松戸のクラフトビール、注目のお店をご紹介
ご紹介するお店は、2024年11月2日(土)~11月4日(月・祝)に松戸駅西口デッキで開催された、「松戸クラフトビールフェスwithはしご酒」に出店しました。
近年、クラフトビールが人気を集めています。全国各地でイベントが開催されるようになり、個性豊かなクラフトビールが楽しめるようになりました。松戸市にもクラフトビールを扱うお店や醸造所があり、市内外問わずビール好きが来店し、人気を集めています。そんな松戸市の注目のお店・ブルワリーをご紹介します。
ご紹介するお店は、2024年11月2日(土)~11月4日(月・祝)に松戸駅西口デッキで開催された、「松戸クラフトビールフェスwithはしご酒」に出店しました。
※本資料内の情報は、2024年11月21日 現在のものです。
■松戸ビール
クラフトビールで松戸の魅力発信
「松戸ビール」は、松戸市初のビール醸造所として2019年、6年間空き家になっていた築50年超の古民家を改築して開業。運営するオーナー兼醸造責任者の渡邊友紀子(わたなべ ゆきこ)さんに話を聞きました。
渡邊さんは2017年に東京・中央区で醸造を開始し、松戸に移転しました。酒蔵を営んでいた祖父をはじめ、親戚の多くも発酵飲料に関わっています。
「さまざまな方の協力があって運営できています。ひとりではできないと痛感する日々です。ビールは生きものなので、近くで見ていたかった。そのため住む場所に近い店舗を探しました。移転当時、ビール仲間には『松戸はおもしろくなってきているよ』と薦められました」。
コロナ禍にはラベルデザインを一新するなど、リブランディングに着手。ケータリングサービスで新たな需要も発見し、運営に手ごたえを感じています。2023年8月には、JR常磐線松戸駅と紅茶フレーバーのクラフトビールを共同開発、松戸市内のNewDays3店舗で限定販売され、最も売れているビールとなっています(売上ベース調べ)。
今年10月からは第2弾としてコーヒーフレーバーのクラフトビールを開発し、東京都内初の金町駅(東京都葛飾区)でも販売がスタートしました。これまで松戸市のクラフトビールを飲んだことがない方にも、手に取ってもらえるようになりました。
地産地消をビールで実現
農家とのつながりを大切にする松戸ビールでは、傷があって出荷できないぶどう、梨、イチジク、レモンといった市内で収穫された農産物を使って発泡酒を製造しています。
「どういうビールを作ろうかと考えるのは楽しいです。松戸には畑がたくさんあり、傷が付いたものでも、収穫したてはとても美味しい。今後も農家の方々と連携していきます」。
ブルワリー同士のつながり
11月2日(土)~4日(月・祝)に開催された「松戸クラフトビールフェスwithはしご酒」にも出店。
「出店する皆さんは、ライバルでもあるが協力していかないと続かない。以前の出店で横のつながりができ、後日見学に行く関係になりました。助け合いの精神を忘れないようにしたい。『松戸』の名前を知ってもらいたいので、都内でこういった場があればいつでも検討したいです。クラフトビールは原料が高くつき、好みも分かれるため定番化はしないかもしれませんが、一度味わってもらえれば良さが伝わる。手作りで製造のハードルが高いからこそ魅力的でもあります」。
さまざまな素材が使えるクラフトビールの魅力を、これからも発信していく松戸ビールに注目です。
■777 OWLE
松戸との縁で出店
2023年11月にオープンした「777 OWLE(スリーセブンアウル)」。カナダ・バンクーバーのクラフトビールを輸入販売する「BC Beer Trading(静岡市)」が運営しています。国内外の人気ブルワリーのビール約100種をラインナップ。缶やボトル商品はもちろん、樽ビールの量り売りに対応しています。店を取り仕切る草場達也(くさば たつや)さんに話を聞きました。
「たくさんのクラフトビールのブルワリーがあるバンクーバーに留学していた当時、毎日のように街中のバーに通いました。その時にルームメイトだったのがアーティスト・Holhy(Hayato Hori)さんです。当時もかなり名が通っていました」。
Holhyさんは、松戸市を拠点に活動する著名なアーティスト。「縁もあって、静岡本店や松戸店のデザイン、内装をお願いしています。Holhyさんのアトリエが松戸にあったことも、出店のきっかけのひとつです」。
『日常の選択肢に交じっている』クラフトビールの文化
日本では、クラフトビール市場はビール市場全体の1%と言われています。バンクーバーでは、チェーン展開する居酒屋にもクラフトビールが必ず置かれているほど日常的。同社は現在、円安の影響で輸入量を絞っていますが、インポーター業で良かったこともあったそうです。
「当時は、いいお酒がとても安く飲めました。いつまでも、お酒はカジュアルな消費物であってほしいです。今では値段も上がって、『もう一杯飲みたい』とならないのが歯がゆく、解決策を見いだせればと試行錯誤しています」。
ポテンシャルに期待
「運営する静岡本店と松戸店ではラインナップが異なりますが、本店に来るお客さんはトレンドに素直に反応する印象です。当店に対して、何があるのか・・・と、新しいものを探しに来ている様子です。一方、松戸店は中心街というよりベッドタウンの気質を感じます。リピーターが多いのも特徴です」。
草場さんは、来店したビール好きのお客様に寄り添い、『それぞれの世界観を大事にする』ことを意識し店頭に立ちます。常駐するスペシャリストが来店者の好みを聞いて提案する形態は、同社が先駆け。
「まだまだ松戸にはクラフトビールの店舗が少なく、ポテンシャルは無限大と考えています」。クラフトビール市場の盛り上がりを静かに見守ります。
■矢切ブルワリー
矢切の地に創業
2023年に醸造を開始した「矢切ブルワリー」。歌謡曲『矢切の渡し』や、江戸川を挟んだ東京都葛飾区と松戸市矢切地区を結ぶ渡船で有名な“矢切”を冠し、松戸市八柱エリアで醸造を行っています。
運営するのは、代表の渡辺耕三郎(わたなべ こうざぶろう)さんと、石田正樹(いしだ まさき)さん。大学の自転車競技部の先輩・後輩の間柄のお二人。松戸市矢切に住んでいた渡辺さんが、ビール醸造の勉強をしていた石田さんに声を掛けたのがきっかけでブルワリーを設立。石田さんに話を聞きました。
『無いなら作ればいい』の精神
北総線矢切駅前では1995年から毎年8月に「矢切ビールまつり」が開催され、多くのビール好きが来場する夏の風物詩のひとつになっています。そうした地域に、“矢切で作ったビールが無いのはもったいない!矢切のビールが欲しい”。そんな想いから、矢切ブルワリーの歩みはスタートしました。
「醸造については本で調べて取り組んだのが始まりです。取り組むうちにブルワリーの関係者とつながりができ、修行させてもらったこともあります。“飲みたいビールは造ったら良いじゃん”という想いで日々試行錯誤しています」。
醸造所になっている自宅1階で仕込む毎日。そうした中、矢切ブルワリーのことを知った地域の方から多様なニーズが届くようになりました。そのひとつが近隣企業からの声。
「企業独自のクラフトビールを作ってほしいと、ある企業さんのお声がありました。訪問する際に挨拶の品としてお渡するようなシーンを想定していました。クラフトビールは、ビール好き、お酒好きな人にとってはコミュニケーションツールになる、営業や販促ツールにもなるんだと気づきました」。
さらに、小規模なブルワリーならではの小さいサイズで作れるメリットを活かし、松戸市内で作られた素材の活用や、千葉県産のピーナッツ、落花生にもチャレンジしていきたいと、今後の製造プランを日々構想中。
「運営していく上では経営力も必要です。デザイン、マーケティングも求められるので、現在はうまく分担して二人三脚で歩んでいますが、松戸にゆかりがある人、熱量のあるビール好きな人たちと一緒に取り組めたらとも考えています」。
矢切ブルワリーでは、面白そうと思ったビアスタイルを醸造する方針。ベルギーのビールに憧れて開発したアビィビール*の商品名『メルクス』は、自転車競技部出身らしく、有名選手の名を冠します。*ベルギーの修道院から委託を受けたブルワリーにより製造される種類
「原料の冷蔵保存はもちろん、酸素と日光に弱いホップは冷凍保存して鮮度を保ち、新鮮なフレーバーが感じられるビール作りを心掛けています」。
開業から1周年を迎え、「今後も様々なスタイルに挑戦したい」と意気込みを語る石田さんの目には、クラフトビールの無限に広がる可能性が映っていました。
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