低コストな新製鉄技術を開発・展開するHertha Metals, Inc.へ出資
グローバル・ブレイン株式会社(以下、グローバル・ブレイン)が運営する水素の森投資事業有限責任組合(以下、Niterra 水素の森ファンド)は、新製鉄技術を開発・展開するHertha Metals, Inc.(本社:米国 / 以下、Hertha Metals)へ出資を実行したことをお知らせいたします。

Hertha Metalsは、従来の複数工程を要する製造方法よりも低コストで、鉄鋼および高純度鉄を単一工程(シングルステップ)で製造するプロセスを展開する米国スタートアップです。現在、EV(電気自動車)や風力タービンなどの次世代産業に不可欠なレアアース磁石の製造において、米国はレアアース磁石の重量比70%を占める主原料「高純度鉄」のほぼ全てを輸入に依存しており、強靭な米国内サプライチェーンの構築が急務とされています。
Hertha Metalsはこの課題に対し、あらゆる品位の鉄鉱石を単一の連続反応炉で処理し高純度鉄を製造できる独自技術で解決を図ります。同社のプロセスは、従来の高炉方式と比較して生産コストを25%削減しつつ、温室効果ガスの排出量を天然ガスの使用で50%、水素の使用では最大98%削減*できるという卓越した競争優位性を有しています。すでにテキサス州にて年間360トン規模(2026年8月時点)のパイロット施設を稼働させるなど、着実な実績を重ねてきました。
今回の調達資金を活用し、同社は新たに年間1万トンの生産能力を備えた施設『Hertha Chalyx』の建設を推進します。低コスト・クリーンな高純度鉄の安定供給を実現することで、レアアース磁石の完全な米国内サプライチェーンを確立し、米国製造業の競争力強化とグローバルな鉄鋼業界の脱炭素化の達成を牽引していく方針です。
グローバル・ブレインは、Hertha Metalsの持つ高い技術力と、低資本でパイロット施設を稼働させた実行力を高く評価しています。加えて、低コストかつクリーンな高純度鉄の製造を通じてサプライチェーンの強靭化を図り、鉄鋼業界の脱炭素化や将来的な水素社会の実現を目指す同社のビジョンに深く共感し、今回の出資を決定いたしました。今回の出資を機に、日本特殊陶業株式会社と連携し、Hertha Metalsのさらなる成長に向けて支援してまいります。
*Hertha Metals調べ。同社テキサス州パイロット施設での実証、およびシミュレーションデータと従来型高炉(業界平均値)との比較に基づく自社試算
担当キャピタリスト:大津 知之 / 村田 仁子
■Hertha Metalsについて
会社名 Hertha Metals, Inc.
所在地 100 N FM 3083 Road E. Bldg C, Conroe, TX 77303, USA
代表者 Laureen Meroueh
設立日 2022年3月
事業内容 低コスト・クリーンな製鉄技術の開発・展開
■Niterra 水素の森ファンドについて
登記上の名称 水素の森投資事業有限責任組合
(呼称:Niterra 水素の森ファンド)
投資対象 水素社会、炭素循環型社会を実現するための技術開発および一部サービス
運用総額 40億円
運用期間 10年間
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
有限責任組合員 日本特殊陶業株式会社
■グローバル・ブレインについて
会社名 グローバル・ブレイン株式会社
所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
代表者 代表取締役社長 百合本 安彦
設立日 1998年1月
事業内容 ベンチャーキャピタル事業
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