ブラザーエンタープライズ、水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPS「AC-UPS Series」4機種を出荷開始
CO2を排出しない環境に優しいバックアップ電源
製品サイト: https://www.brother-enterprise.co.jp/products/pureene/acups-series/index.html
AC-UPSシリーズは、ブラザーの水素利活用を推進する取り組みを象徴するブランド「PureEne*1(ピュアエネ)」初の製品で、水素をエネルギー源とした、燃料ユニット、発電ユニット、UPS(Uninterruptible Power Supply=無停電電源装置)から構成される、ハイブリッドUPSだ。長時間の電源のバックアップが可能で、鉄道、空港、道路など、都市の重要な交通インフラで利用される電気機器を、瞬間的な停電から長時間にわたる停電まで、さまざまな停電から守ることができるという。また、高耐久な製品設計に加え、燃料となる水素を劣化しない水素吸蔵合金に充填して燃料供給することで、15年の期待寿命を実現している。
*1:ブラザーの水素利活用を推進する取り組みをより多くの方に理解していただくために立ち上げたブランド。ブラザーは、これまでもCO2を排出しない水素燃料電池の開発をはじめ、水素を安全かつ安価に運び、水素利用をより身近にする柱上パイプライン活用のプロジェクトの他、再生可能エネルギーで生成されたグリーン水素の供給など、さまざまな水素利活用に取り組んできている。
PureEneサイト:https://www.brother.co.jp/product/fuelcell/index.aspx
■燃料電池とUPSが融合したバックアップシステム
瞬間的な停電はもちろん、72時間以上の日をまたぐような大規模災害時等における長時間停電の対策まで、1台で電源のバックアップを担うことが可能。
負荷電力に対して、蓄電池出力、燃料電池出力をハイブリッドで出力したり、最適なタイミングで切り替えたり、どんな状況でも電力を絶やさない仕組みを採用している。
■15年間劣化しない燃料
設置から回収に至る燃料カセットのライフサイクルが15年間と長く、頻繁なシステム入替の必要がない。蓄えられた燃料の水素は15年経過しても減ることがなく、燃料の劣化による入替も発生しないため、他のバックアップ電源に比べて、廃棄などの環境負荷を抑制することが可能。
■高温・低温環境でも安定稼働する高耐久性
バックアップ電源が設置されるのは、屋外の厳しい環境が多いため、塩害対策試験や寒冷地試験など、厳しい信頼性試験をクリアしている。ブラザーのハイブリットUPSは、どのような設置環境でも期待寿命である15年間は燃料の劣化がないため、ライフサイクルを通じた機器の入れ替え回数を少なくできるメリットもある。
■都市の重要な交通インフラを守る高い信頼性
AC-UPSシリーズは、鉄道や道路、空港をはじめとする交通インフラで使用する機器の非常時の電力供給などに適している。
成田国際空港では、24時間365日、一瞬たりとも止められない空港運営を支える空港設備のバックアップ電源として導入を予定している。重要な社会インフラである空港では、万全の電源設備が必要である。AC-UPSシリーズは、電源としての信頼性や機能面はもちろんのことながら、期待寿命やメンテナンス性が高い他、成田国際空港株式会社様のカーボンニュートラルの実現に有用であることから、採用が決定したという。
■製品仕様
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