延世大学、韓国で初めてIBM Quantum System Oneを導入
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オンプレミス型のユーティリティー・スケールのIBM Quantum System Oneを導入した世界で2番目の大学
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127量子ビットのIBM Quantum Eagleプロセッサーを搭載した量子システムは、量子技術のハブとして革新的な研究と業界エコシステムを構築するという同大学の目標をサポート
延世大学とIBMは、本日、韓国で初めてIBM Quantum System Oneを導入しました。大学キャンパス内にIBMの量子システムを設置するのは世界で2例目です。延世大学松島国際キャンパス量子コンピューティング・センターに設置されたIBM Quantum System Oneは、延世大学だけでなく、延世大学と協力関係にある韓国の他の学術機関、企業、組織に対しても、量子コンピューティングの研究と活用の機会を提供する予定です。
延世大学 総長ユン・ドンソプ(YoonDong-Sup)氏は、次のように述べています。「韓国初のIBM Quantum System Oneを導入することで、延世大学は量子コンピューティングと先端生物学における世界クラスの研究と教育のための強固な基盤を築きました。私たちは、優れた量子研究者を積極的に引き付け、世界をリードする量子研究機関と緊密に連携して革新的な研究成果を創出し、人類の生活の質の向上という共通の目標の達成に努めます」
延世大学に設置されたIBM Quantum System Oneは、IBMがクラウド経由でグローバルで提供しているユーティリティー・スケール(実用規模)の量子コンピューター群の一部となり、専用サイトでの提供は、米国、ドイツ、日本、カナダに続き、世界で5か国目となります。127量子ビットのIBM Quantum Eagleプロセッサーを搭載し、延世大学の研究者、学生、組織、パートナーといったネットワークに、ユーティリティー・スケールの量子コンピューターへの専用アクセスを提供します。
IBMは2023年に、IBM Eagleプロセッサーが従来のブルートフォース・シミュレーション(古典的な総当たりシミュレーション)手法を超える正確な計算を行えることを実証しました。これは、量子ユーティリティーとして知られ、量子システムが化学、物理学、材料、その他の分野の問題を探求するための科学的ツールとして機能し、量子優位性を追求する時代の始まりを示すものでした。量子優位性では、量子計算が、総当たりや近似的な古典的計算方法を超えて、重要で実用的な利点を提供し、既知のすべての古典的な代替手段よりもより安価で高速、もしくはより正確な方法でソリューションを計算するようになります。
IBMフェロー 兼 IBM Quantum バイス・プレジデントのジェイ・ガンベッタ(Jay Gambetta)は、次のように述べています。「延世大学と協力して、ユーティリティー・スケールの量子コンピューターを韓国に導入できたことを嬉しく思います。韓国のより多くの研究機関、組織、企業、人材が、科学的価値とビジネス価値を探求できる量子アルゴリズムの限界を押し広げることができるようになることを楽しみにしています。韓国のIBM Quantum System Oneは、将来の量子人材の育成と地域の量子エコシステムの拡大のための重要な基盤として機能します」
延世大学は、2025年3月に、大学創立140年およびユネスコの国際量子科学技術年を記念して、IBM Quantum System Oneが設置された松島国際キャンパスの量子研究施設で、量子コンピューティング・コンプレックスの開所式を開催します。
松島国際キャンパスは、バイオ・テクノロジー分野の国家先進戦略産業団地の中心的なハブです。延世大学は仁川広域市と協力して、世界初の量子・バイオ融合ハイテク産業クラスターの構築に取り組んでいます。このクラスターの開発の一環として、延世大学とIBMは2024年7月に、量子エコシステムの発展に向けた両者の取り組みの一環として、Bio-Quantumイニシアチブで協力するための覚書(MOU)を締結しました。
また、延世大学は、量子研究とエコシステム開発を推進するため、量子エコシステム・オペレーション・センター、量子コンピューティング・テクノロジー・サポート・センター、量子コンピューティング・センターを含む量子コンピューティング・プロジェクト・チームを設置しました。同チームは、IBMのリソースの支援を受けて、量子アルゴリズムの開発や技術プロジェクトに対する助言の提供、知識交換を促進して量子技術の発展に貢献するためのワークショップやセミナー、会議といった量子人材育成のための教育や教材を開発し、グローバル・パートナーを引きつけるために延世大学の研究施設を強化する計画です。
延世大学の量子コンピューティング・プロジェクト・チームの責任者であるジェホ・チョン(Jaeho Cheong)氏は、次のように述べています。「量子コンピューティング分野は2023年から2030年にかけて55億ドル以上の成長が見込まれており、韓国初の量子コンピューターを共同利用するためのエコシステムを構築することで、業界全体で『量子リテラシー』を促進し、双方の利益となる協力の基盤を提供することを目指しています。今後、量子コンピューティングの活用に向けて準備を進めている政府機関、自治体、研究機関、大学、企業、病院などのさまざまな組織や、研究協力に関心のある組織は、お気軽にお問い合わせください」
延世大学について
1885年に設立された延世大学は、優れた教育と研究で知られる韓国を代表する私立大学の一つです。ソウルの中心部に位置するキャンパスには、近代的な施設と豊かな伝統が融合しており、世界中から優れた学生と教員が集まっています。大学はさまざまな学問分野で優れており、強力な国際学術ネットワークの構築に取り組んでいます。革新的な研究を中心に、社会の発展に貢献し、グローバル・リーダーの育成を目的とした多様なプログラムを提供しています。「真実、自由、奉仕」の原則に導かれ、延世大学は高等教育における世界有数の機関です。詳細は、yonsei.ac.kr をご覧ください。
当報道資料は、2024年11月19日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
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