JOGMEC & Southern Africa Remote Sensing Weeks 2021を開催
~SADC加盟国への鉱物資源探査等技術の普及と向上に貢献~
JOGMECは、2021年11月24日~25日、JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター(以下、センター)主催で、SADC諸国を対象にリモートセンシング技術普及を目的とした講演会を実施しました。本講演会に先立ち9月13日~24日にはリモートセンシング技術講習のためのワークショップ、10月26日~29日には衛星データ解析の競技会を開催しました。
本研修事業はリモートセンシングおよび地理情報システム(GIS)を用いた鉱物資源探査等技術の南部アフリカ開発共同体(SADC)加盟国への普及と向上、人的ネットワーク構築を目的として、2009年より毎年、ボツワナ共和国にて開催しているもので、今回で13回目の開催となりました。
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえオンライン形式により実施し、本研修事業全体を通して、SADC加盟国13カ国(注1)から延べ192名の技術者や政府関係者等、多くの方にご参加いただきました。本研修事業を含む、センター設立時からの人材育成事業の研修生は今年で延べ2000人を超えました。
(注1) アンゴラ共和国、ボツワナ共和国、コンゴ民主共和国、エスワティニ王国、レソト王国、マダガスカル共和国、マラウイ共和国、モザンビーク共和国、ナミビア共和国、南アフリカ共和国、タンザニア連合共和国、ザンビア共和国、ジンバブエ共和国(アルファベット順)
■開催概要
1. ワークショップ(9月13日~9月24日)
本研修事業において初めてオンライン形式で実施され、13カ国28名が参加しました。前半は衛星画像データの入手・処理等の基礎的な内容、後半は解析処理技術を中心とした応用的な内容の研修を実施しました。誰でも使用できる無償データおよびソフトウェアを用いて、最新の衛星画像解析手法の技術普及と対象国への研修機会を提供しました。
2. 競技会(10月26日~10月29日)
ナミビアを除く12カ国35名が参加しました。リモートセンシング解析技術向上を図るため、各国がチームとなり、自らテーマ設定および画像データの取得を行って、解析を実施しました。解析結果は最終日に各国が発表し、その後、日本人専門家および各国競技会参加者が解析結果の審査をしました。審査の結果選ばれた上位4位(南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナおよびタンザニア)と顕著な成績向上が認められた国(レソト)に対しては、優秀国として11月25日のセミナーで表彰・講演を行いました。
3. 講演会(11月24日~25日)
13カ国129名の参加があり、霜鳥JOGMEC理事、星山駐ボツワナ日本国大使、ジョハネス ボツワナ鉱物資源・環境保全技術・エネルギー安全保障省次官補による開会挨拶に続き、石川JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター所長によるリモートセンシングセンター事業の概要紹介が行われました。その後、競技会での解析結果の上位4カ国(南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナおよびタンザニア)からのプレゼンテーション、広瀬講師(一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構宇宙産業本部部長)、清水JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンター副所長による技術講演を実施しました。表彰式では、競技会の優秀国へ表彰を行うと共に、JOGMEC独自の認定制度に基づき、指導者レベルにあると認定された技術者(ジンバブエ2名、コンゴ民主共和国2名の計4名)に対する認定証書の授与を行い、マシャビラ ボツワナ地球科学機構所長による閉会挨拶により幕を閉じました。
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https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00006.html?mid=pr211206
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