2016年3月新卒採用に関する企業調査 【10月1日状況】広報・選考活動の解禁日、いずれも「一律に定めないほうがよい」が4割
~ 企業の57.9%が「経団連の採用選考に関する指針を順守した」と回答 ~
- 調査結果
【現在の状況】「現在行なっている」46.8% 「既に終了している」27.6% 「まだ何も行なっていない」25.6%
【終了予定時期】「2015年12月末頃まで」23.6%「2016年3月末頃まで」28.7% (※)
※「現在行なっている」、「まだ何も行なっていない」と回答している企業中
≪採用選考に関する指針の順守状況≫
【2016年度】「守った」57.9%
【2017年度】「守る予定」58.1%
2016年度に守った企業は、2017年度も守る予定と回答する傾向が強い
≪適切だと思う「広報活動」「選考活動」の解禁日≫
【広報活動】「一律に定めないほうがよい」38.5% 「10月」18.4% 「12月」17.9% (回答多数順)
【選考活動】「一律に定めないほうがよい」41.2% 「4月」27.7% 「8月」18.3% (回答多数順)
- 調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年10月1日~5日
有効回答:1,000名
- 調査・分析担当者のコメント
10月の内定通知解禁を受け、2016年卒の採用戦線は終息感が強くなる反面、これから採用活動をスタートさせる企業も。例年、大企業との採用競争を避け、大企業の多くが採用活動を終了させるこの時期から採用活動を始める中小企業は少なくありません。今シーズンの採用活動は、スケジュールの大幅な変更による不透明感が漂う中、様子見のために採用活動を遅らせた企業が多くなった可能性もあります。先日発表した学生の内定獲得率は82.6%と昨年同時期よりも高い結果となっています。これから採用活動を開始する企業にとっては厳しい状況と言えるかもしれません。
来シーズンの採用スケジュールに関しては、今シーズンと同様に“スケジュールを守る”と回答している企業が多いものの、適切だと思う時期に関しては“一律に定めないほうがよい”が4割という結果。本音としては元に戻してほしい、自由に活動をさせてほしいといったところではないでしょうか。
- 調査結果の詳細(一部抜粋)
【現在の状況】「現在行なっている」46.8% 「既に終了している」27.6% 「まだ何も行なっていない」25.6%
企業に、2016年度新卒採用活動の10月時点での状況を聞いた。広報活動やその準備も含めて「現在行なっている」と回答した企業が46.8%、「 まだ何も行なっていない」企業が25.6% となった。一方、「既に終了している」と回答した企業は27.6%で、6月1日状況調査から8.8ポイ ント増加したが、まだ、採用活動を継続している企業が半数近くに上っている。
従業員規模別に見ると、規模が小さくなるにつれ「まだ何も行なっていない」企業の割合が増え、「29人以下」51.5%、「30~99人」27.2%、「100~299人」22.1%となっている。企業規模によっては、これからが採用活動のスタートとなっているようだ。
【終了予定時期】「2015年12月末頃まで」23.6% 「2016年3月末頃まで」28.7%
「2016年度新卒採用活動の状況」において、「現在行なっている」または「まだ何も行なっていない」と回答した企業には採用活動の終了予定時期を、「既に終了している」と回答した企業には終了時期を聞いた。
2016年度の新卒採用活動を「現在行なっている」または「まだ何も行なっていない」と回答した企業では、採用活動の終了予定時期を「2015年12月末頃まで」としている企業は、合計で52.8%。約半数の企業は年内に終わらせたい意向があるものの「2016年3月末頃まで」とする回答も28.7%と多く、今年度(2016年3月末まで)一杯かかると見込んでいる企業も少なくない。従業員規模別では、規模が小さくなるほど今年度一杯かかる見込みとしている。
2016年度の新卒採用活動を「既に終了している」と回答した企業では、内定通知解禁前となる「2015年9月末頃まで」に終了した企業が39.9%と最も多い。採用選考解禁以降となる「2015年8月末頃まで」「2015年9月末頃まで」の合計では62.0%となった。
≪採用選考に関する指針の順守状況≫
【2016年度】「守った」57.9%
【2017年度】「守る予定」58.1%
2016年度に守った企業は、2017年度も守る予定と回答する傾向が強い
企業に、2016年度の新卒採用活動において、経団連の「採用選考に関する指針」を順守したかを聞いたところ、「守った」が57.9%、「守らなかった」が12.5%、「わからない」が29.6%という結果となった。全体では順守した企業は約6割となっている。これを従業員規模別に見ると、企業規模が大きくなるほど順守した企業の割合が高くなっていた。また、 2017年度の新卒採用活動において、経団連の「採用選考に関する指針」を順守する予定かを聞いたところ、全体では「守る予定」が58.1%、「守らない予定」が14.7%、「わからない」が27.2%で、2016年度の順守状況と大きな違いは見られなかった。
これを2016年度の順守状況別に見ても、「採用選考に関する指針」の順守意向が2017年度も変わらないことがうかがえる。
≪適切だと思う「広報活動」「選考活動」の解禁日≫
【広報活動】「一律に定めないほうがよい」38.5% 「10月」18.4% 「12月」17.9%
企業に、「採用選考に関する指針」の採用スケジュールの見直しについて、「広報活動」の解禁日はいつが一番適切だと思うか聞いたところ、「解禁日は一律に定めないほうがよい」が38.5%と最も多くなった。次いで「卒業年度の前年度の10月」が18.4%、「卒業年度の前年度の12月」が17.9%となっている。これを従業員規模別に見ると、「卒業年度の前年度の10月」や「卒業年度の前年度の12月」の回答割合は、概ね規模が大きくなるほど高くなっている。
また、 2016年度の採用選考に関する指針の順守状況別に見ると、指針を「守った」企業も、「守らなかった」企業も、現在の指針どおりの「卒業年度の前年度の3月」よりも、「卒業年度の前年度の10月」や「卒業年度の前年度の12月」などの回答割合が高く、また両者に大きな違いがない。現在の指針よりも早めの広報活動開始を望んでいることがうかがえる。
【選考活動】「一律に定めないほうがよい」41.2% 「4月」27.7% 「8月」18.3%
企業に、「採用選考に関する指針」の採用スケジュールの見直しについて、「選考活動」の解禁日はいつが一番適切だと思うか聞いたところ、「解禁日は一律に定めないほうがよい」が41.2%と最も多くなった。次いで「卒業年度の4月」が27.7%、「卒業年度の8月」が18.3%となっている。従業員規模別に見ると、「卒業年度の4月」の回答割合は、概ね規模が大きくなるほど高くなっている。
また、 2016年度の採用選考に関する指針の順守状況別に見ると、指針を「守った」企業では、「卒業年度の4月」が32.8%、現在の指針どおりの「卒業年度の8月」が25.4%となり、両者の差は7.4ポイントであった。それほど大きな差とはなっておらず、「選考活動」の解禁日は「広報活動」の解禁日と比べて、現在の指針どおりで問題ないとする企業が多いことがうかがえるものの、以前の解禁日や一律に定めない事を望む声の方が多いようだ。
- 調査結果の全体
◆進捗
「現在行なっている」46.8% 「まだ何も行なっていない」25.6% 「既に終了している」27.6%
採用活動の終了予定時期(「現在行なっている」、「まだ何も行なっていない」と回答している企業)は、
「2015年12月末頃まで」23.6% 「2016年3月末頃まで」28.7%
◆スケジュール
【エントリー受付開始時期】「3月」11.1% 「4月」11.9%
【面接選考開始時期】「4月」8.0% 「5月」9.3% 「8月」11.1% 「10月」9.1% 「2016年1月以降」9.6%
【内定を出し始める時期】「8月」13.1%「9月」12.2%「10月」10.1%「2016年1月以降」15.5%
各項目の実施時期は、特定の月にはあまり集中せず、各月に分散している傾向
◆応募者数
平均235.7人(WEBからのエントリー者数:平均492.8人)
◆内定辞退率
「前年度よりも高い」16.2% >「前年度よりも低い」14.5%
◆採用予定人数
前年度より「増えた」18.4% >「減った」14.2%
◆内定承諾書等の提出
「求めている」61.8% そのうち74.4% が、提出期限を内定通知後1ヵ月以内に設定
◆採用活動の満足度
採用活動全体について「満足計」 (「満足」「どちらかと言えば満足」の計)は、38.7%
〈満足計〉【応募者】「数」46.8%「質」40.0% 【内定者】「数」46.8% 「質」53.9%
≪2016年度新卒採用活動の採用・選考手法≫
◆応募窓口
「自社の採用ホームページ」62.4% 「ハローワーク」34.0% 「就活ナビサイト」32.8%
◆母集団形成の課題
「自社がターゲットとする層の学生が集まらない」28.5%
「志望度の高い学生が集まらない」25.3%
◆選考方法
「個人面談」80.8% 「履歴書」71.8% 「筆記試験等」29.8% 「グループ面接」28.0%
「エントリーシート」23.5% 昨年10月1日時点の調査と比べ、エントリーシートが大きく減少
◆インターンシップ
【実施状況:行なった】「夏期」35.0% > 「秋期」23.6% > 「冬期」22.0%
【位置づけ:選考の一環】「夏期」42.3% < 「秋期」43.6% < 「冬期」46.4%
◆内定者フォロー
「内定者や社員との懇親会」39.0% 「メールでの定期連絡」37.2%
「内定式」32.6% 「電話での定期連絡」30.7%
◆保護者の関与
【保護者からの問い合わせ等】「ある」35.9%
【問い合わせ等の内容】「入社後の処遇」32.6%
◆理想の男女比
「男性<女性」20.2% 「男性5:女性5」18.2% 「男性>女性」44.4%
≪新卒採用活動の時期変更による影響≫
◆影響の有無
「良い影響が多い」13.4% 「悪い影響が多い」22.7% 「自社に影響はない」40.6%
◆良い影響
「採用選考時期が後ろ倒しになった分、採用計画が入念に練れた」33.5%
◆悪い影響
「選考期間が短くなることで、採用担当者の負担が大きくなった」30.5%
◆時期変更への対策・取り組み
「採用部門の人員を増員した」20.4%「OB・OG等採用担当者以外の面談を増やした」18.1%
◆指針の順守状況
「守った」57.9% 【2017年度は守るか】:「守る予定」58.1%
2016年度に守った企業は、2017年度も守る予定と回答する傾向が強い
◆適切だと思う解禁日
【広報活動】:「10月」18.4% 「12月」17.9% 「一律に定めないほうがよい」38.5%
【選考活動】:「4月」27.7% 「8月」18.3% 「一律に定めないほうがよい」41.2%
※ 本ニュースリリースは調査全文の一部を抜粋しているため、調査全文をご希望の際は、下記広報担当へお問い合わせいただくか、下記のウェブサイトからダウンロードしてください。
https://apj.aidem.co.jp/enquete/
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社アイデム 広報担当/望月・栗木 電話:03-5269-8780
<株式会社アイデム 会社概要>
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【人材紹介事業】「Aidem Smart Agent」(新卒・転職・シニア)
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