【発売1週間で累計発行部数10万部突破!】集英社新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆・著)、書店やSNSで共感の嵐。気鋭の文芸評論家が提言するほんとうの「働き方改革」!
疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ。「仕事と読書の歴史」から見える、趣味と労働の両立が難しい理由に迫る話題の新書。
4月17日(水)に集英社新書から発売された、文芸評論家・三宅香帆氏による新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。本好き・趣味人の共感を呼び、SNSでも話題になった本作は発売前から注目の書籍に。その勢いはとまらず、発売後1週間にして異例の大重版が決まり、紙版のみでの累計発行部数が10万部を突破しました。
異例の重版決定で、発売1週間で累計発行部数10万部突破!
「まさに自分のことだと思った!」という反響の声が多くの方々から寄せられています。
水野太貴 氏(YouTube・Podcast「ゆる言語学ラジオ」)
すげーおもしろかった。タイトルだけ見ると読書術の本にも思えるけど、中身はめちゃめちゃ重厚。丹念なリサーチをもとに、労働史と読書史を並べるというコンセプトが出色だ。最終的に経済思想まで踏み込んでて、著者が書きながら答えを探り当てようとしてるさまが活写されている。現代の読書や教養、働き方を語るうえで参照される本になるのは間違いないはず。
読書猿 氏(『独学大全』著者)
最近本を読めていないな、と実感している多くのビジネスマンが、自分の立ち位置を理解するのに役立つ一冊。 読書ができないことは自己責任ではなく、労働による拘束をはじめとする社会構造に問題があるのだと気づかせてくれる“メタビジネス書”としておすすめです。
朱喜哲 氏(哲学者)
この上なく本を愛しながら、それでも「疲れたときは、休もう。本なんか読まなくてもいい」と言ってくれる著者とともに、ぜひこの問いの先にある社会構想を垣間見てほしい。私もまた「働いていても本が読める」社会に生きたい。
内沼晋太郎 氏(YouTube・Podcast「本チャンネル」)
なぜ働いていると本が読めなくなるのか。
ひとことでいうなら、全身で働くことが求められているから。なぜ昔の人は読めたのかといえば、仕事をするために、あるいはその息抜きのために、必要だったからだ。
だから読めないのはあなたのせいではなく、社会のせいなのだ。
ということが心の底からわかり、本を読みながら働くためのヒントがみつかる本です。
篠田真貴子 氏(エール株式会社取締役)
仕事が忙しくなると、本が読めず、その割にSNSをだらだら眺めて寝不足になる悪循環に陥ってしまうのは、私が「仕事」に全身全霊になりすぎているからかも……無意識のうちに見ないようにしてきた自分の一面を言い当てられました。
【書誌情報】
タイトル:なぜ働いていると本が読めなくなるのか
著者:三宅香帆
発売日:2024年4月17日(水)
定価:1,100円(10%税込)
頁数:288p
判型:新書判
ISBN: 978-4-08-721312-6
集英社新書
【目次】
序章 労働と読書は両立しない?
第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生――明治時代
第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級――大正時代
第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか――昭和戦前・戦中
第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー――1950~60年代
第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン――1970年代
第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー――1980年代
第七章 行動と経済の時代への転換点――1990年代
第八章 仕事がアイデンティティになる社会――2000年代
第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?――2010年代
最終章 「全身全霊」をやめませんか?
【著者略歴】 三宅香帆(みやけ かほ)
文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術―』、『名場面でわかる 刺さる小説の技術』、『女の子の謎を解く』、『それを読むたび思い出す』、『副作用あります!? 人生おたすけ処方本』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。
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