「いしかわ大学連携インキュベータ（i-BIRD）」への新規入居について　日機装技研株式会社

深紫外線LEDを活用した、水浄化装置の実用化

中小機構（独立行政法人中小企業基盤整備機構）北陸本部は、大学連携型起業家育成施設「いしかわ大学連携インキュベータ（愛称：i-BIRD）」の新たな入居者として、『日機装技研株式会社』を決定しました。

■日機装技研が「いしかわ大学連携インキュベータ（i-BIRD）」に入居
いしかわ大学連携インキュベータ（i-BIRD）は、金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、金沢工業大学、石川県立大学から生み出されたライフサイエンス、環境、ものづくりなどの分野の研究成果について、その事業化をサポートすることを目的に、中小機構北陸本部が県や市、大学と連携して運営する起業家育成のための賃貸施設（インキュベーション施設）です。
3月12日、日機装技研株式会社が本施設に入居し、操業を開始しました。

■i-BIRD内の「シェアラボ」の機材で水質検査等を実施
同社は、深紫外線LED※及びその応用製品の開発・製造・販売を行っています。今回の入居により、i-BIRD内にある「シェアラボ」の機器・計器を活用し、水質検査や非病原性微生物培養などを実施し、深紫外線LEDを光源とする水浄化装置の性能評価を行います。実用化に向けた研究・開発を行い、消費電力が少なく、長寿命、人体や環境への影響も極めて少ない水浄化装置の完成及び普及が期待されます。

※深紫外線LEDとは
青色発光LEDに続く新技術として注目。紫外線の中でも波長が短い領域に属する深紫外線は、高い殺菌能力をはじめとした特長を持ち、水や空気の殺菌をはじめ、医療や工業など多分野へ応用が期待されています。例えば、殺菌や空気浄化の用途には、従来、水銀ランプが用いられてきました。しかし、水銀ランプは消費電力も大きく、人体や環境にも有害なことが問題となっています。深紫外線LEDを活用することで、水銀ランプより安全で効率的な装置の開発が可能になります。

＜日機装技研株式会社＞
同社は、日機装グループにおける製品・製造技術の研究・開発を担うことを目的に設立。深紫外線LED及びその応用製品の開発・製造・販売を実施。深紫外線LED量産に向け、白山工場（石川県白山市）が2017年に完成。

＜いしかわ大学連携インキュベータ＞
石川県及び野々市町（当時）からの要請を受けて整備。平成18年7月末に施設が完成し、9月から利用開始。
金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、金沢工業大学、石川県立大学の4大学から生み出されるライフサイエンス等分野の研究成果を事業化することにより、ベンチャー企業の創出を目指します。
※入居者は以下の資料参照
https://prtimes.jp/a/?f=d21609-20200313-3771.pdf

施設外観

＜独立行政法人中小企業基盤整備機構（中小機構）＞
中小機構は、日本の中小企業政策の総合的かつ中核的な実施機関として、全国の中小企業・小規模事業者への支援をトータルで行う経済産業省所管の独立行政法人です。生産性向上や事業承継など様々な課題を抱える中小企業に対して、創業、販路開拓、海外展開、人材育成、事業引継ぎ、その他経営面での助言、情報提供、及び震災復興支援や共済制度、ファンドを通じた資金提供など多様な支援を実施しています。