倉敷国家石油ガス備蓄基地における令和2年度国家備蓄石油ガス放出訓練の実施について

JOGMEC

2021年3月15日 20時12分

JOGMEC（本部：東京都港区、理事長：細野哲弘）は、2021年3月4日、国から委託を受けて管理している倉敷国家石油ガス備蓄基地（以下「倉敷基地」）において、国家備蓄石油ガスの放出訓練を実施しました。

倉敷国家石油ガス備蓄基地

放出訓練は石油ガスの供給途絶や災害時等の緊急時を想定し、国が備蓄する石油ガス（以下「国備ガス」）を地下岩盤貯槽から隣接基地を経て内航船へ放出するもので、プロパン約500トンの放出を伴う訓練を実施しました。

本訓練はJOGMECが主催し、倉敷基地の操業会社であるENEOS株式会社が実施主体となりました。倉敷基地は2013年3月より操業を開始してから毎年放出訓練を実施していますが、緊急時の国備ガスの放出を想定した内航船での実移送訓練は、今回が初めてとなります。

新型コロナウイルス感染症対策を徹底しつつ、訓練従事者が役割別に色分けしたビブス着用による役割分担の明確化、計装システムモニター画面の共有と、ウェアラブルカメラを活用したJOGMEC本部との訓練状況の共有による「見える化」等、訓練レベルの向上に努めました。

当日は訓練従事者の意識も高く、各種作業手順や関連機器設備の作動確認等も本番さながらに実施し、計画どおり無事訓練を終了しました。

【倉敷国家石油ガス備蓄基地の概要】
倉敷基地は、石油ガス備蓄では本邦初となる水封式地下岩盤タンク方式を採用しています。
国家備蓄石油ガスの受け入れについては2017年3月に完了、貯蔵容量約40万トンは、一つの基地としては世界最大規模となっています。

内航船着桟状況