ガイアックス、ステーブルコイン市場に参入へ
〜DAO(分散型自立組織)がステーブルコインの有力な受け皿に〜
6月1日に施行された改正資金決済法は、ステーブルコインの法的な位置づけを明らかにするとともに、1000兆円規模とも言われるステーブルコイン市場を生み出しました。また、ステーブルコインはブロックチェーン技術が下支えとなっており、同技術で成り立つDAO上にてそのポテンシャルがいっそう発揮されます。
ガイアックスは、これからもブロックチェーン・web3/DAOを中心とした、新たな技術・概念の社会実装の実現に向けて取り組みを続けていきます。
【8月10日追記】IRTVにて、当該発表の動画を公開しました(動画時間 9:17)。DAO(分散型自律組織)の概説から、なぜステーブルコインなのかという理由の説明までまとめています。あわせてご参照ください。
改正資金決済法が6月1日に施行、ステーブルコインの定義を明確化
改正資金決済法が6月1日に施行となりました。法改正の主な目的は、利用者保護・マネーロンダリング対策の観点から、ステーブルコインの法的な位置づけを明らかにするものでした。
法改正により、新たに誕生したステーブルコインの市場規模は年間1000兆円とも言われており、今後、都市銀行はもちろん地方銀行等の金融機関でも続々とステーブルコイン、デジタル地域通貨の発行が始まる見通しです(※)。
※:日本経済新聞電子版、2023年5月31日、「ステーブルコイン、日本で年内発行へ 1000兆円市場開拓」、https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2819F0Y3A520C2000000/
ステーブルコインはブロックチェーン技術を使用、DAOへの親和性が非常に高い
ステーブルコインはブロックチェーン技術を用いています。同じくブロックチェーン技術を用いているDAOにおいて、ステーブルコインはそのポテンシャルを最も引き出すことのできる組み合わせのひとつです。
■ ステーブルコイン×DAOによる主なメリット
・会社や団体等の責任母体がなくとも決済プラットフォームを使用可能
(現在、DAOは法人格を有していない)
・ステーブルコインをブロックチェーン上の契約(スマートコントラクト)で決済し、ブロックチェーン上で完結
・ステーブルコイン x スマートコントラクトで、売上をDAOメンバーに自動的に分配可能
web3事業本部長 / (一社)日本ブロックチェーン協会 理事 峯荒夢 コメント
現在、DAOという言葉はまだ一般の方々にとって聞き馴染みのある言葉ではないだろうと思います。しかし、改正資金決済法が施行されてからは、その認識も大きく変わると考えています。それほど、ステーブルコインによる決済のインパクトは大きく、またDAOでこそ発揮されるものという確信があるからです。
これまでのDAOはコミュニティとしての側面が強調されてきましたが、決済の問題が解決されることで、経済活動の主体もしくは場としての存在感が増していくことでしょう。DAOは登場当時から会社組織に取って代わる可能性があると言われてきましたが、そこへまた一歩近づいたとも言えます。
ガイアックスは、DAO分野におけるステーブルコインのアプリケーション層である決済の部分を組み込んでいきます。これはリベンジでもあります。2020年、メタ社(旧フェイスブック社)が発行を断念することとなったデジタル通貨「Diem(旧Libra)」にいち早く対応したアプリケーションを開発したのは当社でした(※)。今回のステーブルコインはまさにLibraの再来であり、悲願でもあります。
ステーブルコイン市場につき、精査こそできていませんが、国民総所得(GNI)は600兆円弱。この1%がDAOによるものとなれば6兆円。この内ステーブルコインの割合が半分とすると3兆円の市場規模となる可能性を秘めた領域です。また、改正資金決済法の内容は世界に先駆けたものです。
ガイアックスは、各金融機関へのDAOの啓蒙活動をおこない、ステーブルコイン導入に向けたプロジェクトを年内に5社をひとつの目標に進めてまいります。さらにステーブルコインのプラットフォーム事業者との連携も強化し、ステーブルコイン開始にあわせてDAOへ即座に導入できる体制を構築していきます。
いち早くDAOにステーブルコインを導入する事例を示し、日本がDAOのデファクトスタンダードを定義していけるよう取り組んでまいります。
※ 2020年2月6日
日本初、グローバル仮想通貨「Libra」で決済するマーケットプレイスアプリのプロトタイプ「FLIBRA」を開発&公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000326.000003955.html
ガイアックスとは:web3/DAOで組織をコミュニティに変容、個人主役のスタートアップスタジオ※
ガイアックスは、他人のことを自分ごととして捉えられる社会を目指して「Empowering the people to connect ~人と人をつなげる」を1999年の創業時からミッションとしています。2015年からはソーシャルメディアの発達により新しく生まれたシェアリングエコノミーにも取り組み始めました。個人間の情報のやり取りがより一層容易になり、ビジネスはBtoB(会社対会社)やBtoC(会社対個人)の取引だけではなく、CtoC(個人対個人)の取引がより一般的になると考えてのことです。
さらにweb3/DAOは、シェアリングエコノミーのさらに先にある、個々人が主役となる脱階層組織・フラットなコミュニティを実現するために極めて重要な技術であると目し開発を続けてきました。これからも、ガイアックスは個人が輝く社会を目指し取り組んでいきます。
※:スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織を指します。出資・事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援を用意し、初めての起業でも成功率を高めることが可能です。
■ガイアックスのweb3/DAO取り組み実績
・【日本初】 DAO型シェアハウス「Roopt神楽坂 DAO」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000491.000003955.html
・web3特化のシェアオフィス「CryptoBase@NIB SHIBUYA」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000499.000003955.html
・【日本初】 既存NPO組織(NPO法人ドットジェイピー)のDAOへの移行
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000500.000003955.html
・【日本初】 複数自治体の連合DAO「美しい村DAO」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000513.000003955.html
・【日本初】 「DAO型入社式」を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000544.000003955.html
■DAO立ち上げやコンサルティングについてのご相談・お問い合わせ先
https://gaiax-blockchain.com/dao-installation#inquiry
■株式会社ガイアックス 概要
設立:1999年3月
代表執行役社長:上田 祐司
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRiD
事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、web3/DAO事業、インキュベーション事業
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