【AI×クリエイティブ実態調査第2弾】AIを使う20代に「選ぶ」壁?「選ぶことに苦手意識」をもつ20代は約8割
AI時代、求められるのは「つくる力」から「判断する力」へ。約4人に3人がAI活用後の「プロンプト・評価・最終判断」に負担を感じる結果に
コミュニケーション変革をクリエイティブで実現する株式会社アマナ(本社:東京都品川区、代表取締役:金子剛章、以下「アマナ」)は、企業のマーケティング・クリエイティブ担当者400名を対象に、「AI×クリエイティブに関する調査」を実施しました。調査の結果、AIツールを利用する20代では、「選ぶことに苦手意識がある」と回答した人が77.3%に達し、50代の43.2%を34.1ポイント上回りました。
また、AI導入後の工程では、「プロンプト作成」「アウトプットの修正」「評価」「最終判断」のいずれも、約4人に3人が負担を感じていることが明らかになりました。
AIによって「つくる」ことが効率化される一方で、増えた選択肢の中から「何を選ぶか」「どう判断するか」という、人の役割がより重要になっていることがうかがえます。
本調査の詳細レポートはこちらからダウンロードいただけます。
背景
生成AIの普及により、企業のマーケティングやクリエイティブ制作の現場でもAI活用が進んでいます。AIツールを利用する担当者の86.4%が、制作スピードの向上やコスト削減などの効果を挙げており、AIによって「つくる」ためのハードルは確実に下がっています。
一方で、AIがさまざまなアウトプットを短時間で生み出せるようになったことで、「どれを選ぶか」・「何を修正するか」・「自社らしい表現かどうかをどう判断するか」といった、人が担う工程にも新たな課題が生まれています。そこでアマナでは、AI時代に企業が求める人材像やスキル、人が担う仕事の変化について明らかにするため、本調査を実施しました。
調査結果サマリー
・AIを使う20代の約8割(77.3%)が「選ぶことに苦手意識」
・「選ぶことに苦手意識」は20代約8割(77.3%)、50代は約4割(43.2%)に留まる
・プロンプト作成・評価・最終判断など、約4人に3人が人の工程に負担
・8割(79.1%)がAI出力の評価・判断に「何らかの壁」
・AI活用のリスクとして、72.6%が「ブランドの均質化・平坦化」を懸念
調査結果
1.AIを使う20代の約8割(77.3%)が「選ぶことに苦手意識」
AIツール利用者について、年代別に「選ぶことへの苦手意識」を見たところ、20代では77.3%が「選ぶことに苦手意識がある」と回答しました。一方、50代では43.2%となり、20代と50代で34.1ポイントの差が見られました。
また、AIを週4日以上利用する20代では、86.3%が「選ぶことに苦手意識がある」と回答。さらに89.0%が「AI出力の評価・判断に何らかの壁がある」と回答しており、AIを日常的に使う層ほど、「生成すること」だけでなく「選ぶ・評価すること」に課題を感じていることがうかがえます。

2.AIで「つくる」は効率化。でも、人の工程には約4人に3人が負担を感じている
AI導入後の工程別の負担感を調査したところ、
・プロンプト作成(AIへの指示・言語化):74.0%
・アウトプットの修正(改善指示):73.7%
・評価(アウトプットの良し悪しの判断):74.9%
・最終判断(世に出す・出さないの決定):73.2%
が、それぞれ「負担ではない」と言い切れない割合となりました。
AIに生成を任せても、「何を指示するか」「どれを採用するか」「どこを修正するか」という人が担う工程には、依然として大きな負担が残っています。

3.79.1%がAI出力の評価・判断に「何らかの壁」
AIのアウトプットを評価・判断する際に「何らかの壁がある」と回答した人は79.1%に達しました。その理由として最も多かったのは、「良し悪しを判断する基準が社内で統一されていない」29.9%。次いで、「選んだ理由や修正指示を、人に説明する自信がない」28.3%、「ブランドらしさを判断する基準が自分の中にない」21.8%などとなりました。
AIの性能だけではなく、企業側に「何を良いとするのか」「何を自社らしいとするのか」という判断基準があるかどうかが、AI活用における重要な課題となっています。

4.AI時代に必要なのは「言語化・編集・感性」
AI時代に「より重要になるスキル」として、「言語化能力」「編集力」「感性」のいずれかを挙げた人は81.6%に達しました。一方、「今後不要になるスキル」としては、「情報収集やレポート作成」38.4%、「ツール操作などのオペレーション」37.0%、「決まったフォーマットへの処理・整形」34.7%などが挙げられました。AIを操作する技術だけでなく、AIに自社の意図を伝え、生成されたアウトプットを見極め、ブランドや目的に沿って編集する力が重要になっていることがわかります。

5.AI活用で企業が懸念するのは「炎上」より「ブランドの均質化・平坦化」
AIによる人材不足のリスクについて聞いたところ、72.6%が「ブランドの均質化・平坦化」を挙げました。具体的には、「それっぽい」だけの低品質なコンテンツが量産されブランド価値が毀損することが27.1%、競合他社と似通った、没個性化したクリエイティブになることが24.3%、ブランドの文脈に合わない不適切なアウトプットが世に氾濫することが21.2%となりました。一方、「炎上や権利侵害など、致命的なミスが起きる」は18.1%でした。

考察
今回の調査から、AI時代のクリエイティブにおいては、単に「AIを使えること」だけではなく、AIによって増えた選択肢の中から、自社の目的やブランドに合ったものを選び、判断できる力が重要になっていることがわかりました。AIによって「つくる」ためのコストや時間が下がる一方で、人には「何をつくらせるか」「どれを採用するか」「どこを修正するか」「世に出してよいか」を判断する役割が残っています。そして、その判断を支えるのが、自社のブランドや強みを言語化し、共通の基準として持つことです。
AI時代のクリエイティブは、「たくさんつくれること」から「自分たちらしいものを選び抜けること」へ、価値が変化しつつあるようです。
調査レポートで公開
本調査の詳細レポートでは、AI時代に求められる人材像やスキルについて、以下の6つの観点から詳しく紹介しています。
「AI時代に求められるスキルと人材」
・自社の「ブランド基準」で判断できる人材が必要
・AI時代に求められる人材が不足している
・AIのアウトプットが判断できていない
・ボトルネックは「プロンプト」と「評価基準」
・AIに伝える「言語化するスキル」が不足
・人材育成・採用に課題あり。他社との差別化が困難
調査概要
調査名:AI×クリエイティブに関する調査
調査対象:企業のマーケティング・クリエイティブ担当者(宣伝・広告・ブランド・事業企画)
有効回答数:N=354名
役職構成:経営者・役員17.5%/部長以上27.3%/マネージャー23.5%/一般職31.8%
企業規模:100名未満35%/100〜499名20%/500〜999名13.3%/1,000名以上31.8%
職種:マーケター92.3%/クリエイター7.8%
調査実施:株式会社ネオマーケティング
A³|amana AI Architectsについて
A³|amana AI Architectsは、「AIの進化を美意識の進化へ」をビジョンに掲げ、生成AIを活用したクリエイティブ開発を推進するアマナのAI専門組織です。アートディレクター、フォトグラファー、CGアーティストなど多様なクリエイターとAI領域のスペシャリストが連携し、ブランドごとの表現設計からグラフィック・ムービー制作までを一気通貫で支援しています。
URL:https://amana.jp/service/detail_57.html
株式会社アマナについて
1979年に広告写真の制作会社として設立。その後、スチールや動画 (TVCM、WEB 動画等)、CG(レタッチ、3DCG、アパレル CG)といったビジュアル制作をプロデュースし提供する国内最大級のクリエイティブスタジオへと事業を拡大しました。現在は、豊富なクリエイティブ資源や年間 10,000 件にのぼる案件で培ったナレッジを活用しながら、クライアント企業の価値が伝わり、人々を動かすコミュニケーション変革をクリエイティブで実現することに取り組んでいます。さらに、アマナが独自に開発した商材(ソリューション)を組み合わせることで、企業のコミュニケーション施策や DX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートするなど、クライアントと共に企業の価値を高めるプロジェクトを数多く手掛けています。
株式会社アマナ 会社概要
代表者:代表取締役 金子剛章
所在地:東京都品川区東品川2-2-43
設 立:1979年4月
資本金:100百万円
従業員数:(連結)520名 ※2026年1月1日現在
事業内容:
コミュニケーションデザイン事業(コミュニケーション領域における戦略・企画立案、ブランドデザイン&アクティベーション、インナーコミュニケーション、コンテンツマーケティング、コンテンツ制作・編集、プロトタイピング、ムービー/グラフィック制作、WEB制作、その他各種プロモーション施策の立案など)
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