ARM社の最新プロセッサ技術を車載用マイコンに採用

業界リーダー各社がARM(R)アーキテクチャを車載システムに導入

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、ARM Cortex(R)-Mコアを実装したマイクロコントローラ（マイコン）の大手サプライヤかつ、ARM社のマイコン・コアの主要開発パートナーであるSTマイクロエレクトロニクス（NYSE：STM、以下ST）は、新しい32bit ARMv8-Rプロセッサのライセンス供与を受けることを発表しました。STは、このプロセッサを、優れたリアルタイム性と安全性が要求される、スマート･ドライビング向けアプリケーションならびに産業機器向けの32bitマイコンに導入します。

ARMv8-Rプロセッサが最初に導入されるのは、パワートレーン・セーフティ・ゲートウェイの中でも特に安全性が要求される分野に使われるマルチコア・プロセッサとなります。新しいARMv8-Rを採用した車載用マイコンは、業界最高クラスのリアルタイム処理能力と機能安全対応に合わせて、センサ系・処理系・駆動系に独自のイノベーションが提供されます。先進的なリアルタイム・アーキテクチャによる仮想化と分離は、ソフトウェアの信頼性を向上させ、開発コストの削減、複数アプリケーションの単一スマート処理プラットフォームへの統合を可能にします。

ARM社のCPUグループ ジェネラル・マネージャであるJames McNiven氏は、次の様にコメントしています。「自動車に搭載される電子制御ユニットへの要求は劇的に増大しており、ARM社は増大する性能・消費電力・安全性・信頼性をサポートするために最前線でプロセッサ開発を行っています。STは車載システム分野における豊富な経験を有すると共に、顧客との緊密な関係を築いています。STは、ARMv8-Rの導入により、この競争の激しい市場の中で継続的に成果を挙げ、主導的地位を確実にしていくでしょう。」

STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 車載用製品グループのジェネラル・マネージャであるMarco Montiは、次の様にコメントしています。「STは、ARM社の車載用途に最適化された新しいマイコン技術の主要パートナーとして、スマート・ドライビングのあらゆる可能性を引き出す革新的な製品を開発していきます。また、従来のアーキテクチャに基づく車載用32bitマイコンのサポートならびに製品開発を継続すると同時に、ARMアーキテクチャの導入を進めていきます。」

世界中のあらゆる大手自動車メーカーに車載用半導体を提供するSTは、先進的な技術プラットフォームと品質に対する長年の取り組みに加え、主要顧客との緊密な協力を通して得たスマート・ドライビングと自動車市場に対する専門性を併せ持っています。STのソリューションは自動車に関わる全ての主要アプリケーションに適用でき、運転手と同乗者の安全性・快適性・利便性の確保の他、あらゆる道路状況における障害物や潜在的な危険の継続的な検出に貢献しています。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト（ http://www.st-japan.co.jp ）をご覧ください。

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