【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率・潜在空室率 8ヵ月連続の低下
募集賃料 上昇傾向は継続
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:福島正二郎)は、2025年10月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年11月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2025年10月末現在および各年12月31日時点


※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率・潜在空室率 8ヵ月連続の低下 潜在空室率は2020年5月以来の2%台
空室率は前月比マイナス0.07ポイントの1.38%となり、前月から小幅に低下した。拡張移転や館内増床等により空室消化が進んでいる。潜在空室率は前月比マイナス0.26ポイントの2.79%で、2020年5月以来の2%台に低下した。空室率・潜在空室率ともに8ヵ月連続の低下となり、低下傾向が継続している。
<空室率&潜在空室率>

東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 上昇傾向は継続 募集面積は2020年4月以来の20万坪台に減少
募集賃料は約2年ぶりで前月から下落したものの、わずかな動きに止まっており上昇傾向は続いているとみられる。募集面積は2020年4月以来となる20万坪台に減少した。新築ビルに移転したテナントの二次空室は想定より発生しておらず、都心部の主要エリアでは品薄感が一層強まっている。
<募集賃料&募集面積>

東京都心5区 大規模ビル 募集賃料 対前年同月比
2024年2月から21ヵ月連続でプラス
募集賃料の対前年同月比は、2024年2月から21ヵ月連続でプラスとなった。2025年9月のプラス幅は8.4%で、コロナ禍前の直近のピークであった2020年3月の水準を上回っている。対前年同月比のトレンドは比較的安定しているため、上昇傾向は今後も続くと考えられる。
<募集賃料 対前年同月比>

アナリストの視点
足元のオフィス需要は活発な一方、2026~2028年の平均供給量は11万坪/年と比較的低水準に止まる。2029年には大量供給が予定されていたものの、竣工時期が後ろ倒しになる事例が複数あり、懸念された程の供給過剰にはならないとみられる。二次空室の発生も想定を下回っており、需給バランス軟化のリスクは緩和されつつある。(市場調査室 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>

<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>


三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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