最適設計支援ソフトウェア「Optimus」新バージョン2025.1販売開始のお知らせ
AIを活用したポストプロセスで「分析しやすく、使いやすく、見やすく」進化。データに基づいた意思決定を支援します!
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役 社長執行役員:白石 善治、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるNoesis Solutions NV(本社:ベルギー王国ルーベン市、以下「ノエシス社」)が開発し、サイバネットが販売・サポートする最適設計支援ソフトウェア「Optimus(オプティマス)」の最新バージョン「Optimus 2025.1」の提供を2025年6月18日から開始したことをお知らせいたします。また、2025年6月27日にOptimus 2025.1の新機能をご紹介するWebセミナーを開催することをお知らせします。
Optimusとは
構造、熱、流体、電磁場、音響、公差、制御、光学、電気など様々な分野のCADやCAEソフトウェアを統合化し、解析の自動化/最適化を行う最適設計支援ソフトウェアです。自動車分野をはじめ、航空宇宙や精密機械などの様々な分野の開発プロセスにおいて活用されており、CADやCAEを使用した製品開発の効率化、品質の向上を実現します。

■主なバージョンアップ内容
AIを活用したグラフ生成機能「AIポストプロセス」の搭載
「AIポストプロセス」は、Optimusに蓄積したデータと生成AIを組み合わせてグラフを生成する機能です。対話型のチャットボットに、プロット、表、統計情報の種類/表示形式などを入力するだけで、希望通りのグラフを数秒で生成します。普段CAEツールや最適化ツールを利用しない設計者でも、日本語で直感的に指示するだけで任意のグラフを作成できます。
解析専任者のグラフやレポート作成にかかる工数を削減するとともに、設計者自身がデータ分析に取り組み、自らの経験や勘を補完する“最適設計の根拠”をグラフとして示すことを可能にします。これにより、設計品質の向上とグループ内のデザインレビュー効率化に貢献します。

AIポストプロセスのLLMで処理される情報にはユーザー固有の機密データは含まれません。Optimusの処理方法の構造や入出力変数の数など一般的な情報に限られるため、データの機密性を保ったまま利用できます。
レポート作成や情報共有を支援する新たなポストプロット「スナップショット」
AIポストプロセスでエクスポートしたファイル(*.PNG、*.html)をOptimusのGUI内で表示できるポストプロット「スナップショット」が追加されました。HTMLファイルの場合、グラフ等のファイルはWebブラウザと同様に、拡大/縮小などの操作が可能です。AIポストプロセスの結果をチーム内で共有しやすくなるほか、任意のファイル(*.PNG、*.html)を表示することも可能なため、レポート作成などに必要な情報を盛り込みやすくなります。

意思決定を支援する新たなポストプロット「ダッシュボード」
使用頻度の高い4つの主要プロットを一画面にまとめたポストプロット「ダッシュボード」が追加されました。実験計画法(※1)や最適化で得られた多くのデータをグラフィカルに要約した結果を確認できるほか、ダッシュボード上でデータのフィルタリングを行い、その結果を各プロットに自動反映させることが可能です。
例えば「コスト目標を実現する設計パラメータ」を調べたい際、目標性能を満たすパラメータを絞り込んで検討できるなど、素早いデータ分析と意思決定の効率化に役立ちます。
<ダッシュボードの構成>
①解析結果のステータス(円グラフ)
②設計パラメータと、それらとの組み合わせで得られる性能を横軸とした平行座標プロット
③設計パラメータのヒストグラム
④性能のヒストグラム

ファイル管理機能の改善によりユーザビリティが向上
解析で使用した各種ファイルの保存設定をリスト化して一元管理できるようになり、操作性と視認性が向上しました。解析シーケンスの各アイコン内での保存設定とリストが相互にリンクしており、設定の一貫性も確保されています。

また、CAEツールとの連携時にスキャンした情報を別ファイルとして管理する仕組みを導入し、読み込み効率を大幅に改善しました。

「Femtet」ダイレクトインタフェースを新規搭載
応力、流体、熱など、様々な領域のソルバーを備えた有限要素法解析ソフトウェアFemtet®(※2)のダイレクトインタフェースが搭載され、解析の自動化を定義するシーケンスの作成を容易にすることが可能となりました。
Femtetダイレクトインタフェースでは、.femprjファイルで設定されているパラメータにスカラー値を代入し、Femtetでの解析結果を抽出することが可能となります。これによりOptimusに搭載されている最適化アルゴリズムやポストプロセスを活用した設計の効率化や品質向上を支援します。(対応バージョン:Femtet2024.0/2025年6月18日現在)

Optimus 2025.1の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.cybernet.co.jp/noesis/product/optimus/release/
■「Optimus 2025.1の新機能をご紹介」Webセミナーのご案内
下記の日程で、Optimus 2025.1の新機能をご紹介します。

日時 |
2025年6月27日(金) 15:00~15:30 |
---|---|
会場 |
Zoomを用いたWebセミナー形式 |
定員 |
150名 |
参加料 |
無料(Webによる事前登録制) |
対象者 |
・Optimusを既に導入・使用されている方 |
詳細・お申し込み |
https://www.cybernet.co.jp/noesis/seminar_event/web/aioptimus_20250627/index.html |
※ 内容は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
注釈
※1:実験計画法:少ない実験(またはシミュレーション)回数で適切に分析することを目的とした、効率の良い実験配置が計画された手法。
※2:Femtet®(フェムテット):ムラタソフトウェア株式会社が開発販売している有限要素法解析ソフトウェア。
ノエシス社について
ノエシス(Noesis Solutions NV社)は、2003 年に設立され、最適設計にフォーカスしたソフトウェアの開発・販売・技術サポートを行っています。主にエンジニアリングプロセスの統合と設計最適化を支援するソフトウェアを提供しています。2010年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入りました。取り扱い製品である Optimusは、様々なCAEソフトウェアやCADに対応し、設計において複数の条件下で、最適な解を導き出す最適設計支援ツールです。
ノエシス社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
https://www.noesissolutions.com/
サイバネットについて
1985年の創業以来、物理学などの科学技術とデジタル技術の両面に精通した技術者集団として、製造業の研究・開発・設計部門や大学・政府の研究機関を中心に、コンピュータシミュレーションやサイバーセキュリティ、AR/VR、医用画像処理などに関わるデジタルソリューションおよび技術コンサルティングサービスを提供しています。
近年は、CAE、MBD、MBSEを中心とした製造業におけるエンジニアリングチェーンの革新に加え、PLMやIoTを活用したサプライチェーンの高度化に関わる分野にもソリューションの提供範囲を拡大しています。また、サイバーセキュリティ分野では、最新の脅威に対応した先端的なソリューションを複合的に提供できる体制を構築してきました。さらに、AIを活用したプログラム医療機器の分野において国内で初めての医療機器承認ならびに公的医療保険の適用を受けるなど、医療AIのパイオニアとして業界をリードしています。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
※記載されている団体名、ブランド名、製品名、サービス名は、各所有者の商標および登録商標です。
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