ナウキャスト、オーガニックデータ専門のR&D組織『Organic Data Lab』の客員研究員に一橋大学経済研究所 河野氏が就任
MIT出身の気鋭研究者を招聘し、データ活用の社会実装を強化

AI時代の金融インフラを提供するFinatextグループの株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下「ナウキャスト」)は、オーガニックデータ専門のR&D組織『Organic Data Lab(オーガニック・データ・ラボ)』(ラボ長:ナウキャスト創業者・取締役 渡辺 努)の客員研究員として、一橋大学経済研究所 講師の河野遥希氏が就任したことをお知らせいたします。
■就任背景
ナウキャストは、2025年3月にR&D組織『Organic Data Lab』を発足し、POSデータなど企業活動から自然発生する「オーガニックデータ」を活用した高度なデータ解析手法の開発や、企業との共同研究に取り組んでいます。
近年、多様な産業において、データを解析し最適な価格設定や需要予測を行う「データ駆動型の意思決定」のニーズや、機関投資家や官公庁・自治体等におけるリアルタイムな経済動向把握や実証的な政策・企業分析のニーズが急速に高まっています。一方で、そうした分析に不可欠な「ビッグデータ」には観測不可能な要因によるバイアスなどが含まれることが多く、高精度な分析モデルを構築するには、最新の計量経済学や統計学理論に基づいたアプローチが不可欠です。
こうした背景から、東京大学在学中に東京大学総長賞大賞を受賞し、その後マサチューセッツ工科大学(MIT)にてPh.D. in Economics and Statistics(経済学・統計学博士)取得を経て、計量経済学および統計学の先端理論研究で高い評価を受ける河野遥希氏を『Organic Data Lab』の客員研究員として迎えることといたしました。河野氏が有する最先端の学術的知見と、ナウキャストの豊富なデータ基盤・実装力を掛け合わせることで、ますますニーズが高まるビッグデータ活用の社会実装を目指します。
■河野氏の主な役割
河野氏には、『Organic Data Lab』客員研究員として主に以下の役割を担っていただきます。
1.機関投資家・官公庁向けオルタナティブデータサービスおよび分析フレームワークの高度化
計量経済学の専門性を活かし、機関投資家の資産運用や官公庁・自治体の経済政策立案に寄与するマクロ経済分析および個社・業界単位の高度な企業分析手法(分析フレームワーク)の設計・検証・高度化を支援します。
2. 需要構造および最適価格・意思決定モデルのR&D推進
金融機関、不動産業界等の顧客・パートナー企業に向けたアルゴリズム構築や実証実験(PoC)において、最先端の計量経済学・統計学的手法を用いたモデル開発および技術的指導を行います。
3. オーガニックデータを活用した新たな分析手法の研究・開発
企業が保有する購買データ、人流データ、予約データ等の複雑かつ高次元なオーガニックデータから、不観測要素や内生性を適切に処理し、実務で活用可能な経済的示唆や価格弾力性を精緻に抽出するための新たな分析枠組みを研究開発します。
4. 産学連携および分析知見の共有
学術界の最先端理論や高度な統計手法を社内エンジニアやデータアナリストへ還元・指導し、組織全体のR&D能力向上と実務への適用を推進します。
■河野遥希氏 コメント
ナウキャストの『Organic Data Lab』に客員研究員として参画できることを大変光栄に思います。企業の日々の活動から生まれる『オーガニックデータ』には、従来の集計データでは捉えきれなかったミクロな需要変化や意思決定のメカニズムが濃縮されています。私がこれまで取り組んできた計量経済学・統計学の理論的知見や不確実性下の分析手法を活かし、現実のビジネス現場が直面する複雑な課題解決や価格・意思決定の最適化に貢献するとともに、学術と実務を結ぶ実践的な研究開発を推進してまいります。
■河野遥希氏 プロフィール

令和元年度の東京大学総長賞大賞を受賞し、2020年東京大学経済学部卒業。2021年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。同年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) Economics Ph.D.課程に入学し、2026年にPh.D. in Economics and Statistics(経済学および統計学博士)を取得。2026年より一橋大学経済研究所 講師に着任。主な研究分野は計量経済学、統計学、経済理論。分位点回帰や非線形モデルの識別、セミパラメトリック統計の理論、高次元データにおける変数選択など、最先端の計量経済学理論の研究において国内外で高い実績を持ち、その研究成果は経済学の世界的トップジャーナルである『American Economic Review』や、統計学の最高峰誌『Biometrika』などに掲載されている。
■『Organic Data Lab』について
2025年3月に発足したオーガニックデータ専門のR&D組織です。ナウキャストが培ってきたPOS・決済データ等の事業化ノウハウを活かし、独自のデータを保有する企業との共同研究を推進しています。短期的にはデータ提供企業との実証実験を通じた革新的なサービス・ソリューション開発を、中長期的には研究知見の社会実装・事業化を進め、国内外の企業や自治体など幅広い領域のDX推進への貢献を目指します。
【参考リンク】
ナウキャスト、オーガニックデータ専門のR&D組織『Organic Data Lab』を発足。創業者で技術顧問の渡辺努がラボ長に就任(2025年3月26日 株式会社ナウキャスト)

Finatextグループについて
Finatextグループは、「金融を“サービス”として再発明する」をミッションに掲げ、AI時代の金融インフラを提供する企業グループです。金融サービスのあるべき姿をユーザー視点から見直し、パートナー事業者と共に新しい金融サービスを開発する「株式会社Finatext」、オルタナティブデータ解析サービスの「株式会社ナウキャスト」、証券ビジネスプラットフォームを提供する「株式会社スマートプラス」、次世代型デジタル保険の「スマートプラス少額短期保険株式会社」、貸金サービスに必要なシステムや業務を一気通貫で提供する「株式会社スマートプラスクレジット」といった事業会社を擁し、「金融がもっと暮らしに寄り添う世の中」の実現を目指しています。

株式会社ナウキャスト
株式会社ナウキャストは、東京大学経済学研究科渡辺努研究室における「東大日次物価指数(現:日経CPINow)」プロジェクトを前身として2015年に設立された、オルタナティブデータのリーディングカンパニーです。AI時代の金融インフラを提供するFinatextグループにおいて、データAI事業を担っています。POSデータやクレジットカードの決済データ、求人広告データなどの「オルタナティブデータ」を多数扱い、生成AI活用とデータ基盤構築の両輪で事業者の業務支援に取り組んでいます。また、独自の経済指数を開発し、経済統計のリアルタイム化、企業の経営戦略の見える化を行い、国内外250社以上の金融機関、シンクタンク、政府、政府系金融機関、海外ヘッジファンド等の資産運用、経済調査業務を支援しています。
会社名 : 株式会社ナウキャスト
代表者 : 代表取締役CEO 辻中 仁士
設立 : 2015年2月
所在地 : 東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9階
公式サイト: https://nowcast.co.jp/
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