医療従事者の業務効率化を目指して、PHCの医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRf」とSB C&Sのキャッシュレス決済端末「PayCAS Mobile」のAPI連携を開始
~「Medicom Cloud Connect API」を活用した専用アプリケーションを開発~
PHC株式会社メディコム事業部(本社:東京都港区、代表取締役社長:森本 恭史、以下「メディコム」)と、SB C&S株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:溝口 泰雄、以下「SB C&S」)は、診療所用医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRf(メディコムエイチアールエフ)」とモバイル型オールインワン決済端末「PayCAS Mobile(ペイキャスモバイル)」のAPI連携を開始します。
高齢化に伴い医療需要が拡大し、医療従事者の業務がますます煩雑化する中、キャッシュレス決済の導入など医療業界における業務効率化を進めるためのソリューションが求められています。近年、経済産業省主導で各施策が実施され、2021年の個人消費に占めるキャッシュレス決済比率は32.5%※1にまで上昇しています。しかしながら、2019年に実施されたアンケートでは、医療機関における導入率は13%※2にとどまり、医療業界におけるキャッシュレス決済の普及がさらに望まれているのが現状です。
今回、医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRf」と、モバイル型オールインワン決済端末「PayCAS Mobile」が連携することで、医療業界におけるキャッシュレス決済の普及を後押しします。「Medicom-HRf」に入力された診療報酬額は、診療所専用の医事コンピューター(レセコン)※3連動アプリケーションを通して「PayCAS Mobile」に自動で取り込まれます。これにより、決済手続きが簡略化される他、医療事務担当が決済端末に改めて診療報酬額を入力する必要がなく、入力ミスを防ぐことができます。また、キャッシュレス決済金額の自動集計機能を搭載し、効率的に会計処理をすることが可能です。「Medicom Cloud Connect API※4」の技術を活用して今回新たに開発したアプリケーションは、「PayCAS Mobile」加盟店の課題解決に向けたさまざまなアプリケーションが利用できるプラットフォーム「PayCAS DX Store」に搭載されています。
【「Medicom-HRf」について】
「Medicom-HRf」は、国内の多くの診療所で利用いただいている医事一体型の電子カルテシステムです。シンプルで利便性の高い機能によって医療従事者の業務プロセスを改善し、患者へのより良い医療サービスの提供に貢献します。
【「PayCAS Mobile」について】
「PayCAS Mobile」は、ソフトバンクの SIM を搭載し、持ち運びに便利な片手サイズでどこでもキャッシュレス決済を実現するモバイル型オールインワン決済端末です。診療所において、スペースが限られた場所でも簡単に導入できるだけでなく、医療事務担当が、患者の待つ場所に移動して会計をすることも可能です。現金以外に「クレジットカード」「電子マネー」「QRコード」などで決済ができるため、診療所における会計業務を効率化し、患者の待ち時間の短縮にも貢献します。
※1 出典:キャッシュレス支払額及び決済比率の推移、経産省調べ
※2 出典:公益社団法人 日本医師会「医療機関におけるキャッシュレス決済についてのアンケート結果概要について」
※3 医療施設から健康保険組合などの支払い機関に対し、レセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピューターシステム。連動可能なレセコンメーカーについては順次拡大予定のため、お問い合わせください
※4 ソフトウエアやプログラム、アプリケーションの間をつなぐインターフェース(Application Programming Interface)を通じて、メディコムの電子カルテシステム「Medicom-HRf」と、他社が提供する各種クラウドサービスとの連携を可能とするシステム(2022年3月31に提供開始)
【各サービスの詳細・お問い合わせ】
「Medicom-HRf」
https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchrf
「PayCAS Mobile」
https://www.paycas.jp/paycas-mobile
「Medicom Cloud Connect API」
https://www.phchd.com/jp/medicom/medical_it/medicomcloudconnect
PHC株式会社 取締役 兼 メディコム事業部長 大塚 孝之のコメント
このたびの「Medicom Cloud Connect API」を通じた「PayCAS Mobile」とのAPI連携は、株式会社リクルートとのオンライン順番受付システム「Airウェイト」に続く第二弾のサービスとなります。今後も、API連携を推進することで、医療従事者の皆さまの業務を支援してまいります。そして、医療機関、薬局、患者さまの円滑な情報共有を目指し、社会の変容に柔軟に対応する包括的な医療IT基盤を構築していくことで、患者さまへのより適切で質の高い医療の提供に貢献します。
SB C&S株式会社 取締役 専務執行役員 兼 クラウドサービス事業本部長 草川 和哉のコメント
当社のキャッシュレス決済サービス「PayCAS Mobile」を導入することにより、非接触での支払が診療所における感染症の予防対策およびスタッフの業務負担の軽減に寄与すると考えています。また、「PayCAS DX Store」に搭載する初の自社開発アプリケーションは、決済端末のみでのレセコン連動を実現しました。今後も、「PayCAS Mobile」でのキャッシュレス化を通して、DX推進に貢献してまいります。
PHC株式会社・メディコム事業部について
1969年に設立されたPHC株式会社は、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行い、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。ヘルスケアソリューションの事業領域においてヘルスケアIT事業を行うメディコム事業部は、1972年に国内で初めて医事コンピューターを開発、発売しました。以来、事業ブランド「メディコム」を掲げ、電子カルテシステムをはじめとしたヘルスケアIT製品・サービスの提供を通じて、患者さまへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率改善に取り組んでいます。
https://www.phchd.com/jp/medicom/about
SB C&S株式会社について
SB C&S株式会社は、ソフトバンクグループの原点であるIT流通ビジネスを受け継ぐとともに、市場環境の変化を迅速にとらえ、新たなビジネスモデルを生み出しています。法人向けには、国内最大規模の販売ネットワークを通じ、クラウドやAIを含めた先進のテクノロジーを活用したプロダクト・ソリューションを提供しています。コンシューマ向けには、独自の企画・開発力を生かし、ソフトウエアやモバイルアクセサリーから、IoTプロダクト・サービスへと商品ラインアップを拡充しています。詳細はホームページをご覧ください。
https://cas.softbank.jp/
●PayCASおよびPayCAS MobileはSB C&S株式会社の登録商標です。
●SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
●その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
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