集合住宅向けEV充電サービスの事業化に向けたユビ電株式会社との資本業務提携について

東京ガス株式会社（社長：内田 高史、以下「東京ガス」）は、このたび、ユビ電株式会社（代表取締役：山口典男、以下「ユビ電」）と資本業務提携契約（以下「本提携」）を締結し、電気自動車（以下「EV」）充電サービス事業を共同で推進していくことに合意しました。

2021年6月に政府が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」において、2035年までに乗用車新車販売において電動車比率100％を目指すことが示される等、脱炭素社会の実現に向けて、EVの更なる普及拡大が求められています。一方、EVの普及を阻害する大きな要因の1つが、国内の住宅市場の約4割を占める集合住宅における充電環境の整備の遅れであり、集合住宅にお住いの方は、EVに関心を持った場合でも、自宅に充電環境が無いことを理由に、購入まで至らないケースが多い現状です。

新築住宅における充電設備設置状況【＊1】

EV試乗希望者の住居（左）と実際のEV購入者の住居(右)【＊1】

東京ガスは、本提携を通じ、集合住宅比率の高い首都圏を事業基盤とする総合エネルギー事業者として、EVの普及拡大に貢献すべく、ユビ電のEV充電サービス「WeCharge（ウィーチャージ）【＊2】」のシステム基盤を活用したEV充電サービス（以下「本サービス」）の事業化を検討します。

本サービスは、アプリとQRコードを用いることで、個別のコンセントでも車両ごとの充電量（電気の使用量）の管理が可能となります。これにより、EVユーザーが契約している駐車スペース毎に設置したコンセントを用いた、利便性の高い充電環境整備が可能となります。また、設置スペースの制約により充電環境の整備が難しかった機械式駐車場等においても、導入しやすくなります。なお、導入時の設備費・工事費は、一般社団法人次世代自動車振興センターの補助金【＊3】の適用対象となります。

集合住宅向けEV充電サービス

事業スキームの概要

東京ガスは、2021年度下期に、首都圏エリアでの集合住宅向けEV充電サービス開始を予定しています。また、東京ガスグループの電力小売事業と組合せた新たなサービスなどについても検討していきます。詳細情報やお問い合わせ先については、下記サイトをご確認ください。
 https://krs.bz/tg-ev/s/tgevcharge

東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」において掲げた「価値共創のエコシステム【＊4】の構築」に向け、引き続きお客さま、地域社会、自治体、異業種企業やスタートアップ企業を含むビジネスパートナーなどと連携し、快適性の向上や環境負荷低減など多様な価値を創出・提供してまいります。

＊1：https://www.meti.go.jp/information_2/publicoffer/review2017/html/h29_s6.pdf（※引用元資料を元に作成）
＊2：ユビ電が有するコンセント等で使った電気代を記録および精算できるEV充電サービス（https://www.wecharge.com/）
＊3：設備費の50%、および工事費の100%に補助金（上限有）が適用可能。今年度の申請期限は2021年9月末まで（http://www.cev-pc.or.jp/）
＊4：多くの企業が、それぞれ強みを持つ領域の技術・ノウハウ・知見を持ち寄り新たな価値を創出していく事業生態系
 

• ユビ電の概要

社名：ユビ電株式会社
代表者名：山口 典男
設立：2019年4月
事業所：東京都渋谷区神南1-5-6 H¹O渋谷神南608
事業内容：充電サービスの管理・運営、環境価値創出事業

※この内容は、東京ガスホームページの企業情報＞ニュース＞「プレスリリース」にも掲載しています。https://www.tokyo-gas.co.jp/news/index.html