“タイパ”よりも大切なことって? 人生の意味を教えてくれるユニークな絵本『じかんをまもれなかったクマのはなし』がフランスから上陸、11月27日発売!
忙しい日々の手をちょっと止めて、大人も子どももいっしょに読んでみない?
群れで生きる人間にとって、集団生活を送る上で欠かせないのが「時間を守る」こと。
限りある人生の時間、せっかくなら、あれもしてみたい、これもやりたい。時間を忘れて遊びたい。
夢が膨らむたびに、そこに時間を注ぎこみ、他がお留守になってしまう……
「はやくしなさい!」「遅れるぞ…?」「宿題はおわったの?」
きっと、大人も子どもも一緒ですよね。
いわゆる"タイパ"(タイムパフォーマンス=時間対効果)が重視され、どんどん忙しさが増していく世の中に、ちょっと待った、と言わんばかりに生まれたのがこの新作絵本『じかんをまもれなかったクマのはなし』です。
時計が読めないばかりに時間が守れず、人間社会でトラブルだらけのクマ。
あきれたパパから、ある週末、クマは時計のよみ方を教わります。
すると、クマはこれまで秘めていたその本領をみるみる発揮!!
学校も、習い事も、ボランティア活動だって、一気にエリートクマとして多忙を極めることになるのです。
でも、やりたいこと、やらなきゃいけないことは、どんどん増えていく…そんなある時、ついにクマはひっくり返ってしまいます。
「もえつき症候群」でした。
クマは自然豊かな山奥で療養し、自分に必要なものについて、思い巡らせるようになりました。
最後には、素敵なハッピーエンドが待っています。ドタバタコメディで読者を笑いの渦に巻き込みながら、自分の人生に大切なものって、なんだろう? と考えさせてくれる、味わい深い一冊です。
《本書のチャームポイント》
◎お勉強感がないところ。クマの時間の守れなさを客観的に楽しんだのち、自分も学べるしかけになっている。
◎擬人化されていることで、子どものプライドを傷つけず、問題解決にあたれる。
◎洒落た色彩、イラストながら、鼻につかず、読者を選ばない。
《本書のニーズ》
・習いごとや何やかやで子どもも忙しく、児童書の分野で時間管理は鉄板のテーマ。
・時間管理が上手にできると主体性も生まれるとされ、不得手だと、やる気になっているのに後手に回り、結局保護者にガミガミ言われてやる気を無くす、悪循環が生まれがち。
《本国のレビュー》
「ピザを使って時計の読み方を教えるなんて斬新!」「大人が読んでも再発見がある」「時間が守れればそれで良い、で終わらないところがさすが!」「時間とは何か?を考えさせる」などと本国フランスでも話題を呼んでいます。
こどもから大人まで人生の意味を教えてくれる、ユニークなタイムマネジメント絵本『じかんをまもれなかったクマのはなし』は、11月27日に発売します。フランス発のかわいいイラストはこれからの時期クリスマスプレゼントも最適!ぜひご注目をお願いいたします。
■著者紹介
ジャン=リュック・フロマンタル(Jean-Luc Fromental)
1950年、チュニジア生まれ。 作家。編集者を経て CMやアニメーション制作にたずさわる。 映画のシナリオ、小説、紀行文 、コミックの原作も手がける。ジョエルとの共作『365まいにちペンギン』(ブロンズ新社)は世界的ベストセラー。
ジョエル・ジョリヴェ(Joëlle Jolivet)
フランス生まれ。タイポグラフィやレイアウトを学んだ後、国立美術学校でリトグラフの技術を身につける。イラストレーターとして活躍し、鮮やかな色彩の絵本を数多く出版している。
■訳者紹介
しみず れいな
ジャーナリスト・翻訳家。東京大学大学院総合文化研究科修了(表象文化論)。1996年渡英、パリ暮らしを経てロンドン在住。本屋さん、出版、カルチャー関連のウェブ記事・著書・訳書多数。
■書籍情報
タイトル:じかんをまもれなかったクマのはなし
著者:ジャン=リュック・フロマンタル 文/ジョエル・ジョリヴェ 絵/しみず れいな 訳
ISBN:978-4-309-25732-7
本体価格:1892円(税込1720円)
発売⽇:2023年11⽉27日
仕様:A4変形/上製/48ページ
装丁:渋井史生
対象年齢:5歳から(総ルビ)
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