「フェンディ デザインプライズ」2026

フェンディ ジャパン

イタリア・ローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド、フェンディ(FENDI)は、デザインとクラフツマンシップを称え、新進気鋭の才能を発掘し育成する新たなイニシアチブ、「フェンディ デザインプライズ(FENDI Design Prize)」を発表しました。 

 

メゾンが長年にわたり培ってきた、イノベーションを育み次世代を支援するレガシーの精神のもとに構想された本アワードは、デザイナーのジュリオ・カッペリーニ(Giulio Cappellini)がキュレーションを担当。クリスティーナ・チェレスティーノ(Cristina Celestino)、ジョセフ・グリマ(Joseph Grima)、ネリ&フー(Neri & Hu)、ロザーナ・オルランディ(Rossana Orlandi)、ジョシュ・オーウェン(Josh Owen)、パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)など、世界的に著名なデザイン界の第一人者たちで構成される審査員団が選考を行います。

 

2026年度の最終選考は、4月のミラノデザインウィーク期間中に、ミラノ中心部のスカラ広場(Piazza della Scala)に位置する「フェンディ カーサ(FENDI Casa)」ブティックにて開催されました。6組の最終候補の中から、記念すべき初代受賞者として、グスタフ・クラフト(Gustav Craft)による「VIA」が選出されました。

 

フェンディの会長兼CEOであるラモン・ロス(Ramon Ros)は、次のように述べています。「『フェンディ デザインプライズ』を発表できることを大変嬉しく思います。フェンディはこれまでも歴史的に多くの才能を育んできました。この新たなイニシアチブを通じて、そのインスピレーションに満ちた歩みを今後も築いていきたいと考えています。世界中の新世代がメゾンのコードをどのように解釈するのか、そのビジョンに私たちは大きな刺激を受けています。そして、未来を担う次なる傑出したデザイナーとの出会いを楽しみにしています。」

 

受賞プロジェクトは、2026年12月に開催されるデザインマイアミ(Design Miami)にて実現し、発表される予定です。さらに2027年には、「フェンディ カーサ」との協業により、コレクション、または厳選された作品群の制作機会が与えられます。 

 

今回の公募には70件を超える応募が寄せられ、世界有数のデザインスクールに向けて特定のブリーフが提示されました。応募者には、家具やアクセサリーを含む複数の要素で構成された居住空間の提案が求められ、個人・グループのいずれによる応募も奨励されました。選考においては、アップサイクルされたフェンディのレザーやファーの活用に加え、「セレリア(Selleria)」、メゾンのカラーパレット、ローマから得たインスピレーション、卓越した職人技へのこだわりといった、フェンディを象徴する要素の融合が重要な基準となりました。 

審査員コメント

 

ジュリオ・カッペリー二
「このプロジェクトは、伝統を尊重しながらも、フェンディの現代性を最も的確に表現しています。過去のフォルムが未来へと投影され、テクノロジーとクラフツマンシップが見事に融合することで、多様な空間を彩る力強いイメージを持つプロダクトが生み出されています。」

 

クリスティーナ・チェレスティーノ
「受賞プロジェクトは、テーマを最も瑞々しく自由な発想で解釈したものでした。私が強く感じているのは、創造のプロセス全体を通して、好奇心に満ちたオープンな姿勢を持ち続けることの大切さです。私にとってリサーチとは可能性の場であり、閉じることではなく、受け入れ続けるための機会です。その意味で、AIのようなテクノロジーはアイデアに奉仕するものであるべきであり、決してそれに取って代わるべきではありません。」

ジョセフ・グリマ
「しばしば『装飾』そのものが『意味』だと誤解されがちです。しかし、グスタフ・クラフト氏の作品は、そうした風潮とは一線を画し、より静かで洗練された提案をしてくれました。彼の作品は、ローマの街並みを構成する要素を繊細に取り入れていますが、決して露骨に表現することはありません。そして、イタリア合理主義の優れた点を直接模倣するのではなく、その精神性を喚起させるような自信に満ちた表現が見られます。最終選考に残った他の候補者たちも、皆、伝統的なクラフツマンシップへの深い理解と、技術革新が進む21世紀において、その伝統がどのように発展し得るかという豊かな想像力を示していました。全体的に非常にレベルが高く、選考は容易ではありませんでしたが、これは同時に、現代の新しい世代が、一般には関心が薄いと思われがちな伝統や表現方法を積極的に受け入れていることを示している、と言えるでしょう。」

 

ジョシュ・オーウェン
「私の見解では、受賞者たちはいずれも、文化的創造を促す本コンペティションのテーマに対し、好奇心と創造性をもって応えていました。なかでもグスタフ・クラフトによる『VIA』は、ローマの根源的な物質性との深いつながりにおいて際立っていました。古代性と現代性が同時に息づく“永遠の都”のテクスチャーを見事に映し出していたのです。」

ファイナリストのプロジェクト


■「VIA」 - グスタフ・クラフト
ローマを訪れる誰もが、その名を知らぬまま、これらの石の上を歩いています。「VIA」はそこから始まります。「サンピエトリーノ」、2000年にわたりローマの通りを舗装してきた小さな玄武岩の石。それは軍団兵、商人、恋人たちの足元にありながらも、ほとんど意識されることはありませんでした。しかし、これこそが、ローマという都市の最も親密で、最も本質的な素材が持つ真実なのです。「VIA」は、その真実を家具のコレクションへと翻訳します。編み込まれたレザーの座面はローマの道を表し、それぞれのストラップが石であり、交差点となります。スチールフレームは測量士のグリッドに従い、接合部には溶接の痕跡があえて露出されたまま残されています。ラグは、幾世紀にもわたる暮らしの中で摩耗してきたローマの街並みを上空から見たような表情を宿し、ミラーは、粗く切り出されたサンピエトリーノのブロックひとつの上に、刃のように薄いスチールフレームを載せています。コレクションの中で最も重い素材が、最も軽やかな要素を支えているのです。すべてのオブジェは、ひとつの問いを投げかけます。長く受け継がれるものをつくるとは、どういうことなのか。

■「TEMPUS AUREA」 - ミミソル・アルジョーナ、ユーゴ・クレヴェ、リュック・ホジー、ヴァレリア・ルーポ、ドゥルーヴ・ヴィアス
「Tempus Aurea(黄金の時)」は、古代ローマの家庭儀礼を、メゾン フェンディの素材と様式のDNAを通して再解釈した2つのオブジェからなるコレクションです。時間、光、そして日常生活の関係性に根ざし、機能的な道具であると同時に文化的装置でもあったローマのソラリウム(日光浴室)とレクトゥス(寝椅子)から着想を得ています。「Solarium」は日時計をレザー張りの壁掛け時計へと変換し、時間を数値ではなく、テクスチャーと影によって知覚させます。「Otium」はレクトゥスをラウンジベンチとして再解釈し、張力をかけた一枚のレザーによって、休息、内省、思索のための場を生み出します。この2つのオブジェは、「時間を測ること」と「時間を生きること」のあいだに対話を生み出します。そこではラグジュアリーは過剰さによってではなく、抑制を通して立ち現れます。立ち止まり、観察し、今この瞬間に身を置くという意志として。

■「VELARE CAPSULE COLLECTION」 - マフラ・ムスタファ
ローマにおいて、歴史は決して完全な姿で現れることはありません。柱のあいだを滑る光、石の上に伸びる影、目で見るというよりも感覚として捉えられる瞬間の断片として立ち現れます。「Velare」は、その宙吊りのような空間から始まります。ローマという言語に根ざした「フェンディ カーサ」にとって、このコレクションは、固定化された過去や記念碑的な歴史へと回帰するものではありません。むしろヴェールを介在させることで、ヘリテージをろ過し、再構成し、現代的な新しいかたちで存在させます。その身振りを通じて、建築は空気のなかへと溶け込みます。ローマの列柱の厳格なリズムは、柔らかく連続的で動きのあるフリンジへと変換され、構造は触覚的で生命感を宿したものへと変容します。表面は湾曲し、輪郭は曖昧になり、光は捉えられ、拡散し、解き放たれていきます。深いブルーのパレットは、都市が現前から記憶へと移ろうローマの夕暮れの静かな強度を想起させ、コレクションに奥行きと永続性を与えています。スエードやガラスといった素材はこの発想をさらに拡張し、光を吸収・反射することで、単一の形ではなく、知覚の層を生み出します。本プロジェクトでは、「フェンディ カーサ」は単にローマの歴史や建築をそのまま真似るのではなく、ローマの要素を独自に解釈し、新しい形でデザインに落とし込んでいます。ヘリテージはもはや展示されるものではなく、動き、光、触覚を通じて体験されるものとして提示されるのです。

■「ROVINE」 - サミナ・イリヤス、イザベラ・マリア・モッタ・ガレゴ
「Rovine」は、ローマの断片を住空間へともたらし、その遺跡の質感と存在感を現代的なフォルムへと変換するデザインコレクションです。本プロジェクトは、個人的な体験はないにもかかわらず深く心を揺さぶられる場所への郷愁、“アネモイア(anemoia)”を喚起します。本コレクションにおける重要な素材的アプローチが、シルバーリングミラーの技法です。反射面に処理を施し、部分的に侵食することで、フォルムの知覚に揺らぎを生み出します。この技法により、建築の断片は鏡のなかで映し出され、歪められ、不在を通じた再構築のための装置へと変わります。美術史の学びの中で参照されたジョヴァンニ・パオロ・パニーニによるパンテオン内部から着想を得て、このコレクションはパンテオンの光と幾何学性に向き合います。古典的要素は脱構築的な視点から再解釈され、フォルムは断片化され、重ねられ、わずかにずらされることで、光と構造の相互作用を引き出します。これらの作品は、ローマの記憶と気配を住まいへともたらし、歴史を単に参照するのではなく、反射、断片、光を通して静かに生きられるものへと変えていきます。

■「CONVIVIUM」 - ピエールフェルディナンド・アルチェラ
ローマのコンヴィヴィウム(ラテン語で饗宴や共食の意)の記憶から生まれ、それを現代的な体験へと変換するオブジェ。レクティやトリクリニウムの儀礼に着想を得て、共有という行為を、本質的でありながら深い喚起力をもつフォルムとして再解釈しています。コンヴィヴィウムを再解釈することは、私たちのルーツを再解釈することでもあります。歴史を、変容しうる生きた素材として見つめ、新たなエレガンスと共有のかたちを生み出すこと。その考えのもとで、このオブジェはフェンディの宇宙観の中に新たなアイデンティティを見出し、過去と現在をつなぐ架け橋となります。

■「FENDI FITNESS KIT」 - ムスカン・アガルワル、マティルデ・ブランビラ

現代の住まいは、ウェルネスが日常生活の一部となる多機能な空間へと進化しています。しかしその一方で、純粋に機能的なフィットネス製品と、静的なラグジュアリー装飾品との間には、依然として隔たりがあります。本プロジェクトは、そのギャップを埋める新たなカテゴリーとして、ワークアウトツールへと変化する彫刻的なラグジュアリーオブジェを提案します。ローマ建築とフェンディのコードに着想を得たデザインは、機能と装飾の融合を目指しています。フィットネスはもはや隠すものではなく、意図をもって視覚化され、感情的な魅力を備えた存在として、リビング空間へと統合されていきます。

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FENDIフェンディ
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会社概要

URL
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業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都 千代田区平河町2丁目1番1号
電話番号
03-6748-6233
代表者名
吉住 直人
上場
未上場
資本金
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設立
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