建築物の内・外装用アルミパネル「アートテック」のスパンドレルを販売開始
高意匠・高耐候性のまま約50%の軽量化を実現して施工負荷を軽減
* アートテックについて → https://livingspace.dnp.co.jp/arttec/
【開発の背景】
近年、意匠性・デザインの価値を高めて建築物の差別化を図りたいというニーズが高まる一方、建築業界では職人が不足しているといった課題がありました。
DNPは2015年から、ホテルや店舗、マンション、医療施設、駅・空港等の公共施設の外壁・バルコニー・エントランス空間などに「DNP内・外装焼付印刷アルミパネル アートテック」を広く展開しています。建築業界の課題に対して今回、高意匠を実現しながら、職人による施工や、設置後のメンテナンスの負荷を軽減したいというニーズに応えるため、アートテックの新たな製品ラインアップとしてスパンドレルを発売します。この新製品は、従来のアートテックより薄く軽量にすることで、施工性とメンテナンス性を高めました。
【アートテックのスパンドレルの特長】
○高い意匠性による豊富なデザインバリエーション
多彩な表面仕上げとの組み合わせによる豊富なデザインバリエーションで、木目や石などの自然素材のリアルな質感や、アルミの素材感を生かした独創的な表現ができます。カラーアルミや一般的な木目調等のスパンドレルに比べて、高い意匠性を実現します。
○軽量化を実現し、施工時の負荷を軽減
アートテックを複数のロール金型間に通し成型する「ロールフォーミング加工」によりスパンドレルを開発。従来製品と比較して約50%の軽量化を実現し、施工負荷の軽減に貢献します。
また、一般的なスパンドレルの面幅には100mm、120mm、150mm、200mm等があり、面幅が広いほど使用する枚数が少なく済み、施工の負荷が抑えられます。その一方で、面幅が広いことで意匠が見える面積も大きくなるため、意匠性には課題がありました。今回発売する製品は、これまで困難だった省施工と高意匠の両立を実現しています。
○高い耐候性
従来のアートテックと同等の性能を有し、一般的なスパンドレルと比べて高い耐候性を実現した製品です。サンシャインウェザーメーター(SWOM)による促進耐候性試験では、1万時間経過後でも著しい変色・退色がなく、高い耐候性が確認できました。
また、アルミにフッ素塗料による焼付印刷をした製品であるため、化粧シート張りスパンドレルの課題であった意匠層の剥がれの懸念も払拭できます。屋内外のさまざまな場所での長期間使用が可能です。
○環境に配慮した製品
従来のアートテックと同様、有害な大気汚染物質に指定される六価クロム酸を含んでいません。製造過程で環境に負荷をかける有害な化学物質を使用していない環境に優しい製品です。
【今後の展開】
DNPは、住宅のほか、ホテル等の商業施設、公共施設など、さまざまな建築物の内外装に使用可能な化粧材として、国内を中心に、建築事業主や設計会社などへ「アートテック」のスパンドレルを提供していきます。
※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
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