【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率 前月からほぼ横ばい
募集賃料 上昇傾向が継続
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:武井重夫)は、2025年3月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年4月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2025年3月末現在および各年12月31日時点


※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率 前月からほぼ横ばい 複数の新築ビルが高稼働で竣工
空室率は前月比マイナス0.03ポイントの3.55%と、前月からほぼ横ばいとなった。新築ビルに移転したテナントの二次空室が現空となった一方、既存ビルでの大口の成約に加え、複数の新築ビルが高稼働で竣工し、わずかな動きに止まっている。潜在空室率は前月比マイナス0.28ポイントの5.31%と、再び低下した。
<空室率&潜在空室率>

東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 上昇傾向が継続 エリアにより賃料相場は二極化
募集賃料は前月から小幅に上昇した。16ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、上昇傾向が続いている。募集床に品薄感が漂うエリアでは賃料引き上げの動きが広がる一方、テナント誘致が長期化している湾岸エリア等では賃貸条件の緩和が行われており、賃料相場には二極化が生じている。
<募集賃料&募集面積>

東京都心5区 大規模ビル ネット・アブソープション&新規供給
6期連続で需要超過
ネット・アブソープション(吸収需要)はオフィス需要の指標であり、一定期間におけるテナント入居面積(稼働面積)の増減を表す。直近2025年第1四半期の吸収需要は約12万坪の高水準で、10万坪を超えるのは2018年第3四半期以来となる。需要が供給を上回る需要超過は、2023年第4四半期から6期連続となった。オフィス需要には引き続き力強さが見られる。
<ネット・アブソープション&新規供給>

アナリストの視点
2025年の新規供給は約17万坪の見込みだが、そのうち約10万坪が第1四半期に竣工した。2024年の供給量並みの水準となったものの、それを上回る強い需要が記録された背景には、新築ビルが概ね高稼働で竣工したことが挙げられる。特に交通利便性に優れたビルは建築中においてもテナントの内定が進んでいる。(市場調査室 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>

<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>


三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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