ヌーラボとABEJA、生成AIを活用したタスク管理支援機能の共同開発を開始

(株)ヌーラボ

株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:橋本正徳、以下 ヌーラボ)と、株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田陽介、以下 ABEJA社)は、生成AIを活用したタスク管理支援機能の共同開発を開始しました。
タスク管理支援機能は、会議内容の要約、タスクの抽出・登録、進捗状況の検知・アラートなど、プロジェクト運営における各タスクの要所をAIが補完することで、バックログスイーパー(※1)の役割を担い、チームのスムーズな前進を支援します。

ヌーラボおよびABEJAは、タスク管理支援機能を2025年秋に実装することを予定しております。

ヌーラボでは、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」における活用を視野に入れた検討を進めています。

 

※1:バックログスイーパー|チームや組織内のタスクを整理・調整し、プロジェクトを円滑に進行させる役割を担う人を指します。

■背景

ヌーラボは2005年のサービス提供開始以来、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」を通じて、多様な業種・業態のチームを支援してきました。この20年で、タスク管理や情報共有の重要性は非IT部門や中小企業にも広がり、業務の仕組み化は着実に進んでいます。

 

一方で、チーム内で交わされた議論や決定事項が、具体的な行動に落としこまれ、実行・完了に至るプロセスにおいては、いまだ曖昧な部分が多く見受けられます。2024年にヌーラボが実施した実態調査でも、約6割のビジネスパーソンが「非定型業務やプロジェクト型の対応が増えている」と回答し、8割以上が「チーム内の役割明確化」や「目標に対する共通認識の重要性」を挙げています。(※2)

 

こうした背景をふまえ、ヌーラボはチーム運営における会議、計画、実行、進捗管理など各段階で生じる課題を解消し、チーム全体の推進力を高めるための新たな仕組みづくりに着手いたします。その第一歩として、生成AIの社会実装に取り組むABEJA社とともに、日々の対話や議事録から実行すべきアクションを自動で抽出・整理する機能の共同開発を進めます。

 

※2 :出典|ヌーラボ「チームワークマネジメント実態調査2024

■共同開発の概要

本共同開発は、プロジェクト・タスク管理分野で20年の実績を持つヌーラボと、生成AI・LLM(大規模言語モデル)の実装に強みを持つABEJA社が、それぞれの専門性を活かして連携する形で進行しています。また、両社は以下の役割のもと、開発を推進してまいります。

  • ヌーラボ:「Backlog」の技術基盤の提供と、実運用環境における検証体制の構築

  • ABEJA社:「ABEJA Platform(※3)」をベースとした生成AI(もしくはLLMおよび周辺領域)に関するノウハウおよび技術提供と、構造化支援

ヌーラボが長年培ってきたチーム運用における課題に関する知見とABEJA社が「ABEJA Platfrom」の研究開発において培ってきた高度な技術を融合させることで、会議内容の自動要約やタスクの抽出・Backlogへの自動登録、進捗に応じたアラート通知など、従来人手で担われていたタスク管理プロセスをAIが高度に補完する仕組みの構築に取り組んでまいります。

 

※3 :ABEJA Platform|ABEJA社が提供する、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群。生成AIをはじめとする最先端技術による運用を人とAIの協調により実装可能にする。

■今後の展望

今後、ヌーラボおよびABEJA社は一部のクライアントへの先行提供を通じて得られたフィードバックをもとに機能を改善し、本格的な実運用に向けた準備を進めてまいります。提供開始は今秋を予定しています。

また本開発は、ヌーラボが掲げる「チームワークマネジメント」の実現に向けた取り組みの一環です。タスク管理の枠を超え、“チームが前進し続けられる環境”を支援する存在を目指し、AIとの協働によって生まれる新たな可能性を模索しながら、プロダクトへの実装を検討してまいります。

■各社代表コメント

株式会社ABEJA 代表取締役CEO 岡田 陽介

ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を企業理念に掲げ、テクノロジーを用いて産業横断的なイノベーションを創出し、社会に貢献し続けることを目指しております。

現在、タスク管理における課題は、産業を横断して一様に存在しています。ABEJAは、ヌーラボと連携し、生成AIを活用し、より広範かつ多種多様な産業にタスク管理の新たな仕組みの提供を図ることで、生成AIの社会実装を推進してまいります。

ABEJAは、引き続き、常に先端技術を取り入れ、AIの社会実装に関するあらゆるニーズに先んじて応える取り組みを行ってまいります。     

株式会社ヌーラボ 代表取締役CEO 橋本 正徳

ヌーラボは、「“このチームで一緒に仕事できてよかった”を世界中に生み出していく。」をブランドメッセージに掲げ、チームの協働を支えるサービスを提供してきました。タスクや進捗の可視化にとどまらず、やりとりや判断、合意形成といった日々のプロセスがチーム内でストレスなく繋がることを大切にしています。

AIの導入にあたっても、私たちは現場の実態に根ざしたかたちで役立つことを重視しています。目指しているのは、単なる業務の自動化ではなく、属人的になりがちだった「進め方」をチーム全体で共有できる仕組みへと進化させることです。AIが“進行の土台”となることで、より安定したタスク管理を支えたいと考えています。今回、生成AIの技術に強みを持つABEJA社とともに、実践への展開を見据えた開発に取り組めることを心強く感じています。

ヌーラボは、これからも「創造を易しく 楽しくする」というミッションのもと、チームで働くという体験そのものを、より楽しく創造的なものへと広げていきます。

■株式会社ABEJAについて

ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。

本 社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階

代 表:代表取締役CEO 岡田 陽介

URL :https://abejainc.com

■ ヌーラボが提供するサービスについて

ヌーラボは、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」、オンライン作図ツール「Cacoo」、組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるための「Nulab Pass」を開発・提供しています。

・プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」:https://backlog.com

・オンライン作図ツール「Cacoo」:https://cacoo.com/ja/home

・組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高める「Nulab Pass」:https://nulab.com/ja/nulabpass

■ 株式会社ヌーラボについて

本社

福岡県福岡市中央区大名一丁目8-6 HCC BLD.

東京事務所

東京都千代田区神田三崎町三丁目6-14 KAYA水道橋 7F

京都事務所

京都府京都市下京区突抜二丁目360

代表者

橋本正徳

ウェブサイト

https://nulab.com 

https://careers.nulab.com/(採用ページ)

※ 本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。

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会社概要

株式会社ヌーラボ

34フォロワー

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URL
https://nulab.com
業種
情報通信
本社所在地
福岡県福岡市中央区大名1丁目8-6 HCC BLD.
電話番号
-
代表者名
橋本正徳
上場
東証グロース
資本金
6億1700万円
設立
2004年03月