【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率 2ヵ月連続で大幅な低下
募集賃料 上昇傾向が続く
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:武井重夫)は、2025年5月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年6月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2025年5月末現在および各年12月31日時点


※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率 2ヵ月連続で大幅な低下 港区の新築・築浅ビルを中心に空室消化が進む
空室率は前月比マイナス0.59ポイントの2.12%と、2ヵ月連続で大幅な低下となった。前月に続き、港区の新築・築浅ビルを中心にまとまった面積の空室消化が進んだことが主な低下要因となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.56ポイントの4.14%となり、空室率同様に前月から大幅に低下した。
<空室率&潜在空室率>

東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 上昇傾向が続く 募集面積は2020年8月以来の30万坪台に減少
募集賃料は前月から上昇し、18ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、上昇傾向が続いている。募集面積は2020年8月以来となる30万坪台に減少した。都心部の多くのエリアで品薄感が漂っていることから、賃料水準を引き上げる動きが広がっている。
<募集賃料&募集面積>

東京都心5区 大規模ビル 区別 空室率
港区は2021年5月以来となる3%台に低下
区別の空室率は、港区が2ヵ月連続で1.5ポイント以上の大幅な低下となり、2021年5月以来の3%台となった。港区以外は前月から小幅な動きに止まっている。千代田区は5ヵ月連続で1%を下回り、コロナ禍前と同様の極めて低い水準にある。
<区別 空室率>

アナリストの視点
港区の空室率は空室を抱えた新築・築浅ビルの影響で都心5区でも突出して高い水準にあったが、複数のビルで大口の空室が消化された。加えて、今年竣工する建築中ビルの内定率が上昇しており、成約に向けた話が進んでいる募集床も多い。マーケットにはデータが示す以上に品薄感が広がっており、予想を上回るペースで空室消化が進んでいる。今後は湾岸エリア等でリーシング活動が長期化しているビルへオフィス需要が滲み出すかが注目される。(市場調査室 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>

<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>


三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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