「MWC Barcelona 2024」のJapan Pavilionに出展
最先端の電波制御部材などを紹介
DNPはコアテクノロジーの「微細加工技術」「精密塗工技術」等を活用し、通信規格の5Gやその先の“Beyond 5G(6G)”の無線通信エリアを構築する際の電波環境の課題を解決する製品を開発しており、今回出展するDNPブースで、これらの製品を世界中からの来場者に紹介します。
【出展の背景と狙い】
DNPは、独自の「P&I」(情報と印刷:Printing & Information)の強みを、応用・発展させて掛け合わせることで多様な事業を創出しています。金属・ガラス・樹脂等の基材に緻密な加工を行う「微細加工技術」、基材表面に単層や多層で各種材料の塗布膜を形成する「精密塗工技術」をベースに、光の反射や通電性の制御、表面デザイン等の機能を付加した高機能なフィルム製品を数多く生み出しています。また、これらの技術・ノウハウを電波に応用して、5GやBeyond 5G(6G)で利用する電波の非対称反射板(リフレクトアレイ)、意匠性や耐候性の高いフィルム型アンテナなどを開発しています。これらの複数の製品を組み合わせることで、最適な無線電波環境の実現に貢献していきます。本展示会では、次世代通信分野へのDNPの取り組みを紹介します。
■DNPの主な展示物について
1.フィルム型アンテナ
5G通信のSub6帯に対応し、可撓(かとう)性(しなやかにたわむ)・意匠性・耐候性を持つ製品です。アンテナ形状や給電線の設計を工夫することで、100MHz以上の帯域幅に対応しています。
DNP独自のEB(Electron Beam:電子線)コーティング技術を活用することによって、耐候性や耐傷性を高めると同時に、屋内外の設置場所の環境と景観を考慮した意匠デザインも施すことができます。
2.電波反射板リフレクトアレイとDXマーカ®
5GやBeyond 5G(6G)で使用するSub6帯やミリ波帯の電波を設定した方向に非対称で反射させる製品が「電波反射板リフレクトアレイ」です。構造物の陰など電波が届きにくい場所でも、基地局増設や電源設置などの大掛かりな工事を必要とせず、通信品質の改善につなげることができます。また、高精度に位置や角度を検出できる「DXマーカ」を使用することで、リフレクトアレイを正確な位置と角度で設置することが可能になります。
3.透明EMIシールドフィルム
電磁妨害(EMI:Electro Magnetic Interference)を抑制するためのフィルム製品で、環境負荷の少ない素材で構成しています。本製品を窓に貼ることで、高い透明性を保ちながら、屋外からの電磁波の入り込みを抑え、電磁波干渉による通信の不具合を防ぎます。
4.透明アンテナフィルム
透明なフィルム上に、目に見えないほど微細な網目状で金属を配線した製品です。優れた透明性に特長があり、5G対応のさまざまな製品に意匠性を損なうことなくアンテナ機能を追加できます。本製品の利用によって、モバイル機器や基地局、IoT機器等への自在なアンテナ機能の設置が可能となります。
5.電波吸収シート
5G通信のSub6帯とミリ波帯において、特定の周波数の電波だけを選択的に吸収する製品です。表面にさまざまな意匠を施すことが可能で、屋内等で求められる高い環境調和性を有しています。材料や設計の工夫により、従来品と比べて大幅な薄型化・軽量化を実現したほか、耐候性や耐傷性も高い製品です。
*1 「MWC Barcelona 2024 Japan Pavilion」Webサイト : https://mandmcolor.com/mwc2024japanpavilion
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