NTT東日本、NTT西日本、ダイヤ工業がアシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」および腕支援パーツ「TRA +」を共同開発
~電柱建設時等の掘削・運搬作業の身体的負担を軽減~
▲アシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」
▲腕支援パーツ「TRA +」
背中・腰・脚をサポートする「DARWING Hakobelude」に、新開発した足、腕のサポートを追加
1. 本取り組みの背景と目的
主要な通信設備である電柱を建てるためには、約1.2~1.5mほどの深さの筒状の穴を掘削する必要があります。一般的にこの作業は、ガス管や水道管などの埋設物の損傷を防ぐため、手作業により掘削を行います。こうした作業は1か所あたり最大2時間の作業時間が必要であり、作業者の身体的負担が大きいという課題がありました。そこでNTT東日本とNTT西日本は、掘削作業動作の負担軽減を目的として、ダイヤ工業の協力のもと、同社が2020年より提供している、人工筋肉を使ったアシストスーツ「DARWING Hakobelude (ダーウィン ハコベルデ) 」をベースに、両足部分のサポート機能を加えた「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」(ダーウィンハコベルデ レガースモデル)と、両腕部分をサポートする「TRA +」を新たに開発しました。
2. 本製品の特長
(1)背面に配置された高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉が動作をサポート
(2)約1kgの軽量設計
衣服のように軽く、作業の動きを邪魔することなく負担軽減を実現
(3)人工筋肉は手動ポンプで調整するので、外部電力は一切不要
胸まわりと足まわり、腕まわりのベルトを締めるだけで着用が可能な「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」は、標準的な電動タイプのアシストスーツの1/4の重さである約1kgと非常に軽量でありながらも、背面に配置された高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉により、背中、腰、脚、をアシストすることができます。加えて、サポートパーツである「TRA +」を着用することで、両腕部分のアシストも可能となります。
作業者が腰を落とした中腰姿勢をとり、土砂をすくおうとすると人工筋肉とゴム部分が伸長し、土砂をすくい上げる際に伸長した部分が収縮することでアシスト力を発揮し、作業負担を軽減します。また、本製品を着用することで不良姿勢を取りづらくなるため、中腰姿勢の荷物の持ち上げや持ち運び等の運搬作業にも負担を軽減します。
本製品の着用により、対象の筋肉における筋肉負担量が未着用時と比較して最大3~8割軽減する効果が見られました。
人工筋肉は手動ポンプで調整することから、外部電力は一切不要でご利用いただけることも本製品の特長です。
さらに、暑熱対策のため、通気性を高め、背中には保冷剤を挿入するスペースを設けました。
空気圧式人工筋肉により、専用のポンプで5回ほどポンピングし空気を供給することで、腰から大腿部にかけて配置された人工筋肉が筋肉のように収縮して反発力を高めます。
3. 本製品の効果
掘削作業で行う主な3つの動作における筋肉負担量を筋電計で計測しました。
対象者:作業経験の多い21歳から64歳までの男性7名(平均年齢40歳)
計測対象:掘削作業で特に負担の大きい7か所の筋肉
(上腕二頭筋、上腕三頭筋、広背筋、腰部脊柱起立筋、大腿二頭筋、僧帽筋、大腿直筋)
「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」および「TRA +」着用し測定
※測定器を着用するため軽微な服装での検証となっておりますが、検証設備のなかで安全性を考慮して測定を実施しております。
4. 今後の展開通信建設工事の掘削
・運搬作業をされる方にご利用いただくことで、作業負担の軽減をめざします。また、通信建設工事のみならず、さまざまな場面での掘削・運搬作業の負担軽減が期待できると考えております。
NTT東日本ならびにNTT西日本は、本取り組みのみならず、魅力ある通信建設業界に向けて、現場作業の負担軽減に取り組んでまいります。
5. 本製品の販売
本製品は、NTTレンタル・エンジニアリング株式会社およびダイヤ工業株式会社、ミドリ安全株式会社より販売します。また、NTTレンタル・エンジニアリング株式会社はレンタルおよびリースでの製品提供も実施します。
販売料金および条件等詳細については各社のホームページをご確認ください。
NTTレンタル・エンジニアリング株式会社 ホームページ:https://www.nttrec.co.jp/
ダイヤ工業株式会社 ホームページ:https://www.daiyak.co.jp/
ミドリ安全株式会社 ホームページ:https://www.midori-anzen.co.jp/ja/
販売予定:2023年4月
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像