【界 霧島】「杜氏から教わる本格焼酎と醸造蔵見学」2つの蔵で開催|期間:2024年4月1日~2025年3月31日
~杜氏直伝至極の一杯を加え、「手業のひととき」4年目に突入~
「手業のひととき」とは
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足以来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験を元に、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年より開催しています。
詳細 URL : https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/
界 霧島の「手業のひととき」について
鹿児島県には110を超える焼酎の醸造蔵があります。数ある蔵ごとに異なるこだわりを知ってほしい、さらなる焼酎の魅力に触れてもらいたいという想いから、2つの蔵で「手業のひととき」を開催します。手作業に重きを置き、貴重な石造りの蔵で焼酎づくりを行う中村酒造場と、香り焼酎など概念を変える独自の焼酎づくりを行う国分酒造から、より自分の興味や好みにあった蔵の手業のひとときを選び、体験することができます。
さらに、4年目となる今年は新たに「至極の一杯」を用意しました。焼酎は温度や割り方によって味わいや香りが異なります。それぞれの焼酎にはそれぞれの杜氏が思う淹れ方があります。杜氏から直伝の作法を教わったスタッフの手により作られた「至極の一杯」を、夕食前に提供します。
「手業のひととき」で訪れる焼酎の醸造蔵
■手作業で焼酎を醸造する「有限会社中村酒造場」
鹿児島県霧島市にて1888年に創業。県内でも3軒のみの石造り蔵のひとつで、純手造で全銘柄を仕込んでいる醸造蔵です。昔ながらの「人の手」「人の技」に重きを置き、焼酎づくりを行っています。
杜氏 中村慎弥(なかむらしんや)氏
鹿児島県にある焼酎酒蔵の家に生まれる。東京農業大学醸造科学科卒業後、2008年から2年間、山形県酒田市にある東北銘醸株式会社にて酒造りで最も大事とされる麹づくりを学ぶ。その後、2010年から2年間大阪での地場問屋勤務を経て、2012年に、「有限会社中村酒造場」の六代目杜氏に就任。
コメント
『皆様は「焼酎」という言葉からどのようなお酒を連想されるでしょうか。九州の地酒、強いお酒、という印象が多いかと思います。しかし実際は、自然豊かな農業が背景にあり、「醸造」また「蒸留」という2つの手業が重なり合うことで生まれる世界でも稀有なお酒であることを体感していただけたらと思います。』
<中村酒造場の体験内容>
1.「至極の一杯 ~黒千代香(くろぢょか)で楽しむ前割り焼酎~」<NEW>
中村酒造場でつくられた「なかむら」の前割り焼酎を、直火で温めた熱燗で味わいます。前割りとは、水割りの一種であらかじめ水と焼酎を混ぜて寝かせる飲み方です。寝かせることで水と焼酎がなじみ、通常の水割りよりもまろやかな味わいになります。この前割りを4日前から仕込むことで、「なかむら」の持つ香味をより柔らかに堪能できる点が、杜氏直伝のこだわりポイントです。さらに黒千代香と呼ばれる鹿児島伝統の器を用い、焼酎を器ごと直火にかけて温めます。前割りの味わいをそのままに焼酎本来の香りを楽しめます。
2.杜氏お勧めの飲み方で「本格焼酎の飲みくらべ」
宿泊初日に「本格焼酎の飲みくらべ」を行います。中村酒造場の本格焼酎を3種類味わいながら、中村氏が解説する動画をスマートフォンで視聴します。味わう3種類の焼酎は、ソーダ割り、水割りなどそれぞれの焼酎に対して中村氏がすすめる割り材と配合したものです。本格焼酎のまろやかさや、爽やかさなど味の違いを飲み比べすることができます。
3.本格焼酎づくりの過程を知る
2日目には中村酒造場で酒蔵見学をします。鹿児島県でも数少ない石造りの醸造蔵で行われる焼酎づくりには、洗米、米蒸、製麴、一次もろみ、二次もろみ、蒸留、熟成など、さまざまな工程があります。中村酒造場では、すべての工程において機械を一切使わず、手仕事で行います。中村氏から焼酎づくりのこだわりを聞きながら、丁寧につくられていく過程を知ることができる体験です。
■焼酎研究を極める「国分酒造株式会社」
1970年に鹿児島県霧島市にて、蔵元10社が集まってできた酒造会社です。業界初の米麹を使わない、さつまいも100%の芋焼酎醸造や、絶滅状態にあった芋を苗から復活させて焼酎開発を行うなど、常に独自の焼酎作りを行っています。
杜氏 安田宣久(やすだのぶひさ)氏
1986年に蔵人として国分酒造に入社し、その後杜氏に就任。過去の文献や歴史から着想を得た焼酎や、香りに特色のある焼酎の開発など、独創的な焼酎づくりを行う。製法に特徴があり、材料の割合や種類を変えたり、蒸留の仕方を変えたりしながら、機械や数値も駆使して新たな味わいを世に出し、2017年には、厚生労働大臣より「現代の名工」として表彰。
コメント
『焼酎は世界でも稀にみる、野菜原料の蒸留酒です。しかも100%さつまいもだけで醸造できる、香りの成分だけのお酒です。30年前、さつまいもの香りを抑えて都会に出荷していた時代が嘘のようです。芋焼酎の持つさまざまな香りの楽しさをご紹介します。』
<国分酒造の体験内容>
1.「至極の一杯 ~冷やして引き立つ熟成芋焼酎~」<NEW>
国分酒造を代表する銘柄「安田」を冷たい水割りで楽しみます。「安田」は、原料であるさつまいもをおよそ2週間熟成させてから仕込む焼酎です。特徴である甘い熟成香を引き立てるため、しっかりと冷やした状態で用意します。酒器には高い熱伝導率を誇る薩摩錫器(さつますずき)を用い、最適な温度を保ちます。
2.「本格焼酎の飲みくらべ」で個性豊かな焼酎を知る
宿泊初日には、国分酒造の焼酎を味わう「本格焼酎の飲みくらべ」を行います。絶滅状態だった芋を復活させて醸造した焼酎、明治時代以前の手法で醸された焼酎、香り酵母を使ったフルーツのような香りのする焼酎など、安田氏がこだわり抜いた作品3種類を飲み比べます。違いを存分に楽しむためにロックで味わい、翌日の醸造蔵見学へ向けて味わいや風味の異なる個性豊かな焼酎を知ることができる体験です。
3.杜氏のこだわりを知る焼酎の醸造場見学
2日目には実際に国分酒造を訪れ、芋切り、仕込み、発酵、蒸留など、焼酎がつくられている過程を見学します。焼酎の固定概念を変える、まるでバナナやライチのような焼酎の香りも蔵の中で楽しむことができます。杜氏の安田氏は焼酎の歴史を学びながら、常に試行錯誤を繰り返して新しい焼酎を生み出してきました。鹿児島を代表する杜氏である安田氏から、前日に味わった焼酎へのこだわりを直接聞くことができます。伝統と革新性を探求する杜氏から焼酎の奥深さを教わり、作り手の想いに触れるひとときを過ごせます。
概要
■期間 :2024年4月1日~2025年3月31日
■含まれるもの:至極の一杯、本格焼酎の飲みくらべ、醸造場見学
■場所 :見学は「有限会社中村酒造場」もしくは「国分酒造株式会社」にて現地集合・解散
■料金 :1名 5,000円(税込/宿泊費別)
■定員 :1日1名~5名
■予約 : 公式サイト(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikirishima/)にて7日前まで
に要予約
モデルスケジュール
<1日目>
15:00 チェックイン
16:00 客室にて、選んだ醸造場の「本格焼酎の飲みくらべ」を体験
17:15 夕食の前に選んだ醸造場の「至極の一杯」を体験
17:30 夕食 季節の会席で黒豚のしゃぶしゃぶを味わう
19:30 湯浴み小屋で温泉に浴かる
21:15 ご当地楽「天孫降臨ENBU(てんそんこうりんえんぶ)」を鑑賞
<2日目>
07:00 「天孫降臨体操」に参加 呼吸を取り入れた体操で身体に酸素を取り込む
08:00 入浴 交感神経を高め、すっきりと目覚める
09:00 鹿児島の郷土料理を中心とした朝食を堪能
12:00 チェックアウト
13:00 手業のひととき「杜氏から教わる本格焼酎と醸造蔵見学」を体験
14:30 終了
SDGsへの貢献について
総務省が実施した伝統工芸に関する実態調査によると、これまでも様々な支援策が講じられてきたものの、生活様式や社会経済の変化、安価な類似品の流入といった背景事情により、伝統工芸品の需要が減少しています。これに伴い、伝統工芸品の生産額や従事者数も減少傾向にあり、今後、伝統工芸や伝統文化の継承が途絶えてしまうことが懸念されています(*1)。
「界」は、2011年のブランド誕生以来、温泉旅館ならではの癒しや寛ぎを生かしながら、その地域、季節ならではのおもてなしを提供してきました。その上では、地域の伝統文化を守り、地域経済にも貢献することが重要と考えています。旅行者と地域をつなぐ架け橋になることで、次の世代に伝統工芸や文化が継承されることを願い、手業のひとときの取り組みを通して、SDGsの目標8「働きがいも 経済成長も」に寄与することを目指しています。
*1 総務省行政評価局、令和4年6月「伝統工芸の地域資源としての活用に関する実態調査」
「界」とは
「界」は星野リゾートが全国22施設に展開する温泉旅館ブランドです。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求しています。また、地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽(ごとうちがく)」、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴です。2024年4月には、宮城県・秋保温泉に「界 秋保」、秋には岐阜県・奥飛騨温泉郷に「界 奥飛騨」を新規開業します。
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai/
界 霧島(鹿児島県・霧島温泉)
神話が息づく高千穂峰の中腹に建ち、全ての客室から桜島を見下ろす開放的なビューが広がります。スロープカーで下りた草原には湯浴み小屋が佇み、霧島高原を見晴らす景観を眺めながら、心身ともに開放される温泉旅館です。
所在地 :〒899-4201 鹿児島県霧島市霧島田口字霧島山2583-21
電話 :050-3134-8092(界予約センター)
客室数 :全49室 チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
料金 :1泊31,000 円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)
アクセス:【電車】JR霧島神宮駅より車で約15分・【車】鹿児島空港より約45分
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