【BizHint 5月の人気記事から読み解く中小企業動向】トップだってわからない、トップだって失敗する…。自分の何がダメだったのか?何を変えなくてはいけないのか?経営の本質に気付いた瞬間
Visionalグループの株式会社ビズヒント(所在地:東京都渋谷区/代表取締役社長:関 哲)が運営する、クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)https://bizhint.jp/」は、5月の人気記事ランキング(※1)を基に、中小企業の決裁者が注目しているトレンドやポイントを、中小企業コンサルティングの専門家である井領 明広氏(つづく株式会社)の分析を踏まえた動向レポートとして発表しました。
■つづく株式会社 代表取締役 井領 明広氏
早稲田大学商学部卒業。NTT Data intra-mart社にてワークフローシステムの営業に従事。後、クラウド会計ソフトを扱うfreee株式会社にて導入支援、マーケティング、営業を歴任。2017年、SaaS導入支援に特化したつづく株式会社を創業。地方中小企業のデジタル化を支援する。
■井領氏が語る 5月の人気記事から見えた注目ポイント
今月はコア事業であるものづくりやサービスの力を最大限発揮するため、資金やリソースの配分を変えるなどさまざまな方策を取り、イノベーションを起こした記事が多かったです。もともとの事業も、新たに展開した事業も、過去の事業を軸にチャレンジした事業転換(ピボット)が中心ですが、どれも企画・アイデアを支える従業員と経営層との関係やモチベーション、「なぜそうするのか」といったコンテクストが噛み合って初めて出た成果と考えられます。
■5月人気記事ランキング1〜3位とその分析
1位:松本金型株式会社 小田原 進 M・M販売事業部部長のインタビュー記事
叱られまくった部下が会社を救えた理由。二人のリーダーの共通点
https://bizhint.jp/report/779858
自動車部品の金型を手掛ける東広島市の松本金型株式会社。リーマンショックによる経営危機の中で生み出された「痛くない耳かき」は、会社を支えるもう一つの事業に成長しました。大きな役割を果たしたのが、営業・販売を担当する小田原さんです。しかし、当時技術者だった小田原さんにはヒット商品を生み・育てるノウハウがありませんでした。しかし、そんな中、「乗っかりたいと本気で思える二人のリーダー」に出会い鍛えられたことで、見事に2億円の売上を達成しました。二人は小田原さんに何を教えたのでしょう?
【井領氏が分析するランクインの背景と注目ポイント】
マーケティングや経営学はウェブ上ではたくさん目にします。しかし、「良い耳かきづくり」の方法論はどこにもない情報です。マーケティングに強い会社の成功事例は多いですが、ものづくりが得意な会社がマーケティングの力を使うとここまでイノベーションが起きるという点で、これはまさに日本の中小企業における希望の事例だと感じました。
2位:シバセ工業株式会社 磯田 拓也 代表取締役のインタビュー記事
日本電産で鍛えられた社長が志向した稲盛和夫「因果応報の法則」V字回復20年の道
https://bizhint.jp/report/782868
元・日本電産の磯田さんが社長として入社した際のシバセ工業は下請けとして安定していたものの、突然の元請けからの発注停止により、9割の売上を失う危機に陥ります。しかし、磯田さんは「無理せず、楽せず、コツコツ着実に」という組織づくりで、V字回復を達成しました。日本電産で鍛えられた若い時期の経験と、先人の考えを採り入れて作られた「社員と一緒に成長し続ける会社」へ。今回はその道のりを磯田さんに伺いました。
【井領氏が分析するランクインの背景と注目ポイント】
「会社としては、『モノを作る』以外の機能はありませんでした。下請けって、そういうもの」という記述が光ります。ものづくりの技術や機械を持っていても、営業の仕組みやバックオフィスが欠けていると、事業継続のリスクはここまで高まるのです。V字回復は仕組みや組織づくりに支えられることがよくわかり、一方で、ものづくり"のみ"の企業が廃業する理由もここにあると感じます。
3位:有限会社亀山温泉ホテル 鴇田 英将 代表取締役社長のインタビュー
「自分はしくじり経営者」赤字の家業から黒字の企業へV字変革も、壊したものへの後悔が大きすぎた。
https://bizhint.jp/report/787660
自らを「しくじり経営者」と反省する鴇田さん。万年赤字の家業を黒字化に成功させ、風土改革・新規事業に邁進したものの、全権限を持ったまま自律型組織を目指すという矛盾した状態で突き進んだことで、社員の不信感は増幅。そんな中、ついに社員の信頼を決定的に失う大失敗を起こしてしまいます。結果「組織は壊れていった」と振り返る鴇田さんが、そのときの後悔と、今あらためて取り組んでいる組織づくり、少しずつ結果が出始めた現状を話してくれました。
【井領氏が分析するランクインの背景と注目ポイント】
鴇田さんの頭の中で「ほったらかし」「自律」「自分がやらないほうがうまくいく」という思いが目まぐるしく駆け巡っている様子が伺えました。「自由」なのか「指示がない」のか。先代経営者は「社長になってからやれ!」とは言いますが、それはオーナーシップを持って取り組めていたからこその発言。難しい局面の中、各社がこの「自社の考える自由さ」を考え、自律型組織を作っていく難しさと重要性を感じました。
また、4〜8位は以下のようなランキングとなりました。
4位:“人が辞めない組織”をつくるマネジメント4つの極意。上司はなぜ「当たり前」をルール化すべきなのか?
https://bizhint.jp/report/774734
5位:1億から60億への勝ち筋。社長が語る3つの要因「自分の正しさに捕らわれるな」
https://bizhint.jp/report/783770
6位:なぜ「管理職が育たない」のか?“社員が育つ組織”のために社長ができること
https://bizhint.jp/report/782204
7位:信頼する幹部に「ワンマン経営だ」と言われ目が覚めた。“自律”を社員任せにしない組織づくりの本質
https://bizhint.jp/report/786441
8位:あなたは部下との信頼関係を築けていますか?本当に意味のある1on1の作り方
https://bizhint.jp/report/773075
BizHintはこれからも日本最大級(※2)の決裁者向けBtoBマッチング支援プラットフォームとして、読者のインサイトを分析し、経営課題の解決や生産性向上に役立つコンテンツの配信を中心としたソリューションを提供してまいります。
(※1)BizHintが配信するニュースレター「経営者のためのオリジナルコンテンツ(約30万通)」における決裁者会員の閲覧数ランキング
(※2)会員数は54万人超。役職者比率が高く、決裁者(部長・事業部長以上)の資料ダウンロード数(約8,000件/月)は日本最大級
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【BizHintについて】
クラウド活用と生産性向上の専門サイト「BizHint(ビズヒント)」では、さまざまな危機を克服した注目企業のインタビュー記事やDX推進に関する事例など、全国の経営者が抱える悩みに正面から向き合い、課題解決に繋がる情報を発信しています。
会員数は54万人超。役職者比率が65%以上、決裁者(部長・事業部長以上)のBtoBソリューション資料ダウンロード数(約8,000件/月)は日本最大級です。
https://bizhint.jp/
【株式会社ビズヒントについて】
「本気でチャレンジする企業に『誇り』を。」というミッションを掲げ、日本最大級の決裁者向けBtoBマーケティング支援プラットフォームを運営。中小企業経営者をターゲットとした会員制ビジネスメディアや、IT・クラウド活用を目指す経営者の情報ニーズに向き合った企画を通じ、DX推進、事業承継、組織改革といったテーマに関する実践的なコンテンツをお届けしています。
BtoBソリューション提供企業のマーケティング活動のパートナーとして、互いの持続的な成長を目指しながら伴走し、社会に新たな価値を生む中小企業向けBtoBマーケティングのリーディングカンパニーを目指します。
https://www.visional.inc/ja/bizhint.html
【Visionalについて】
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。
https://www.visional.inc/
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