【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率・潜在空室率 9ヵ月連続の低下
募集賃料 上昇傾向が継続
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:福島正二郎)は、2025年11月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル※1のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2025年12月号」を公表します。
※1:大規模ビル=1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※調査時点:2025年11月末現在および各年12月31日時点


※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
東京都心5区 大規模ビル 空室率&潜在空室率
空室率・潜在空室率 9ヵ月連続の低下 低下傾向が続く
空室率は前月比マイナス0.25ポイントの1.13%となった。港区の新築・築浅ビルや湾岸エリアで空室消化が進み、主な低下要因となっている。空室率は2020年9月以来の1%を下回る水準が視野に入りつつある。潜在空室率は前月比マイナス0.17ポイントの2.62%となった。空室率・潜在空室率ともに9ヵ月連続で低下し、低下傾向が続いている。
<空室率&潜在空室率>

東京都心5区 大規模ビル 募集賃料&募集面積
募集賃料 上昇傾向が継続 2020年8月と同水準まで回復
募集賃料は再び上昇に転じ、上昇傾向が継続している。既存ビルの募集床は品薄感が強まり、建築中ビルにおいてもテナント誘致が順調に進んでいる。需給バランスの引き締まりを背景に、募集賃料は2020年8月と同水準の31,000円/坪台半ばまで回復している。
<募集賃料&募集面積>

東京都心5区 大規模ビル 区別 空室率
中央区は2021年3月以来の1%台に低下
区別の空室率は、中央区が前月比マイナス0.68ポイントの1.58%と大幅な低下で、2021年3月以来の1%台となった。千代田区は11ヵ月連続、渋谷区は2ヵ月連続で1%を下回り、コロナ禍前と同様の極めて低い水準で推移している。
<区別 空室率>

アナリストの視点
中央区の空室率低下の背景には、複数の湾岸エリアのビルでテナント誘致が進んだことが挙げられる。八重洲等の主要エリアでは空室が非常に限定的な一方、湾岸エリアでは大口の募集床を抱えるビルのリーシング活動が長期化していた。採用面での優位性確保や社員満足度向上の観点から、交通利便性に優れたビルへの需要は強いが、都心部の需給バランスの引き締まりを受けて、交通利便性が課題である湾岸部へもオフィス需要が滲み出している。(市場調査室 今関豊和・津田宏美)
<空室率の推移(6大都市 大規模ビル)>

<募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)>


三幸エステートHP:https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、企業のオフィス戦略を総合的にサポートしています。最適なワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定サポートと仲介、プロジェクト遂行に不可欠なマネジネント機能の提供まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
