ナウキャストとTRUSTART、非上場企業を含む約24万社の“企業起点”の保有不動産データベース構築に向け協業を開始

~両社の保有データを統合し、“企業起点”の不動産逆引きと売却シグナル検知を実現~

株式会社Finatextホールディングス

 AI時代の金融インフラを提供するFinatextグループの株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下「ナウキャスト」)と、不動産登記・商業登記データを活用したソリューションを提供するTRUSTART株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:大江 洋治郎、読み:トラスタート、以下「TRUSTART」)は、両社が保有するデータを統合し、非上場企業を含む約24万社を対象とした企業起点の保有不動産データベース構築および分析サービスの提供に向けた協業を開始しました。

■協業の背景

 企業の財務体質改善に向けた不動産売却・資産圧縮ニーズが高まる中、不動産会社や金融機関にとってCRE(Corporate Real Estate:企業不動産)営業の重要性が増していますが、「どの企業がどこに不動産を持っているか」を網羅的に把握することは、長年の課題です。企業が保有する不動産の情報は、これまで主に有価証券報告書などのIR資料から取得されてきましたが、この方法では対象が上場企業約4,000社に限られるうえ、掲載されるのは大規模アセットに偏り、物件の所在も町丁目レベルまでしか公開されないため、ピンポイントでの物件特定が困難でした。また、ホテル・工場、倉庫・駐車場・社員寮といった小規模アセットや、非上場企業の保有不動産は体系的なデータとして存在していませんでした。

 不動産登記データを用いれば所有者を特定できるものの、「土地の地番から所有者を調べる」という構造上、ある企業がどの不動産を保有しているかを企業側から一覧するには、大量の登記簿を個別に取得・名寄せする必要があります。TRUSTARTは、役所や現地でしか取得できないアナログな登記情報を独自に収集・データベース化することで、この課題に取り組んできました。また、ナウキャストは生成AIを活用し法人データを名寄せして外部データと統合するDaaS「DataLinc」を提供しています。今回、両社のデータおよび技術を組み合わせることで、より精度の高い企業起点の不動産データベース構築を実現します。

 なお、2026年10月1日施行の法改正により、不動産登記受付帳から一部情報が非開示となります。これにより、登記受付帳を用いた営業目的での情報取得が事実上制限されるため、網羅的かつ精度の高い不動産データの整備は今後さらに重要性を増すと考えられます。

■協業の内容

 本協業では、TRUSTARTが毎月数十万件のペースで独自に取得する不動産登記(全部事項・所有者事項)・商業登記データベース「R.E.DATA」と、ナウキャストが保有する上場・非上場企業の財務データ、求人・従業員推移等の法人データベースを統合します。この統合に「DataLinc」の名寄せ技術を活用することで、以下を実現します。

(1)生成AIを用いた名寄せによる、約24万社の“企業起点”の保有不動産逆引き

 TRUSTARTは、不動産登記データを毎月数十万件のペースで収集し、プラットフォームとして提供しています。本協業では、このデータに「DataLinc」の生成AIを活用した名寄せ技術を組み合わせることで、不動産登記上の所有者名(表記揺れ・旧社名・グループ会社名を含む)と法人番号を正確に紐づけます。これにより、従来の「土地から所有者を調べる」仕組みに加え、「企業名から保有不動産の一覧を特定する」逆引きが可能になります。ホテル、工場、倉庫、駐車場、社員寮など、IR資料には記載されない小規模アセットも含め、地番・家屋番号レベルでデータベース化します。

(2)登記データ ✕ 企業動向データの掛け合わせによる「不動産売却シグナルの検知」

 「DataLinc」の企業変化自動検知機能を活用し、ナウキャストが保有する従業員の増減推移や決算情報の変動、求人広告件数の推移などの企業動向データと、TRUSTARTが収集する不動産登記・商業登記データを掛け合わせます。商業登記から読み取れる役員変更や資本金の異動など、企業の経営動向に関する複数のシグナルを検知し、CRE営業における優先順位付けを支援します。

■提供するサービス形態

 顧客のニーズに合わせ、2つの形態でサービスを提供します。

(1)プロダクト提供

 大手から中堅の不動産事業者向けに、企業名・保有不動産住所・面積等の統合データを月額で提供。TRUSTARTの登記データ基盤「R.E.DATA」とナウキャストの業務特化型AIエージェント「DataLensHub」を組み合わせて提供します。

(2)個別ソリューション

 大手不動産会社、金融機関、不動産ファンド、機関投資家等のエンタープライズ企業向けに、アクティビスト対策やファンドの買収検討などに活用できるよう個別にカスタマイズしたソリューションをプロジェクトベースで提供します。

■今後の展開

 ナウキャストとTRUSTARTは、2026年4月からデータの統合と共同営業を開始しており、7月から大手不動産会社や金融機関向けにサービス提供を開始する予定です。両社は今後も、登記データと法人データの統合を通じて、企業不動産市場におけるデータ基盤の整備を進めてまいります。

■本件に関するお問い合わせ

 株式会社ナウキャスト お問い合わせフォーム

 https://nowcast.co.jp/news?form=demo_request_start

 TRUSTART株式会社 お問い合わせフォーム

 https://www.trustart.co.jp/contact

【参考情報】

データ統合・モニタリングDaaS「DataLinc」

ナウキャスト表記揺れなどを含む様々な法人データを国税庁の法人番号ベースで一意に名寄せし、企業に関連する多様な動的データ(オルタナティブデータ)を紐づけて提供するサービス。

業務特化型AIエージェント「DataLensHub」

確度の高い潜在顧客や好条件の物件をいち早く発掘できる業界特化型AIエージェント。インテントデータ(※)を含む複数の3rdパーティデータを活かし、店舗開発やオフィス営業など、業界特有の業務を支援する。

※インテントデータ:ユーザーや企業が特定の製品やサービスに関心を示していることを示すデータのこと。ユーザーのオンライン行動や検索履歴、コンテンツの閲覧パターン、ソーシャルメディアでの発言などを分析することで得られる。


■株式会社ナウキャスト

 株式会社ナウキャストは、東京大学経済学研究科渡辺努研究室における「東大日次物価指数(現:日経CPINow)」プロジェクトを前身として2015年に設立された、オルタナティブデータのリーディングカンパニーです。AI時代の金融インフラを提供するFinatextグループにおいて、データAI事業を担っています。POSデータやクレジットカードの決済データ、求人広告データなどの「オルタナティブデータ」を多数扱い、生成AI活用とデータ基盤構築の両輪で事業者の業務支援に取り組んでいます。また、独自の経済指数を開発し、経済統計のリアルタイム化、企業の経営戦略の見える化を行い、国内外250社以上の金融機関、シンクタンク、政府、政府系金融機関、海外ヘッジファンド等の資産運用、経済調査業務を支援しています。

会社名  : 株式会社ナウキャスト

代表者  : 代表取締役CEO 辻中 仁士

設立   : 2015年2月

所在地  : 東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9階

公式サイト: https://nowcast.co.jp/

■TRUSTART株式会社

 TRUSTART株式会社は、三菱UFJ信託銀行の社内ベンチャーとして2020年に創業され、2022年にスピンアウトした不動産テック企業です。役所や現地のみに存在するアナログな不動産・法人情報を独自に収集・データベース化した「R.E.DATA」を、不動産・金融・M&A・コンサルティング・士業など幅広い業界へ提供しています。インターネット上には存在しないアナログな不動産情報を足で集めることで、精度の高いデータインフラを構築し、不動産関連業務のデジタル化を支援しています。

会社名  : TRUSTART株式会社

代表者  : 代表取締役 大江 洋治郎

設立   : 2020年5月

所在地  : 東京都中央区八丁堀2-14-1 住友不動産八重洲通ビル8階

公式サイト: https://www.trustart.co.jp/

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会社概要

URL
https://finatext.com/
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都千代田区九段北1丁目8番10号 住友不動産九段ビル9階
電話番号
-
代表者名
林良太
上場
東証グロース
資本金
-
設立
2013年12月