リーガルテック社、農業・種苗・農薬メーカー向け「農業R&D情報整理・知財活用ワークフロー」を提供開始【IPGenius】
品種・栽培条件・薬剤処方などの研究情報を複数年・複数拠点にわたって整理し、知財調査の準備や発明抽出、研究知識の継承を支援
リーガルテック株式会社(東京都港区、代表取締役CEO:平井 智之)は、農業・種苗・農薬業界の研究開発部門および知財部門を対象とした「農業R&D情報整理・知財活用ワークフロー」の提供を開始した。

本ワークフローは、知の資産化ナレッジベース「IPGenius」導入企業向けに提供するものである。圃場試験報告書、育種記録、薬効・薬害評価データ、研究ノート、特許明細書などに含まれる情報を整理し、品種・栽培条件・薬剤処方・気候・地域などの条件を複数年・複数拠点にわたって比較できる環境づくりを支援する。
これにより、先行技術調査やFTO調査に向けた情報整理、発明候補の抽出、過去の研究経緯の把握、担当者間の知識継承など、農業・種苗・農薬分野における研究開発・知財業務の効率化を目指す。
背景:農業・種苗・農薬業界における研究開発・知財業務の課題
農業・種苗・農薬分野の研究開発では、品種改良、栽培技術、薬剤処方、防除体系など、複数の技術領域にまたがる情報を取り扱う。
研究開発部門には、圃場試験データ、育種記録、薬効評価レポート、気象データ、土壌分析結果など、多様な資料が年度・地域・試験区ごとに蓄積されている。一方で、これらの情報は担当者や拠点ごとに分散しやすく、過去の研究成果を横断的に検索・比較することが難しいという課題がある。
データの散在と比較の難しさ
圃場試験は、複数の試験場・契約農場・地域拠点で並行して実施されることが多く、結果が各担当者のローカルファイルや紙の試験記録として分散している場合がある。
また、品種名・系統番号・薬剤の商品名・略称・登録番号などの表記が資料ごとに異なり、同一または関連する情報であっても、横断的な検索や比較に時間を要することがある。
試験条件・評価結果の整理負荷
農業・種苗・農薬分野では、播種時期、施肥量、灌水量、収穫時期などの栽培条件に加え、発芽率、収量、薬効、薬害、残留農薬値など、多様な評価項目を取り扱う。
試験ごとに条件や記載形式が異なるため、複数の試験結果を共通の軸で整理し、実施例・比較例として比較できる状態にするには、担当者の経験と多くの作業時間が必要となる。
発明抽出・調査準備の属人化
農業・種苗・農薬分野の発明は、品種の遺伝的特性、栽培方法、製剤処方、散布条件など、複数の技術要素から構成されることが多い。
研究ノートや試験報告書から発明の核となる技術要素を抽出し、先行技術調査に必要な検索語や比較軸へ変換する作業は、経験豊富な知財担当者や研究者のノウハウに依存しやすい。そのため、担当者の異動や退職に伴い、調査・判断の経緯が十分に継承されないリスクがある。
複数年・複数拠点にわたる知識継承
品種登録や農薬登録に向けた試験は、複数年・複数拠点にわたって実施される場合がある。
過去の試験データや検討経緯を参照する際、資料の保管場所やファイル名、記録方法が統一されていないと、必要な情報を探すだけでも多くの時間を要する。研究テーマの引継ぎや過去案件の再利用を進めるうえでも、情報を継続的に整理・活用できる仕組みが求められている。
「農業R&D情報整理・知財活用ワークフロー」の主な内容

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項目 |
内容 |
|---|---|
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試験区情報の抽出 |
圃場試験報告書や育種記録から、試験区・処理区・対照区に関する情報を抽出・整理 |
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試験条件の整理 |
播種日・施肥量・灌水条件・収穫時期などの栽培条件と、収量・発芽率・薬効・薬害などの評価条件を共通の軸で整理 |
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呼称・表記の整理 |
品種名・系統番号・薬剤商品名・略称・登録番号などを、汎用名・化学名・上位概念と関連付けて整理 |
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複数年・複数拠点の比較 |
年度・地域・試験場などが異なる試験結果について、比較に必要な条件と評価項目を整理 |
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調査用検索語の生成 |
先行技術調査・FTO調査に向け、技術要素・効果・課題ごとに検索語候補を整理 |
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発明候補の整理 |
技術課題・解決手段・効果の観点から、発明候補となる要素を抽出・整理 |
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研究ナレッジの蓄積 |
試験結果だけでなく、検討経緯・判断理由・過去の検索語などを再利用可能な情報として蓄積 |
対象となる資料の例

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資料種別 |
主な情報 |
|---|---|
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圃場試験報告書 |
試験区・処理条件・評価結果 |
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育種記録・系統台帳 |
品種・系統の特性・選抜経緯 |
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薬効・薬害評価データ |
農薬の効果・安全性に関する評価結果 |
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特許明細書 |
実施例・比較例・請求項 |
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研究ノート |
試験の検討履歴・着想・判断理由 |
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農薬登録申請資料 |
試験成績・毒性データ |
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発明提案書 |
発明内容・技術課題・効果 |
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調査報告書 |
過去の先行技術調査・FTO調査結果 |
想定される利用シーン
•先行技術調査前の情報整理
新品種・新農薬の研究開発段階で、自社の試験データと発明の核となる技術要素を整理し、調査に必要な検索語を準備する。
•FTO調査前の構成要素整理
農薬の製剤処方、散布方法、適用作物などの構成要素を整理し、他社特許との比較軸を明確にする。
•複数年・複数拠点の試験結果の比較
品種登録・農薬登録に向けて実施した試験結果を、年度・地域・拠点をまたいで共通の軸で整理する。
•発明提案書作成前の整理
研究ノートや試験報告書から技術課題・解決手段・効果を抽出し、発明提案書作成に必要な情報を整理する。
•研究テーマの引継ぎ
担当者の異動・退職時に、過去の試験経緯・検討内容・判断理由を、次の担当者が参照できる形で整理する。
•過去案件の再利用
類似する品種・処方・栽培条件の過去事例を参照し、研究の重複や見落としを防止する。
•競合技術の比較分析
他社特許の実施例・比較例と自社の試験データを対比し、技術的な共通点や差異を整理する。
IPGeniusによる研究情報の活用支援
本ワークフローの運用基盤には、リーガルテック株式会社が提供する知の資産化ナレッジベース「IPGenius」を活用する。
IPGeniusは、圃場試験報告書、育種記録、薬効評価データ、特許明細書、研究ノートなど、社内に蓄積された多様な資料を横断的に検索・参照できる環境を提供する。
年度・地域・拠点ごとに分散した資料についても、その内容に基づいて必要な情報を探し出し、試験条件や評価結果、研究経緯などを整理することができる。
また、発明抽出や調査前の情報整理に使用する業務プロンプトを組織内で標準化することで、担当者ごとの整理方法や粒度のばらつきを抑える。過去の調査メモ、検索語、判断理由なども次回以降の業務で再利用できる情報として蓄積し、組織的な知識活用を支援する。
品種、処方、試験条件など、機密性の高い研究情報を取り扱うことを踏まえ、IPGeniusでは利用者の権限に応じて情報の参照範囲を設定することが可能である。
今後の展開
リーガルテック株式会社は、農業・種苗・農薬分野に加え、材料・化学・食品・化粧品・電子材料・ヘルスケアなど、幅広い業界を対象としたAI活用ワークフローおよびナレッジテンプレートを順次拡充していく方針である。
各業界の研究開発・知財業務における実務課題に対応した支援メニューを継続的に整備し、企業に蓄積された研究情報の活用と、知識継承の高度化を支援していく。
IPGeniusに関するお問い合わせ・詳細は、下記より確認できる。
お問い合わせ:https://form.legaltech.co.jp/aos/legal/input/
会社概要
会社名:リーガルテック株式会社
設立:2021年3月
資本金:4億9,300万円(資本準備金含む)
代表取締役CEO:平井 智之
所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
事業概要:特許AIプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、AIデータプラットフォーム「IPGenius」、M&Aプラットフォーム「リーガルテックVDR」の開発・提供
コーポレートサイト:https://www.legaltech.co.jp/
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