野村不動産が開発する高機能型物流施設「Landport」シリーズ　配車マッチングサービス「Landport 配車サービス powered by ハコベル」を導入開始

物流の2024年問題に対応　配送業務の効率化によりドライバーの待機時間の削減等に貢献

　野村不動産株式会社（本社：東京都新宿区/代表取締役社長：松尾　大作、以下当社）は、当社が手掛ける高機能型物流施設「Landport（ランドポート）」シリーズにおいて、ハコベル株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長CEO：狭間 健志、以下ハコベル）が展開する輸送マッチングサービス「ハコベル運送手配」を活用した「Landport 配車サービスpowered by ハコベル」を2024年4月1日より導入開始いたしました。

　当社では2021年より物流に係る企業間共創プログラム「Techrum (テクラム)」を始動し、庫内の作業効率や最適なオペレーションの効果検証により荷主・物流企業の様々な課題解決に貢献してまいりました。Techrumの取組みを通じ、庫内のオペレーションだけではなく、喫緊の課題となっている物流の2024年問題の対応に追われる物流現場の声も聞いております。そのようななか、このたびの「Landport 配車サービスpowered by ハコベル」の導入によりテナント企業の配送業務の効率化を支援しながら、ドライバーの待機時間削減など物流業界全体の課題解決を目指してまいります。

本リリースのポイント １. ドライバー時間外労働の上限規制開始に伴い、物流業界全体で抱える課題解決に向けたサービスとして、当社が展開する物流施設Landportシリーズに於いて、配送マッチングサービス「Landport配車サービスpowered by ハコベル」を2024年4月1日より導入を開始 ２. 登録車両数約50,000台、運送会社数約17,000社（2024年3月末時点）に上るネットワークをもつ「ハコベル運送手配」システムにより当日配車・当日配送も可能となり配送業務の効率化を図り、ドライバーの待機時間の削減等に貢献

１．本サービス開始の背景

　昨今のEC拡大により業務荷物量は増加傾向にある一方、運送事業者における時間外労働の上限規制開始に直面する物流業界では、ドライバー労働力不足による輸配送能力の低下が懸念されており「トラック確保が難しくなってきた」「配車業務が煩雑で属人的になりつつある」「季節波動により発生する荷量の変化に対応できていない」など、事業環境の変化に直面する荷主・物流企業の課題が顕在化してまいりました。今後具体的な対応をしないと新型コロナウイルス感染症の感染拡大以前の2019年度の貨物輸送量等と比較して2024年度には輸送能力が約14％、2030年度には約34%不足する可能性があると言われております。※１そのような物流業界全体で抱える課題の解消を目的として、配送マッチングサービス「Landport 配車サービス powered by ハコベル」を導入いたしました。全国各エリアで物流施設を展開する当社と、輸配送の領域でDXソリューションを提供するハコベル社の連携により、トラックによる輸配送効率の向上を目指します。

※1 経済産業省サイト 持続可能な物流の実現に向けた検討会 中間取りまとめ（METI/経済産業省）：

　https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/sustainable_logistics/20230208_report.html

２.本サービス概要

　① 登録車両数約50,000台、運送会社数約17,000社に上るネットワークをもつ「ハコベル運送手配」の基盤を活かし、Landportの入居企業へ「Landport 配車サービス powered by ハコベル」※2を導入することで、最適な配車を実現する。

※2　Landport入居されていない企業向けサービス「野村不動産配車サービスpowered by ハコベル」も導入

　②専用のWEBアプリに荷積場所・荷卸場所を入力するだけで見積もりが提示され、平均3分※３で車両のマッチングが完了し、当日配車・当日配送の対応も可能となる。                   

※３　軽貨物車両の平均マッチング時間

サービスの詳細はこちら：https://lp.hacobell.com/landport-matching

【専用WEBアプリ画面イメージ（一部抜粋）】

１）距離制・時間制のいずれかを選択

    

２）距離制の場合（ルートの設定→集荷先・配送先入力→見積金額算出）

 ３）発注手続き後、平均3分※３で車両マッチングが完了する。

■ハコベル株式会社　コメント

　日本の物流業界は岐路を迎え、持続可能なサービス品質を維持していくことは業界を越えた社会の大きな課題となっております。ハコベルでは、物流を持続的に発展させるプラットフォームを構築することを掲げ、各種サービスの強化と共に多様な事業者様との協業・連携を図ることでお客様のニーズにお応えする提供価値を追求しております。このたびの野村不動産の展開する高機能型物流施設「Landport」に「ハコベル運送手配」を採用いただくことで、両社の強みによる新たな価値提供へとつながりました。ご利用企業様の事業推進に貢献するサービスの開発・強化をこれからも進めてまいります。

■ハコベル株式会社について

　物流のプラットフォーム「ハコベル」は、個人や企業への配送を行うラストワンマイルから、都市間の輸送などを行う幹線輸送まで全国の物流を支えるサービスを展開しています。軽貨物を対象とした「ハコベル運送手配」では、ドライバーの非稼動時間を有効活用し、荷主とドライバーを直接マッチングさせることで、高品質かつ低価格な配送の仕組みを提供しています。サービス利用後には利用者がドライバーを評価する仕組みを設け、サービス品質向上を実現しています。一般貨物を対象とした「ハコベル運送手配 PLUS」は荷主と全国の運送会社を繋ぎ、WEBアプリケーション上で自社の車両、協力会社の車両を管理し、配車、請求管理を行う機能と、ハコベル配車センターへの配車依頼を行う機能を備えています。物流コストを削減させ、DXを推進する企業の支援に取り組んでいます。