日本語が読めなくても、漢字は学べる! 「すらら にほんご」に新感覚の漢字学習「Hi! Kanji」登場 ~「読み」「書き」の前に、イメージと母語で漢字に触れる~

すららネット

 AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:湯野川孝彦)は、外国人向け日本語学習ICT教材「すらら にほんご」に、新たな漢字学習コンテンツ「Hi! Kanji」を追加し、2026年9月1日より提供を開始します。

 「Hi! Kanji」は、日本語の読み書きが十分でない段階でも絵やアニメーションで、感覚的に漢字を学習できる教材です。英語、インドネシア語、クメール語をはじめ、14言語に対応しており、母語で漢字を学べます。

漢字をパーツに分けると、意味が見えてくる 

 「Hi! Kanji」は、読んだり書いたりを繰り返して覚えるのではなく、漢字を構成する「パーツ」の意味を知り、その組み合わせから漢字を理解するコンテンツです。日本語の読み書きが十分でない学習者でも、母語と絵、アニメーションを通して、漢字を「見て、意味をイメージする」ことから学習をスタートできます。

 このコンテンツで学習できるのは、日本語能力試験(以下、JLPT) N5レベルで対象となる漢字に加え、買い物や食事など日本で生活する上で必要となる漢字を加えた全161文字です。この161文字は126のパーツを組み合わせて構成されています。さらに、126のパーツの組み合わせだけでできる常用漢字は1000文字にのぼります。「難しい」「覚えられない」と、漢字に苦手意識を持つ前に、「わかる」「面白い」と実感する体験をつくり、その後の読み書き学習につながる土台をつくります。

在留外国人400万人時代 多様になる日本語学習の「漢字の壁」

 2025年末の在留外国人数は412万5,395人となり、初めて400万人を超えました。国籍・地域も196に及び、日本語を学ぶ人の言語や文化的背景は多様化しています。※1

 日本語学習の中でも、漢字は学習者にとってハードルになりやすい分野です。特に、漢字を日常的に使用しない言語圏の学習者にとっては、複雑な字形に加え、読み方や意味など多くの要素を学ぶ必要があります。文部科学省も、漢字を含む文字指導について、漢字圏・非漢字圏など学習者の背景に配慮する必要性を示しています。※2

 こうした中、すららネットは、日本語の読み書きを身につけてから漢字を学ぶだけではなく、日本語学習の早い段階から漢字に触れられるコンテンツとして「Hi! Kanji」を開発しました。

※1 出典:出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数について」

 https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00062.html

※2 出典:文部科学省「令和8年度 外国人材の受入れ・共生のための地域日本語教育推進事業」

 https://www.mext.go.jp/a_menu/nihongo_kyoiku/mext_00221.html

“読んで書く”前に、“見てわかる”  まずは、漢字のパーツをイメージで理解する

 「Hi! Kanji」では、漢字を構成する最小単位を「Element(エレメント)」と呼び、一つひとつを意味のある「漢字のパーツ」として学びます。学習者は絵やアニメーションを見ながら、エレメントが持つ意味を日本語ではなく母語で理解します。

 学習するエレメントは、「顔」「身体・人」「動物」「植物」「自然・風景」「家屋・建物」など12分野に分類され、身近なものから抽象的なものに、学習範囲を広げていきます。

「口」をエレメントで学習する画面

「雨」と「云」を組み合わせると「雲」に イメージは“雨をはこぶ

 漢字の最小単位であるエレメントを学んだ後は、それらの組み合わせから漢字を理解します。ここでも、最初から読み方や書き方を暗記することを求めません。

 例えば、一見すると複雑な「雲」という漢字を、「雨(あめ)」「云(はこぶ)」というエレメントに分けて提示します。学習者は、「雲」という漢字を構成しているエレメントのイメージを頭に思い浮かべながら、アニメーションや、漢字の持つストーリーを確認します。こうすることで、一見複雑に見える漢字が、意味をもった文字として定着していくのです。

「雨」「云」というエレメントで「雲」をイメージ

試験対策用の漢字だけでなく、日本で生活をするために必要な漢字も学べる

 「Hi! Kanji」では、JLPT N5相当として一般的に学習される漢字に加え、日本で実際に生活する中で目にする機会があり、暮らしや文化、宗教上の配慮などから知っておきたい漢字も学習対象にしています。

 その一つが「豚」です。「豚」はJLPT N5レベルで一般的に扱われる漢字ではありません。一方、日本では食品表示や飲食店のメニューなどで目にする機会があります。宗教上の理由から豚肉を食べない人にとって、「豚」という漢字の意味を理解することは、食品表示やメニューを確認し、自分で食べるものを選ぶことにもつながります。

 「Hi! Kanji」では、試験に合格するために必要な漢字だけではなく、日本で暮らす中で知っておきたい漢字も含めて161字を構成しています。

漢字を「読む」「書く」の土台作りにも有効 4つのステップとテストで体系的に学習

 初めて漢字を学ぶ方にとって、漢字は複雑な絵のように感じることがあります。「Hi! Kanji」では、エレメントの意味を知り、漢字のイメージをつかむことで、一つひとつの漢字を意味のある文字として捉えていきます。学習の途中にはテストが出題され、学んだエレメントや漢字のイメージを確認しながら、理解の定着を図ります。

 さらに、エレメントが漢字の中でどのように配置されるかというパターンや、漢字を書くための基本的なルールも学びます。4つのステップを通して、漢字を「読む」「書く」ための土台を段階的につくります。

約20年にわたる海外での漢字教育の研究・実践を「Hi! Kanji」へ

「Hi! Kanji」は、国内外で日本語・漢字教育に携わってきた3名の専門家が監修しています。

【山田ボヒネック頼子 氏】

文化記号学・日本学博士。ヨーロッパ日本語教育学研究所(EIJaLE)代表、元ベルリン自由大学準教授。

【平岡 憲人 氏】 

博士(工学)。学校法人清風明育社理事長、清風情報工科学院校長。JSUSウクライナ学生支援会代表。 

【宮岡 余里子(平岡 佳梨加) 氏】

Co-Learning Lab代表。Postgraduate Diploma in Teaching Japanese as a Foreign Language取得。UCLES認定 日本語教師養成課程(420時間以上)修了。

「漢字は難しい」の前に、「漢字って面白い!」を

 「Hi! Kanji」が大切にしているのは、漢字を「難しい」「覚えられない」と感じる前に、「わかった」「面白い」と感じる体験をつくることです。絵やアニメーションから意味をイメージし、複雑に見える漢字をパーツに分けて見る。パーツの意味がわかり、それらを組み合わせると、一つの漢字が見えてくる。こうした発見を重ねながら、その後の読み書き学習につながる土台をつくります。

 

 すららネットは今後も「すらら にほんご」を通じて、多様な言語や文化的背景を持つ学習者が、日本語力にかかわらず学び始められる環境づくりを進めていきます。

■日本語学習ICT 教材「すらら にほんご」

 「すらら にほんご」は、日本語を学ぶ外国人を対象としたICT教材です。学校で学ぶ児童生徒だけでなく、日本語学校や海外の教育機関、就労を目指す外国人など、幅広い学習者に利用されています。日本国内では、2025年から全国の夜間中学を中心に、学習塾などでも導入が拡大しています。日本語教育分野での取り組みが評価され、第22回日本e-Learning大賞 日本語教育特別部門賞を受賞しています。

 コンテンツは、学習者のレベルに応じて基礎から応用まで段階的に学べる構成となっており、書写機能を使って文字を書く練習も可能です。また、意味を母語で確認しながら学習できるため、初学者でもゼロから一人で学び進めることができます。さらに、アニメーションキャラクターの登場やゲーミフィケーションの要素を取り入れ、学習意欲を高める工夫も多数搭載。世界中どこにいても、正しい発音で日本語を体系的に学べるのが特長です。2026年7月に対応言語を14言語へ拡大し、20か国以上の外国ルーツを持つ学習者が、母語で日本語を学べる環境を整備しました。

■株式会社すららネット

 すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念に掲げ、AIを活用したアダプティブな対話式ICT教材「すらら」「すららドリル」などを開発・提供しています。現在、国内の3,100校以上の学校や学習塾で導入され、約26万人の児童生徒が利用しています。全国の公立学校や有名私立学校、大手塾での活用が広がる一方、不登校や発達障がい、経済的困難な状況の子どもたちにも学習機会を届けることで、教育課題の解決に取り組んでいます。2017年には、代表的な EdTech スタートアップ企業として東証マザーズ市場(現東証グロース市場)に上場しました。

・コーポレートサイト  https://surala.co.jp/

・サービスサイト    https://surala.jp/service/service_other/nihongo/

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会社概要

株式会社 すららネット

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URL
https://surala.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区内神田1丁目14-10 PMO内神田7階
電話番号
03-5283-5158
代表者名
湯野川 孝彦
上場
東証グロース
資本金
2億8965万円
設立
2008年08月