ニトリホールディングスが、クラウドリスク評価「Assured」を導入
〜グループ全体の利用サービス管理とリスク評価を実現〜
ニトリは、「製造物流IT小売業」という独自のビジネスモデルを展開しており、製造から販売までのバリューチェーンをすべてグループ内で構築し、デジタル技術を活用したDX戦略を進めています。業界内でも、モバイルアプリをいち早く導入するなど、独自の先進的な取り組みを推進。2022年4月には、グループのDX戦略を推進する新会社「ニトリデジタルベース」を設立し、グローバル事業とその他事業領域拡大を支える情報システム開発の加速を図っています。
この度、社内で利用が増加するクラウドサービスのセキュリティリスク(安全性)を適切に評価し、利用実態を正確に把握することで、安全かつ迅速なDX推進を実現すべく、Assuredの導入を決定いただきました。
この度は、情報セキュリティ室 高田 哲也 氏にAssuredのご導入に至った背景をお聞きしました。
この度はAssuredをご導入いただき誠にありがとうございます。御社は以前より先進的なDXの取り組みをされていることで知られていますが、その目的や、具体的な内容を教えていただけますか。
高田氏:
私たちは、ニトリが掲げる「住まいの豊かさを、世界の人々に提供する。」というロマンと「2032年に3000店・売上高3兆円」というビジョンの実現を目的に、DXを積極的に推進しています。国内外で店舗数を増やすと同時に事業領域を拡大します。そこでは、サプライチェーンの拡張と最適化、強靭化にも取り組みます。また、物流や商流からなるメインのビジネスモデルに、最近は新たな取り組みとして、ワントゥワンマーケティングといった顧客サービス基盤の強化、一層のデータ活用によるデータドリブン(データ駆動)経営への進化も推進しています。そうした事業、利益構造の改革を、スピード感をもって進める上で、DXは必要不可欠だと考えています。
クラウドサービスの利用状況についてお聞かせいただけますでしょうか?また、セキュリティ面での管理体制における課題感もお聞かせください。
高田氏:
ニトリは商品企画から製造・物流・販売までを一貫して自社でプロデュースするなか、これらを支えるITシステムの内製化に力を入れてきました。しかし、今後の事業拡大を踏まえると内製化システムだけではなく、外部のSaaS/ASPなどクラウドサービスの優れたシステムを組み合わせて利用していく必要があると考えます。これらを安全に推進するためには、全ての部門が利用している全てのシステムを正確に把握し、セキュリティリスクを徹底的に排除した上で、利用状況の適否を常に確認し得る体制が必要です。
従来の体制では、グループが利用している全ての外部クラウドサービスのセキュリティリスク評価を運用する際、様々なツールを横断してコミュニケーションフローが構築されているため、情報の集約・管理がしづらい状態でした。利用する外部サービスが増加するにつれ、網羅的な評価の実施が困難になってきており、ワークフローの見直し、及び評価方法の見直しの一環でAssuredの導入を検討することにしました。
Assuredにご期待いただいた具体的な理由を教えて下さい。
高田氏:
まず1つ目に、常にクラウドサービスの最新状況を把握できる点です。
クラウドサービスは日々アップデートがされていくため、その都度セキュリティリスクを確認する必要がありますが、数多くあるクラウドサービス一つ一つの最新情報を自分達で取得していくのは非常に工数がかかります。
Assuredでは、リスク評価を実施したクラウドサービスにおいて、セキュリティ情報が更新された場合は自動通知を受けとることができ、自分達で取得せずとも、常に最新状況を把握できる点に魅力を感じました。
2つ目に、セキュリティガイドライン・フレームワークに基づく第三者による専門家評価を得られる点です。
Assuredで用いられるセキュリティチェックシートは、NISTやISO27001、経済産業省や総務省のガイドラインに基づいた網羅的な項目であったこと、さらに、その回答内容はセキュリティの専門家によって評価されていて、そのレポートを取得できる点にメリットを感じました。これまでは担当者個人の判断に頼らざるを得なかったところ、第三者による視点を得られるため、客観性が高く、統一化された基準での評価が可能となり、より安心してクラウド導入を進めていけることに期待しています。
3つ目に、属人的な体制から脱却できる点です。
これまで、Excelやメールなどに点在化していた一部の情報をAssuredで一元管理することによって、特定の担当者の知識や情報に依存しない形で、複数の社員で分担できる体制を整えることができます。
また、今回のAssured導入プロジェクトを機に外部サービスの管理台帳を自社システムとして新設しました。この台帳を用いて、各サービスの利用状況の管理や、操作ログ情報の集積、加えてAssuredによるリスク評価情報も管理していく予定です。この運用において、Assuredの評価レポートを自動取込できるようアシュアード社にも協力いただき、自動連携の仕組みを構築しました。これにより、網羅的かつ効果的な管理体制を実現し、DX推進を加速していけることに期待しています。
そのようにご期待いただけて光栄です。貴社のDX推進のお取り組みを支える存在となれるよう、これからもサービス向上に努めて参ります。
株式会社アシュアード 代表取締役社長 大森 厚志 コメント
この度は、ニトリ様にAssuredをご導入いただき、大変光栄です。
小売業界は、ECサイトの普及などビジネス環境の変化、多様化する購買行動や顧客ニーズの変化への対応のため、デジタル化、およびDXが業界全体で必要に迫られています。
そのようななかニトリ様では、独自のビジネスモデルの下、IT化をいち早く推進されてきました。ITシステムを内製化することで自社に最適なIT環境を構築をされてきたなかで、外部のクラウドサービスも有効的に取り入れることで、より迅速かつ効率的にDXを推進していく動きに応じて、グループ全体で利用するサービスの管理体制を強固なものにしていくためAssuredの導入を決定いただきました。
また、ニトリ様においては、単にサービスを導入いただくだけでなく、自社で新設された管理台帳にAssuredを自動連携いただき、独自の管理体制にAssuredを組み込んでいただくことになりました。この取り組みにより、同社の課題解決により一層寄与できればと存じます。
今後も、同社の安心・安全なDX推進を支える存在となれるよう、サービス向上に努めてまいります。
【クラウドリスク評価「Assured(アシュアード)」について】
Assuredは、国内外のクラウドリスク評価情報を一元化したデータベースです。セキュリティの専門資格を保有するリスク評価チームが、主要なセキュリティガイドラインやフレームワークに基づき調査した最新のセキュリティリスク評価情報を提供します。各社が独自で行ってきたクラウドリスク評価業務を効率化するとともに、シャドーITの検知、利用サービス管理により、リスクの把握から評価、管理の運用をサポートし、企業の安全なクラウド活用を実現します。
【Visionalについて】
「新しい可能性を、次々と。」をグループミッションとし、HR Tech領域を中心に、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するさまざまな事業を展開。「ビズリーチ」をはじめとした採用プラットフォームや、人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズを中心に、企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステムの構築を目指す。また、M&A、物流Tech、サイバーセキュリティ、Sales Techの領域においても、新規事業を次々に立ち上げている。
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