子育て支援サービス「ほめビリティ」を自治体向けに提供開始
川西市での試行導入により、保護者の関わり方に前向きな変化を確認
AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役:湯野川孝彦)は、これまで保護者向けに提供してきた子育てサポートサービス「ほめビリティ」を、自治体向けサービスとして2026年4月より提供開始いたします。

自治体の子育て支援事業での活用を見据えた、実践型プログラム「ほめビリティ」
「ほめビリティ」は、臨床心理士の監修のもと、当社が独自に開発した実践型の子育て支援プログラムです。行動を科学的に捉えた行動分析学をベースにしており、子どもの行動を感情や経験則ではなく、感情的な叱責に頼らず、日常の中で実践できる「適切な褒め方」を身につけることで、親子関係の好循環をもたらすことを目的としています。
近年、国が子育て支援を自治体主体で進める方針を明確にする中、各自治体では、家庭における子育てに関する相談支援事業の充実が求められています。自治体の子ども家庭支援担当部局や教育委員会では、保護者からの相談に対応する体制づくりが進められる一方で、家庭内での関わり方について、具体的な行動レベルまで踏み込んだ支援のあり方が課題となっています。
こうした中、すららネットがこれまで保護者向けに提供してきた子育て支援プログラム「ほめビリティ」では、参加した保護者の多くから、プログラム内での共有やアンケートを通じて、思春期の子どもとの関わり方や、家庭内での声かけに関する悩みが共有されてきました。
すららネットは、こうした子育て現場のニーズを受け、「ほめビリティ」を自治体施策の中で活用できる形で提供します。本サービスは、家庭内での親子の関わり方に焦点を当て、日常生活の中で実践可能な行動に落とし込んでいる点が特徴です。専門職による個別対応がなくても、保護者自身が取り組める設計とすることで、子ども家庭支援や教育相談の現場においても導入しやすい支援ツールとして活用いただけます。
川西市での試行導入により効果とニーズを確認
自治体向け提供に先立ち、兵庫県川西市において試験的に簡易版プログラムを実施しました。川西市での試行導入にあたっては、参加前に保護者を対象としたアンケートを実施しました。その結果、ゲーム・スマートフォン・SNSの利用時間の長さに悩んでいると回答した保護者が83.3%、学習意欲の低下を懸念する声が66.7%にのぼり、家庭内での関わり方に悩みを抱える保護者が多い実態が明らかになりました。自己肯定感の低さを心配する回答も3割を超えており、子どもの行動や学習に対する不安が、日常的な声かけや関わり方の難しさと結びついている状況がうかがえます。

プログラムは、短期間かつ限定的な内容でありながら、参加した中学生の保護者からは「子どもへの声かけを一度立ち止まって考えられるようになった」「感情的にならずに関われる場面が増えた」といった声が寄せられ、親の関わり方そのものに前向きな変化が生じたことが確認されています。事前アンケートで把握された課題に対し、具体的な行動変化が見られた点は、自治体施策としての有効性を示す結果となりました。

川西市教育委員会が語る、思春期支援の現場で感じた手応え
川西市の担当者からは、思春期を迎えた子どもとの関係に悩む保護者が多い中で、「関わり方を変えるための具体的なヒントを、無理なく届けられる点に意義がある」との評価が寄せられています。また、オンラインを活用した仕組みにより、忙しい家庭でも参加しやすく、従来の対面型支援では接点を持ちにくかった層へのアプローチにつながる可能性が示されました。
≪川西市教育委員会 ご担当者様コメント≫
-思春期特有の親子関係について
中学校の保護者の方にとって、お子さんとの関わり方は特に大きな悩みであると私自身も強く感じています。思春期という、お子さんの心が大きく変化する時期ですので、小学生の頃のように素直に聞き入れることが難しくなり、つい一言い返してきたりすることもあります。それに対して親もまた言葉を『被せてしまう』というのは、中学生の親子関係ではよくある光景ではないでしょうか。そこを今回のプログラムを通じて、考え方や接し方を変えることで、関係性をより良くしていくという形は非常に意義があると感じました。
-現代の社会背景とデジタルコミュニティの意義
私自身の家庭もそうですが、共働き家庭が増えたことで、かつてのようにご近所付き合いや保護者同士が顔を合わせて話す機会が以前より減っています。家庭内のことを他の方と話す機会が少なくなっている中、わざわざどこかに集まるとなるとハードルが高いですが、今回のようなSNS的なツールであれば気軽に参加できます。自分の家庭のことを発信し、それを誰かに見てもらえるという仕組みは、今の社会状況における一つの有効な形であると考えています。
今回の試行導入は簡易版での実施でしたが、参加前アンケートによる課題把握と、実施後の行動変化の双方が確認できたことを受け、すららネットは自治体向け正式サービスとしての提供を決定しました。保護者が家庭内で実践できる具体的な支援手段の一つとして、自治体の子ども家庭支援施策や教育相談、家庭教育支援の枠組みの中で活用されていくことを目指します。
【子育て支援サービス「ほめビリティ」自治体向けサービス概要】

自治体向けに提供を開始するのは「ほめビリティ」の中のプラクティショナーというコースで、行動療法(行動分析学)の視点から子どもの行動を理解し、効果的な「褒め方」を習得することで、親子関係の改善や子どもの自立を促す実践型の基礎コースです。子どもの行動を科学的に理解し、感情的に怒るのではなく、適切な関わり方(褒める技術)を身につけることで、子どもの笑顔を引き出し、信頼関係を深めることを目的としています。
●学習する「3つの褒める力」
プログラムを通じて、以下の3つの主要なテクニックを学びます。
•具体的に褒める : 強化したい(増やしたい)行動に対して使う。
•スルー後に褒める : 減らしたい困った行動に対して使う。
•指示を出した後に褒める: 新しい行動を定着させるために使う。
●プログラムの内容
行動分析学をベースに、以下の知識やスキルを段階的に学びます。
•基礎講座: 子育てスタイル、行動のABC(原因と結果)、目標設定、行動分析など。
•特別講座: アンガーマネジメント(怒りのコントロール)、
アサーティブコミュニケーション(適切な自己主張)。
•実践 : 動画視聴やWebドリルに加え、日々の実践内容をオンラインコミュニティでシェアし、
メンターからのフィードバックや参加者同士の応援を受けながら進めます。
●期間・形式
•期間 : 50日間(ブロンズ・シルバー・ゴールドのステージ制)
•受講方法: オンライン完結(LINE WORKSやZOOMを使用)
•参加条件: 3歳〜18歳の子どもを持つ保護者
●自治体向け「ほめビリティ」に関するお問い合わせ先
公共ソリューショングループ:pubsol@surala.jp
●「ほめビリティ」公式サイト
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