住宅生産の自動化を革新する米国のフィジカルAI企業Reframe Systems Inc.へ出資
グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する、東急建設ーGBイノベーション投資事業有限責任組合(以下、TCIF)は、Reframe Systems Inc.(本社:米国 / 以下、Reframe)へ出資しました。Reframe社は、ソフトウェア・ロボティクス・マイクロファクトリー(小型工場)のネットワークにより、住宅建設を産業化するフィジカルAI企業です。

同社の中核をなすのが、施工者とロボットの双方に向け、建物の設計データを工程ごとに建築基準適合の作業指示へと変換するソフトウェア「Pixels to Parts」です。約100日で立ち上げ可能な小型拠点であるReframe社の地域生産センターで作業指示は実行され、ロボティクスとソフトウェアが、標準的な木造部材を用いた躯体・パネルの製造を支えます。
これにより同社は、拡大する需要に応えながら、ADU(付属住戸)や都市部の小規模インフィル集合住宅を含む「ミッシングミドル」(供給が手薄な中間層向け住宅)へと事業を展開し、従来の現場施工に比べて工期を大幅に短縮します。実際、同社が手がけたトリプルデッカー(3階建て集合住宅)の1棟は、基礎工事から引き渡しまでを約180日で完了しており、これは同等の従来型プロジェクトのおよそ3倍の速さにあたります。
Amazon Roboticsの元幹部らによって創業されたReframe社は、これまでにマサチューセッツ州でADUやトリプルデッカーを完工し、同地域で新たな住宅プロジェクトを推進するとともに、カリフォルニア州では山火事に強い住宅を完成させています。さらに、北米全域でマイクロファクトリーのネットワークを拡大中です。
米国は構造的な住宅不足と住宅コストの上昇に直面しており、とりわけ「ミッシングミドル」は、規制や供給面の制約により深刻な供給不足に陥っています。同時に建設業界は、熟練技能者の高齢化・引退に伴う深刻な人手不足(全米で約50万人規模と推計)に直面している状況です。加えて、各州・各都市で用途地域規制の緩和(アップゾーニング)が進んでいることもあり、インフィル住宅に新たな機会が生まれています。
ロボティクスを活用した地域生産は、分断されがちな現場工程への依存を減らし、品質と予見可能性を高めることで、こうした課題の解決に貢献し得ます。Reframe社の手法は、従来の建設に比べて、より速く・より低コストで、かつエンボディドカーボン(建材製造等に伴うCO2排出)と建設廃棄物を抑えながら住宅を供給できるよう設計されています。
今回の資金調達により、Reframe社は初の量産規模の生産センター「FAB1」を立ち上げ、生産能力を拡大するとともに、ロボットによる自動化の範囲を広げます。あわせて、米国・カナダ全域でマイクロファクトリーのネットワーク拡大を継続します。
Reframe社は、ソフトウェアとロボティクスを住宅生産に応用することで、米国において最も喫緊かつ運用面で複雑な課題の一つに取り組んでいます。グローバル・ブレインは、同社チームのAmazon Roboticsでの経験、地域生産モデルの強み、そして多様な住宅タイプ・市場にわたって拡大する需要に応える力を高く評価しています。グローバルなネットワークとオープンイノベーションの知見を通じて、日本の建設・不動産業界との連携の可能性も含め、Reframe社の成長を支援してまいります。
担当キャピタリスト:栗田 仁也 / 石榑 智晃
■Reframeについて
会社名 Reframe Systems Inc.
所在地 米国マサチューセッツ州
代表者 Vikas Enti
設立日 2022年8月
事業内容 住宅建設
URL https://www.reframe.systems/
■TCIFについて
登記上の名称 東急建設ーGBイノベーション投資事業有限責任組合
運用総額 50億円
運用期間 10年間
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
■グローバル・ブレインについて
会社名 グローバル・ブレイン株式会社
所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
代表者 代表取締役社長 百合本 安彦
設立日 1998年1月
事業内容 ベンチャーキャピタル事業
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