日経アジアアワード第3回受賞者にEvermos(エバモス)
雇用生み、経済的な自立支援
イノベーティブな活動の担い手として、アジアの多様な視点から選び抜かれたのが今回の受賞者、エバモスです。インドネシアでECプラットフォームを展開し、職に恵まれない地方都市の女性などに雑貨や食料を販売する事業主になってもらうことで雇用を生み出すなど、女性の経済的な自立を支援しています。
写真左から2番目はグフロン・ムスタキムCEO、右端はアリップ・ティルタ社長など4人の創業者
エバモスは、4人の共同創業者が立ち上げた企業で、物流などの制約で中小企業が育たないという、4人が創業時から共有する問題意識を軸に、テクノロジーが米国で中小や個人のビジネスのあり方を変えたように、母国の変革を促しています。
【日経アジアアワードとは】
日経アジアアワードは、アジアや世界の変革を促して自由で豊かな経済社会の実現を後押しするために日本経済新聞社が2021年5月に創設した表彰事業です。1996年から毎年表彰してきた「日経アジア賞」を衣替えし、「アジア発のイノベーション」の担い手を、多様な価値観をふまえた「アジアの視点」で選び、個人または団体を表彰します。毎年1回、ビジネス、調査・研究、技術開発、社会・芸術活動などの分野を対象に、国内外の推薦(他薦のみ)から選びます。副賞は500万円です。
「アジア発のイノベーション」とは、アジア(※1)の出身者・居住者(※2)が主導しアジアでスタートした活動で、新規性・革新性があり、地域の活性化や生活の向上など自由で豊かな社会づくりにつながるものを対象とします。
※1 日経アジアアワードでは、以下の地域を「アジア」とします。東アジア(朝鮮半島、中国 など)/東南アジア(ASEAN加盟国など)/南西アジア(インド亜大陸の国々)/太平洋諸国・地域
※2 日本人の個人と日本人のみで構成される団体は除きます。
■アドバイザリーボードについて
日経アジアアワードでは、日本を含むアジアの有識者11人からなる「アドバイザリーボード」を設けています。地域の多様な視点を審査に反映するため、アドバイザリーボードのメンバーの約半数は、民主主義や自由主義、市場経済といった価値観を共有するアジア諸国・地域から任命しています。アドバイザリーボードの顔ぶれは以下のとおりです。
アドバイザリーボード委員長=御手洗冨士夫・キヤノン会長兼社長最高経営責任者(CEO)
メンバー=ブラーマ・チェラニー・インド政策研究センター名誉教授▽鄭雲燦(チョン・ウンチャン)・韓国元首相▽林佳世子・東京外国語大学長▽木谷哲夫・京都大学イノベーション・マネジメント・サイエンス特定教授▽北岡伸一・国際協力機構(JICA)特別顧問▽飯島彰己・三井物産顧問▽中尾武彦・みずほリサーチ&テクノロジーズ理事長▽クリスティナ・ソー・ナンヤン・ビジネス・スクール(シンガポール)学長▽ソムギャット・タンキットワニッチ・タイ開発研究所所長▽ジョン・ピゴット・豪ニューサウスウェールズ大学教授
(順不同)
■受賞者の選出について
公式ウェブサイトから毎年1回の募集期間中、推薦を公募します(他薦のみ)。
第4回日経アジアアワードの候補者推薦は2024年1月から受け付け開始を予定しています。受賞者は毎年12月に発表予定です。
NIKKEI ASIA AWARD
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