新幹線荷物輸送「はこビュン」による多量輸送トライアルを実施します~高速輸送ネットワークを活用し、新たな物流の実現を目指します~
〇東日本旅客鉄道株式会社(以下、「JR東日本」)と株式会社ジェイアール東日本物流(以下、「JR物流」)は、新幹線を活用した高速・多量荷物輸送により、「物流の2024年問題」や「CO2排出量削減」、「地方創生」等、社会的課題の解決を目的に列車荷物輸送サービス「はこビュン」による多量輸送のトライアルを実施します。 〇今回初めての取り組みとして、青森県にある新幹線車両基地(盛岡新幹線車両センター青森派出所)から荷物の積み込みを行い、加えて、AGV(無人搬送車)や客室輸送専用台車等も使用し、今後の実用化に向けた課題の抽出を行います。 〇本輸送では、2021年10月の「はこビュン」のサービス開始以来、最大規模の荷量を新幹線3両を使用して積み込みを行います。今後は新幹線による多量輸送の定期化により、地方の魅力を首都圏の巨大マーケットと繋ぐことで新たな価値を創造できるよう、トライアルを継続的に実施していきます。 |
1. トライアル概要
実 施 日:2023年6月16日(金)
輸送列車:臨時列車 はやぶさ72号 新青森駅 9:37発 → 大宮駅 12:30着
輸送区間:盛岡新幹線車両センター青森派出所~大宮駅
※停車駅:新青森駅、盛岡駅、仙台駅
荷物搭載:6~8号車(3両)
※1~5号車は旅客発売
※TRAIN DESK、グリーン車、グランクラスは営業停止
輸送商品:鮮魚、スイーツ、生花、電子部品等 約600箱程度
※一部商品は盛岡駅で積み込み
<輸送イメージ>
2.トライアルにおける実証項目
新幹線車両基地や大宮駅屋上駐車場での荷捌き等の実現や一連の業務の生産性向上に向け、以下項目について実証を行います。
(1)新幹線車両基地、大宮駅ホーム・屋上駐車場での荷扱い(荷物搬出入、積み下ろし、荷捌き)の検証
車両基地を使用することで、従来の駅ホームでの作業に比べ、スペースと時間を確保することが可能となります。
大宮駅においては、ホーム上での積み下ろしを確認したうえで、従来よりスペースを確保できる屋上駐車場での荷捌き等のオペレーションを検証します。
(2)AGV(無人搬送車)の試用による荷扱い業務の生産性向上の検証
ライントレースを用いて台車を自動走行で牽引し、これまで人が行っていた搬送作業を代替することが可能となります。
今回、車両基地において、荷受け場所から新幹線車両前までの搬送に試用し、生産性等を検証します。
(3)客室輸送専用台車の試用による荷扱い業務の生産性向上の検証
従来使用していた台車に、ブレーキ定位機能や足踏み式ストッパーを付加し、新幹線の客室を使用した輸送の際、台車ごと荷物の積み込み・積み下ろしが可能となります。
今回、主に新幹線客室への積み下ろし等で試用し、生産性等を検証します。
<新幹線車両基地における荷扱いオペレーションのイメージ>
3.今後の展開について
2023年度中に新幹線車両基地を活用した多量輸送のトライアルを複数回予定しており、引き続き実用化に向けて取り組んでいきます。
<「はこビュン」について>
速達性・定時性に優れ、環境にも優しいという鉄道の強みを活かし、JR東日本グループが展開している荷物の輸送サービスです。鉄道によって地域とモノをつなぐことで、地域の魅力発信を行い、人々の豊かなくらしづくりや社会課題の解決に向けて取り組んでいます。「はこビュン」の具体的なサービスは以下をご参照ください。
http://www.jrbutsuryu.jregroup.ne.jp/business/shinkansen.html
※天候や漁獲・収穫状況および道路や列車の運行状況等により内容は変更となる場合があります。
※輸送日や輸送商品、納品先等は予告なく変更となる場合があります。
※本件プレスリリースに使用している画像・イラストはイメージです。
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