水溶性切削油「ダフニーアルファクールNVシリーズ」が「第21回 2024年“超”モノづくり部品大賞」において「大賞」を受賞
-水溶性切削油の補給量低減、就労環境の改善が評価-
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)が開発・販売する水溶性切削油「ダフニーアルファクールNVシリーズ」(以下「NVシリーズ」)が、生産現場の課題を解決できる製品として「第21回 2024年“超”モノづくり部品大賞(主催:モノづくり日本会議、日刊工業新聞社)」の「大賞」を受賞しました。当社の潤滑油が受賞するのは初となります。
「“超”モノづくり部品大賞」は、産業・社会の発展に貢献する「縁の下の力持ち」的存在の部品・部材を対象とした表彰制度です。日本のモノづくりの競争力向上を支援し、環境・エネルギー問題の解決、顧客満足度の向上に繋がる新しいモノづくりを推進することを目的としています。2003年の創設以来、幅広い分野を対象として開催されており、受賞部品・部材は約20年間で740件弱にのぼります。
【製品概要と認定理由】
NVシリーズは、金属部品を切削加工する際に水と混ぜて使用する水溶性切削油です。
モノづくりの現場の声を契機に開発を開始しました。水溶性切削油は、生産性や品質の向上に不可欠ですが、他の潤滑油と比較して補給頻度が高いためコストがかかります。加えて、劣化によって菌が増殖し、腐敗臭や設備のべたつきを引き起こし、加工時に発生する油煙や蒸気が就労環境を悪化させることが課題となっていました。
このような課題に対して、界面活性剤の構成を見直すことで高い耐朽性(長寿命)、油煙・蒸気量の抑制に成功し、生産現場の課題を解決する製品「NVシリーズ」の開発に至りました。
その結果、NVシリーズでは、水溶性切削油の補給量の削減(削減実績20-80%)、水溶性切削油の長寿命化(腐敗するまでの寿命が従来比2.5倍、水溶性切削油の持つ有効成分の長期間保持)、就労環境の改善(切削現場で課題となる腐敗臭の抑制、工場内で課題となる油煙・蒸気量の削減)を実現しました。
当社の基礎技術力とモノづくり現場の生の声を活かし生産現場における課題を解決したことが評価され、今回の受賞となりました。NVシリーズの開発とご提案を通じて、モノづくり現場およびそれを支える皆さまに「就労環境と経営コストの改善」の両面で貢献します。
【出光興産株式会社 上席執行役員 寺崎与志樹のコメント】
このたびは「“超”モノづくり部品大賞」という栄えある賞を賜り、誠に光栄に存じます。本製品は、「就労環境と経営コストの改善」を両立させた水溶性切削油です。界面活性剤の構成を最適化するという新しい評価技術の導入に加え、「モノづくり現場での生の声」が、従来にはない各種性能を実現させたポイントです。お客様からは特に「補給量が削減された」と高く評価していただいています。
水溶性切削油やグリースなどの潤滑剤は、身の回りの自動車やスマートフォンをはじめ、産業機械やモノづくりの現場にはなくてはならないものです。当社は、今後も持続可能な社会の実現やモノづくり現場の改善を支える「縁の下の力持ち」として、“人が使うものである”との観点も入れ、たゆまぬ創意工夫と情熱で技術革新に邁進してまいります。
【ご参考】
「ダフニーアルファクールNVシリーズ」製品紹介ページ(イプロス)
https://premium.ipros.jp/idemitsukosan/catalog/detail/720110/?hub=164+4348493
「ダフニーアルファクールNVシリーズ」採用事例紹介ページ
https://premium.ipros.jp/idemitsukosan/product/detail/2001092436/
2023年10月24日 第43回精密工学会技術賞を受賞
https://www.idemitsu.com/jp/information/2023/231024.html
2024年10月30日 モノづくり日本会議 第21回/2024年 超モノづくり部品大賞ほか
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