INPEX Idemitsu Norge ASによるCCSライセンスの取得について
~ノルウェーでの大規模CCSプロジェクトの事業化検討に参画~
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)の持分法適用会社である株式会社INPEXノルウェー※1は、INPEX Idemitsu Norge AS※2(以下、「IIN社」)を通じて、ノルウェーの石油・天然ガス開発上流会社であるSval Energi ASから、同社が保有するTrudvang CCS社(EXL007ライセンス※3におけるCCS※4プロジェクト運営会社)の持分40%のうち30%(ノンオペレーター)を取得することに合意し、契約を締結しました。今後、ノルウェー政府当局による承認等の先行条件を達成した後、取得が完了する予定です。
※1 資本構成:(株)INPEX 50.5%、当社 49.5%
※2 資本構成:(株)INPEXノルウェー 100%
※3 EXL007ライセンス:ノルウェーではCCS事業者にライセンスが付与され、そのライセンスに指定された区域内でCCSの実施が可能になる。
※4 Carbon Capture and Storage: 発電所などから出る排気ガスに含まれるCO₂を分離・回収し、地中深くに貯留する技術
【EXL007ライセンスの位置】
Trudvang CCS社が運営し、2023年より事業検討を開始しているTrudvang CCSプロジェクトは、累計2億トン以上のCO2の貯留を見込む大規模CCS事業です。当事業の対象であるEXL007ライセンスに指定された区域は北海北部に位置し、その約15㎞西方には20年以上のCO2貯留実績のあるSleipner CCSプロジェクトがあります。Trudvang CCSプロジェクトにおける貯留対象層はSleipner CCSプロジェクトの層と同一のため、長期間にわたり安定した貯留が可能であると考えられています。当社は今後、開発プロジェクトの投資意思決定に向けた検討を進めていきます。
当社は、エネルギーの安定供給の責務を果たしながら2050年のカーボンニュートラル社会の実現に貢献することを中期経営計画で掲げており、CCSをその目標達成のための事業の一つと位置付けています。
CCS先進国であるノルウェーにて事業に参画することでCCSに関する知見をより一層深め、国内外において今後も積極的に取り組みを推進してまいります。
<Trudvang CCSプロジェクトの概要>
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像