育研究室 室長)
岡田 佐織(高等教育研究室 研究員)
 
【研究期間および成果報告】
<研究期間> 2016年4月~2018年3月
<成果報告>本研究の成果は、追手門学院大学、ベネッセ教育総合研究所のウェブページを通じて、広く公表する予定です。研究成果の中間報告は、2017年3月頃を予定しています。

※アセスメントテストの概要
株式会社 ベネッセ i-キャリアが提供するアセスメントテストです(年間受検者数:約20万5千人)。「大学生基礎力レポートⅠ」(新入生向け)、「大学生基礎力レポートⅡ」(上級学年向け)があります。

詳細はこちら https://www.benesse-i-career.co.jp/univ/service/

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会社概要

URL
http://www.benesse.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
岡山県岡山市北区南方3-7-17
電話番号
086-225-1165
代表者名
小林 仁
上場
東証1部
資本金
136億円
設立
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