【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率・潜在空室率 6ヵ月連続の低下
募集賃料 上昇傾向が続く
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:福島正二郎)は、2025年8月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年9月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2025年8月末現在および各年12月31日時点


※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率・潜在空室率 6ヵ月連続の低下 低下傾向が継続
空室率は前月比マイナス0.13ポイントの1.71%となった。新築・築浅ビルを中心に空室消化が進んだことに加え、8月竣工の新築ビルが高稼働だったことが空室率低下の背景となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.27ポイントの3.32%となった。空室率・潜在空室率ともに6ヵ月連続で低下し、低下傾向が継続している。
<空室率&潜在空室率>

東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 上昇傾向が続く 2020年9月以来の31,000円/坪台
募集賃料は前月から上昇し、2020年9月以来の31,000円/坪台を回復した。21ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、上昇傾向が続いている。足元の募集面積は約33万坪と2020年6月並の水準まで低下しており、都心部の主要エリアでは募集床の品薄感が強まっている。
<募集賃料&募集面積>

東京都心5区 大規模ビル 成約面積(四半期)
リーシング活動は活発な状態が継続
成約面積はリーシング活動の活発度を表す指標である。2025年第2四半期の成約面積は対前年同期比でプラスとなり、2025年上半期の合計でも前年同期を上回った。リーシング活動は活発な状態が続いている。
<成約面積(四半期)>

アナリストの視点
コロナ禍前の2019年後半は募集面積が20万坪程と極めて低い水準で推移し、需給バランスはひっ迫した状態にあった。その時期と比較して足元で募集面積は上回るものの、実際には成約に向けた話が既に進んでいる募集床も多い。選択肢が限定的なことから移転を見送る事例も増えており、今後も成約面積の増加が続くのか動向が注目される。(市場調査室 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>

<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>


三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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