チームラボ、御船山楽園で開催中のアート展に、季節【夏】の色。「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク, 夏の森」#かみさまがすまう森
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に、季節の色の名前がついていました。
作品「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク, 夏の森」では、表と裏の色の組み合わせからなる「かさねのいろめ」を、ランプが強く輝いている時と輝きが弱くなった時に当てはめ、夏の「かさねのいろめ」である、よもぎ、花橘(はなたちばな)、楝(おうち)、若菖蒲(わかしょうぶ)、卯花(うのはな)の5色でランプは輝きます。
「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク, 夏の森」が見られるのは、夏の季節のみ、8月末まで。
昨年は、世界最大のアート・デザイン・建築のデジタルメディアdesignboomで《2017年のアートインスタレーション》世界1位に選ばれた他、CNNなど世界中のメディアに多く取り上げられた「earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森」。4回目を迎える今年は、新たな作品も加わり、「自然が自然のままアートになる」プロジェクトによって、50万平米の大庭園が、人々の存在によって変容するデジタルアート空間になります。御船山楽園は1845年に開園した、国登録記念物の名勝地。会期は10月28日(日)まで。
展覧会詳細: http://mifuneyamarakuen.teamlab.art
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク, 夏の森 / Forest and Spiral of Resonating Lamps in the Forest - One Stroke, Summer Forest
teamLab, 2018, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
詳細: https://www.teamlab.art/jp/w/spiral-summer/
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に、季節の色の名前がついていた。
表と裏の色の組み合わせからなる「かさねのいろめ」を、ランプが強く輝いている時と輝きが弱くなった時に当てはめ、夏の「かさねのいろめ」である、よもぎ、花橘(はなたちばな)、楝(おうち)、若菖蒲(わかしょうぶ)、卯花(うのはな)の5色でランプは輝く。
人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。
伝播していく光が、他の人が起点となった光と出会い通り抜ける時、光が出会った場所のランプは、それぞれの光が合わさって輝き、そこに長く残っていく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らず、最後に、起点となった最初のランプに戻ってくる。
ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが1つ目の制約となる。2つ目の制約として床と天井の高さ、人が通ることができる通路の高さと幅という物理的な空間の境界条件を設定する。そして全てのランプから、3次元上で最も近い2つのランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった1本の線(unicursal)になることが3つ目の制約である。
このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。そして、ランプの光の軌跡は一本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、必ず交わる。
これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。
ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)を使用。
【その他の展示作品】
増殖する生命の巨石 / Ever Blossoming Life Rock
teamLab, 2017, Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/ever-blossoming-stone/
抽象と具象 - 森の入口 / Abstract and Concrete - Forest Entrance
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation
詳細: https://www.teamlab.art/jp/w/forest-entrance/
呼応する御船山 / Resonating Mt. Mifuneyama
teamLab, 2018, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
詳細: https://www.teamlab.art/jp/w/resonating-mountain/
小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング / Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and Boats - Mifuneyama Rakuen Pond
teamLab, 2015, Interactive Digitized Nature, 13min 24sec, Sound: Hideaki Takahashi
作品: https://www.teamlab.art/jp/w/mifuneyama/
ほか多数の作品を展示。
【連続する生命の形】
そう、何百万年もの時間の中で形作られた巨石や洞窟や森、そしてそれぞれの時代ごとにそこに意味を見出し、それが千年以上積み重ねられた上に御船山楽園はあるのだろう。そして、今なお続く自然と人との営みが、庭園と森の境界が曖昧な、この居心地の良く美しい文化的遺産を生んでいるのだ。
そして、庭園と森との境界の曖昧な場で道を失いさまよっている時に、長い自然と人との営みの、境界のない連続性の上に自分の存在があることを感じた。だからこの広大な庭園と森の中で迷い込んで行くような展覧会をやりたいと思ったのだ。
自分という存在は、何十億年という圧倒的な時間の長さの、永遠に繰り返されてきた生命の生と死の連続性の上にある。しかし、日常では、なかなかそれを知覚することが難しい。人間は自分の人生より長い時間を認知できないのだろう。
森を探索していた時、圧倒的長い年月をかけて形作られた巨石や洞窟、そして森そのものの造形こそが、長い時間を知覚できるの形そのものであると気が付いたのだ。
チームラボは、「Digitized Nature」というアートプロジェクトを行っている。非物質的であるデジタルアートによって「自然が自然のままアートになる」というプロジェクトだ。
巨石や洞窟、森や庭そのものの形をそのまま使い、長い時を持つ連続する生命の塊を創った。
【開催概要】
earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森
http://mifuneyamarakuen.teamlab.art
#かみさまがすまう森, #teamLab, #earthmusicandecology
会期: 2018年7月19日(木)~10月28日(日)
会場: 御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
協賛: earth music&ecology
入場料: 大人1200円、中高生800円、小学生・未就学児無料
チケット: ローソンチケット(Lコード:82825)、および会場で購入可能
http://l-tike.com/order/?gLcode=82825
時間:
・7月19日(木)〜8月14日(火)
第一入門口 20:00〜22:30、第二入門口 19:00〜22:30
・8月15日(水)〜9月9日(日)
第一入門口 19:30〜22:30、第二入門口 18:30〜22:30
・9月10日(月)〜9月30日(日)
第一入門口 19:00〜22:30、第二入門口 18:00〜22:30
・10月1日(月)〜10月28日(日)
第一入門口 18:30〜22:30、第二入門口 17:30〜22:30
※第二入門口は、第一入門口よりも1時間早く開門します。
※「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」は、第一入門口が開門するまでご覧いただけません。
アクセス:
・JR武雄温泉駅より タクシーで5分
・JRバス 武雄温泉駅 - 嬉野温泉行き 御船山楽園(8分)下車
・JR博多駅より 電車で1時間20分
・長崎空港より 車で40分
・佐賀空港より 車で50分
・福岡空港より 車で1時間10分
【チームラボとは】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」、「ミラノ万博2015」日本館をはじめ、シリコンバレー、ロンドン、シンガポールなど国内外で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」、東京・豊洲に超巨大没入空間「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」をオープン。2018年9月9日までフランス・パリにて「teamLab : Au-delà des limites」を開催中。8月30日からAmos Rex(フィンランド・ヘルシンキ)で、オープニング展「teamLab: Massless」を開催。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア・シドニー)、南オーストラリア州立美術館(オーストラリア・アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(トルコ・イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(オーストラリア・メルボルン)に永久収蔵されている。
チームラボ: http://teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab_news/
Facebook: https://www.facebook.com/teamLab.inc
twitter: https://twitter.com/teamLab_news
YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART
【earth music&ecologyとは】
あした、なに着て生きていく?
女の子にとってなにを着るかということは、どんなふうに生きるかということ。
earth music&ecologyは、あした、なに着て生きていく?をテーマに、自分の人生とファッションを愛している女の子のために、オシャレで着やすく、ホンモノで買いやすいアイテムを揃えたブランドです。
http://www.earth1999.jp/
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