NTT西のトラスト技術がNEDO「GENIAC-PRIZE」プログラムで優勝
〜生成 AI コンテンツの正しさ証明によりIPホルダーの権利保護、レスポンシブルAI社会実現を推進〜
NTT西日本株式会社(代表取締役社長:北村亮太、以下、NTT西日本)は、2026年3月24日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE※1」において、生成AIのフェイク対策を目的とした「デジタルデータの真正性証明・トレーサビリティ確保技術」に関する技術提案で優勝しました。本技術は、当社の音声AI事業「VOICENCE(ヴォイセンス)※2」を通じて社会実装を開始しており、生成AI・AIエージェント時代における安心・安全なデータ流通への貢献に取り組んでいます。

※1 GENIAC-PRIZE: https://geniac-prize.nedo.go.jp/
※2 VOICENCE: https://voicence.jp/company/
1.背景と目的
生成AIの進化により、高品質なコンテンツの作成が容易になった一方で、無断生成・改ざん・なりすまし等のリスクが拡大し、社会的な信頼性の低下やIP権利者・利用者双方への被害が深刻化しています。これにより、世界から注目される「ジャパン・コンテンツ」が新たな日本の基幹産業の一つとして成長するにはこれら課題の解決が必要です。
NTT西日本は、こうした課題に対し、ブロックチェーン技術とVerifiable Credentials(VC:検証可能な属性証明書)技術を活用した「デジタルデータの真正性証明」と「デジタルデータのトレーサビリティ証明」の両立を図る仕組みを構築することで、公認AIの合成コンテンツデータと、無断で作成されたAI合成コンテンツデータを区別可能にし、正規生成物の信頼性向上をめざします。
2.技術の概要
①真正性証明:
デジタルデータ(音声等の原音データ・AIモデルの特徴データ・合成AIデータ)と発行主体・利用許諾等の条件をVCとして保存し、改ざん検知可能なハッシュ値をパブリックブロックチェーンへ記録することで、第三者による検証を可能とします。
②トレーサビリティ:
音声等の原音データ→AIモデルの特徴データ→合成AIデータの関係を階層型VC※3で連結し、生成物の出自を技術的に追跡可能とします。
NTT西日本では、上記技術をAPIで制御(登録、検証)できる仕組み等の技術として特許出願をしています(出願中)。
③三層アーキテクチャ:
ユーザインターフェース層、API層、バックエンド層を分離し、利用者が日常的なIDで真正性を享受でき、多様なユースケースに対応できるユーザビリティを確保しています。
※3 階層型VCアルゴリズムは、NTTテクノクロスの特許技術です。

3.音声AI事業VOICENCE への実装
本技術は2025年10月に開始した音声 AI 事業 VOICENCE に実装されており、声優やタレント等のIP ホルダーの資産価値保護と活用推進の両立に貢献しています。また、技術導入にあたっては法曹界・業界団体等との対話を重ね、AIが共生する社会の実現をめざしています。

4.今後の展開
音声コンテンツに加えて動画や 3DCG など多様なメディアに本技術の適用拡大を図ります。また、全国主要都市で予定されている「GENIAC-PRIZE 成果発表キャラバン」等において本技術内容の共有を図り、アカデミアやスタートアップ企業等とのオープンイノベーションを通じて安全AI社会の実現に貢献していきます。
<本件に関するお問い合わせ先>
NTT西日本株式会社 ミライ事業共創室 (下瀬、堀部、西村)
MAIL:tech-drive@west.ntt.co.jp
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