白と黒が織りなす日本の伝統文化を堪能。万博を舞台にしたイベント「白と黒の伝統 書と囲碁の世界」。毎日新聞社が6月6日(金)~8日(日)に開催!
大作から色紙まで、最高峰の書家らによる679点もの作品を一堂に展覧。囲碁の本因坊戦、大盤解説会も。書と囲碁の魅力を感じられる3日間。
開催中の大阪・関西万博(大阪市・夢洲)で、毎日新聞社は6月6日(金)~8日(日)、イベント「白と黒の伝統 書と囲碁の世界」(協力・毎日書道会、日本棋院、関西棋院)をEXPOメッセ「WASSE」で開きます。書と囲碁はともにアジアで発祥し、日本で独自の発展を遂げました。芸術性、国際性にあふれた現代書の世界を日本最高峰の書家らの作品で紹介します。また「盤面の小宇宙」とも称され、世界で4000万人が愛好する囲碁の魅力を、国内で最も歴史ある本因坊戦の開催に合わせて広く伝えます。国内外の人々が集う万博の場で、伝統文化を次世代へのレガシー(遺産)として継承する試みです。初日の6月6日正午からオープニング式典があり、招待書家が即興で書く記念の席上揮毫(きごう)を行います。

書とは何か――。戦後間もなく始まり、今年76回を数える国内最大の公募展「毎日書道展」を中心に芸術性、作家性を追い求める「現代日本の書」が花開きました。漢字、かな、近代詩文書、大字書、篆刻(てんこく)、刻字、前衛書――豊かな書の世界が生まれ、培われてきました。万博では大作から色紙まで679点を一堂に展覧します。
エントランスエリアには、国内外で活躍する代表的な書家の招待作品10点を展示します。101歳で毎日書道会最高顧問の中野北溟(ほくめい)さん「はれやか」(高さ81センチ×幅81センチ)、草野心平の詩を題材にした石飛博光(はっこう)さん「富士山」(高さ240センチ×幅1653センチ、成田山書道美術館蔵)のほか、仲川恭司さん(専修大学名誉教授)、赤平泰処さん(大正大学名誉教授)、薄田東仙さん、遠藤彊(きょう)さん、下谷洋子さん、中原志軒さん、永守蒼穹(そうきゅう)さん、北野攝山(せつざん)さんーーの作品が出品されます。さらに作品展示エリアには一流書家による大型作品201点、色紙468点が並び、多彩な書の世界を堪能できます。

6月6日のオープニング式典では、招待作品の書家である石飛さん、下谷さんが席上揮毫を披露します。同7、8日には関西書家による席上揮毫、国際高校生選抜書展(書の甲子園)で活躍する高校生による「書のパフォーマンス」を実施します。また来場者が書家の指導で書に親しめるワークショップは6、7日に開かれます。
※招待作品10点と作者メッセージは「書と囲碁の世界」サイト(https://www.mainichi.co.jp/event/culture/osaka/Expo2025Japan_OsakaKansai_Shodo.html )に掲載
囲碁・本因坊戦の大盤解説会、6日に開催
囲碁は日本を代表するマインドスポーツです。本因坊戦など7大タイトルを制覇した井山裕太さん(本因坊文裕)は2018年、将棋の羽生善治さんと共に国民栄誉賞を受賞しました。世界中で愛好され、中でも日中韓の棋士らが実力を競い合っています。2024年9月に中国で打たれた国際棋戦「第10回応氏杯世界選手権」では一力遼本因坊が初優勝を飾り、日本代表棋士として19年ぶりに世界一に輝きました。

今回の万博イベントでは6月6日午後1時半、一力本因坊と芝野虎丸十段が対局する「第80期本因坊決定戦五番勝負第3局」(大阪府守口市で開催)の大盤解説会を開きます。解説はプロ棋士の結城聡九段、聞き手は佃亜紀子六段です。対局映像や盤面図を会場のプロジェクターで映し、次の一手クイズなども予定しています。また同7、8日に開催する「万博こども交流囲碁フェスティバル」では万博会場に幼稚園児から小学生まで100人以上が集合します。いずれも観覧自由で、世代や国境を超えて幅広く「GO」を楽しめる場となります。
【イベント日程】
<6月6日(金)>
12:00 オープニング式典・席上揮毫(石飛博光さん、下谷洋子さん)
13:30 第80期本因坊戦第3局大盤解説会(解説・結城聡九段、聞き手・佃亜紀子六段)
※書道ワークショップ=14:00、16:00
<6月7日(土)>
10:00 万博こども交流囲碁フェスティバル 級位棋力認定戦
13:30 席上揮毫(中西浩暘さん、小林琴水さん、神田浩山さん)
15:00 高校生書道パフォーマンス(滋賀・伊吹高、京都・洛西高)
※書道ワークショップ=12:30、14:30、16:30
<6月8日(日)>
10:00 万博こども交流囲碁フェスティバル こども本因坊クラス(決勝=14:10)
11:00 高校生書道パフォーマンス(大阪・上宮高校、兵庫・芦屋高校)
13:00 席上揮毫(小竹石雲さん、北野攝山さん、藤野北辰さん)
【開催概要】
会期 6月6日(金)~8日(日)、午前10時~午後7時(最終日午後4時まで)
会場 大阪・関西万博会場内 EXPOメッセ「WASSE」北側(大阪市此花区・夢洲)
観覧料 無料(万博会場への入場券が必要)
主催 毎日新聞社
協力 毎日書道会、日本棋院、関西棋院
協賛 華道家元池坊、大阪商業大学、LABO―K学園 からたち幼稚園、センコーグループホールディングス、大正大学、大和ハウス工業、辰巳工業、阪急電鉄
※本事業は一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS、https://sartras.or.jp/ )の共通目的基金の助成を受けて実施されます
■毎日新聞 大阪・関西万博特設サイト https://mainichi.jp/expo2025
■「書と囲碁の世界」特設サイト https://www.mainichi.co.jp/event/culture/osaka/Expo2025Japan_OsakaKansai_Shodo.html
<本件に関するお問い合わせ>
毎日新聞社社長室広報ユニット Email: kouhou@mainichi.co.jp
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