【銀座 蔦屋書店】現代社会のなかに潜む、目に見えないものを象徴的に表現するアーティスト・山田美優の作品展「ハルシネイト/hallucinate」を5月3日(水)より開催
▲“On the hammock” 53cm × 45.5cm /Acrylic, medium, oil pastel on canvas
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/33105-1257590419.html
概要
山田美優の描くわたあめのようなモチーフには、現代社会に生きるものが纏(まと)っている浮遊感や不確実性が投影されています。そして、作品に特徴的である、砂を盛り上げたマチエール(絵肌)。これは、ドイツの詩人フリードリヒ・シラーの自然論に影響を受けています。砂は自然物でありながら都市の中ではコンクリートにも使われるなど、その機能を変化させつつ生活のなかに存在しているように、私たちが生活する環境には、認識しにくいかたちでたくさんの自然と人工が共生していることを表現しています。
目に⾒えない壁や規範、⽣きているうえで回避できない問題を抱える社会や移り変わる時代の中で、幻のように浮遊する物事や概念を掴み取ろうと制作を続けている山田。それは都会で生まれながらもどこか居心地の悪さを感じてきた、自分自身の存在を確認するという行為でもあります。
本展のタイトル、「ハルシネイト/hallucinate」という言葉は、「目に見えないもの」を感じることという意味を語源に持ちます。作家自身に宛てた手紙のような作品の数々を、ぜひ会場にて感じてください。
▲“On the boat” 91cm×72.7cm/Acrylic, medium, oil pastel on canvas
▲“AB company”41cm×31.8cm/Acrylic, medium, oil pastel on canvas
本展に寄せて
作品に出てくるモチーフは、浮遊感や掴み所のない人格を纏った自分自身を含む現代人の寓意でもあり、常識が壊れ、あらゆることが多様化している時代に定まらないことや言い切れないことそのものを題材にしているとも言えます。可変性の高い砂は、絶対的な形を持つものではなく、変化していくアイデンティティや画面に感情を乗せる身体的アプローチとして、あるいは記号的な、象徴的なものとして用いています。目に見えない何かを感じていただければ幸いです。
アーティスト・プロフィール
山田美優 Miyu Yamada
1994年東京都生まれ。青山学院大学卒業。大学在学中より絵を描き始め、ギャラリーを中心に様々な場所で作品を発表している。
主な個展として「Journey」(HIRO OKAMOTO,東京)、グループ展として「nine colors XVI」(2022, 西武渋谷店, 東京)、「grid2」(2023,biscuit gallery,東京)、HI FIVE(2023,shabi workshop,ソウル)等。
作品販売について
銀座 蔦屋書店店頭にて、5月3日(水)10時30分より販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により、展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
展示詳細
山田美優 「ハルシネイト/hallucinate」
会期|2023年5月3日(水)~5月19日(金)
※会期は変更になる場合もございます。
時間|当店Webサイトをご確認ください。
会場|銀座 蔦屋書店アートウォール
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/33105-1257590419.html
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